2025年3月14日金曜日

大阪市/長居障がい者スポーツセンター、BTO方式で建て替え

 大阪市は、老朽化が進んでいる「長居障がい者スポーツセンター」(東住吉区長居公園)について、BTO(建設・移管・運営)方式のPFIで建て替えることを決めた。既存施設の南側の敷地に延べ床面積1万2990平方メートルの規模で建設する。アリーナやプールなどが入り、近隣の早川福祉会館(東住吉区南田辺)の機能も備える。2025年度はアドバイザリー業務を委託し、PFI事業者の選定準備を進めるほか、先行して運営予定事業者を決定する。27年度にPFI事業者を選定し、28年度に設計を始める。
 既存施設の規模は別館を含めて延べ約8500平方メートル。バスケットボールコート1面分が取れるアリーナや温水プール(25メートル×6コース)、ボウリング室などを備え、アーチェリーもできる。
 基本計画によると、障害者がスポーツやレクリエーション、読書など文化活動を楽しめる施設を目指すとともに、早川福祉会館の機能を移す。
 建て替え場所は道路を挟んだ南側。敷地面積は1万1600平方メートル。規模は地下1階地上3階建てを想定し、1階に競泳プール(25メートル×8コース)やボウリング室、民間活用スペースなどを配置。2階にバスケットボールコート2面分が取れるアリーナやサブアリーナ、トレーニング室、多目的室、卓球場、3階に点字図書館や会議室、和室を設ける。
 アリーナは吹き抜けで3階に観覧エリアとランニングコースを設置する。屋上にはアーチェリー場と屋外広場を整備する。概算整備費は100億円程度と試算している。
 25年度予算案にはPFIアドバイザリー業務委託費などに2099万8000円を計上しており、同年度早期に委託先の選定手続きを始める見通し。運営予定事業者は25年度中に募集を開始し、同年度内に選定する。いずれも事業者の選定方法は検討中。
 障害者施設の運営に専門的なノウハウを持つ事業者を先に決めることで要求水準書案などの検討に反映する方針だ。
 27年度にPFI事業者の選定を始め、同年度内に事業者を決めて契約を締結する。設計・建設期間は4年6カ月を見込み、開館準備を経て、33年度の開館を予定。維持管理・運営期間は15年程度。
 スポーツセンターの跡地は緑地を基本に新施設が完成した後に検討する。早川福祉会館は当面の間は継続して保有し、用途転用などを検討する。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=172152
via 日刊建設工業新聞

0 comments :

コメントを投稿