2025年3月17日月曜日

大阪府病院新増設部会/近大病院跡地の新病院計画を承認、26年1月着工へ弾み

 大阪府医療審議会病院新増設部会はせいわ会(大阪市生野区)が近畿大学病院跡地(大阪狭山市大野東)に計画している新病院の開設を「事業実施は適当である」と判断し、承認した。2026年1月の着工へ向けた準備が本格化する。せいわ会の担当者は「今後、建設計画の具体化や関係機関との調整を進める」と述べた。
 同計画は近畿大学病院の堺市への移転に伴い、跡地の医療機能を継承するもの。新病院は回復期機能を中心とし、病床119床を整備する。診療科目はリハビリテーション科と内科を予定し、主に入院患者の回復支援に特化した医療体制を構築する方針だ。設計は大和ハウス工業が担当しており、現在、基本設計を進めている。せいわ会は11月の近畿大学病院移転を受け、26年1月に新病院を着工し、27年4月の開院を目指す。
 部会では医療スタッフの確保や地域医療機関との連携なども議論。せいわ会側はグループ内の既存病院からの異動や新卒者の採用を通じて人員を確保する方針を示した。
 南河内地域では回復期医療の充実が課題とされており、跡地の新病院がその役割を果たすことが期待される。委員らからは「医療機能の分担と地域医療の維持に十分配慮しつつ、適切に進めてほしい」との意見が出された。
 部会は13日に開かれ、同議案のほか、地域医療支援病院の名称承認、病床機能再編支援事業の実施医療機関の承認、特例有床診療所の基準改正案を審議。特例有床診療所は医療型短期入所の病床を新たに認める方向で議論が交わされたが、「事業の適正な運用に懸念がある」との意見もあり、さらなる検討を条件に承認した。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=172227
via 日刊建設工業新聞

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