2025年3月13日木曜日

福島国営追悼・祈念施設で震災追悼の会/工事関係者が犠牲者の冥福祈る

 東日本大震災の発生から14年を迎えた11日、東北各地で犠牲者を追悼する式典が開かれた。福島県の浪江、双葉両町にまたがるエリアに建設している福島県復興祈念公園では、国営追悼・祈念施設の管理棟整備に関わる発注者や設計者、施工者が追悼の会を開き、祈りをささげた。建築工事を指揮する大林組の熊谷敦所長は「復興を後世に伝える大変意義深い仕事を担っている」などと話した。
 追悼の会には東北地方整備局東北国営公園事務所、アール・アイ・エー、大林組、第一設備工業、ユアテック、植留緑化土木から約100人が参列した。地震が発生した午後2時46分に全員で黙とうした後、東北国営公園事務所の岩崎健所長は「福島の再生を発信するとともに被災者の心のよりどころになる施設だ。工事に関わる一人一人が大きな役割を感じ完成まで力を尽くしてほしい」と述べた。
 管理棟は福島国営追悼・祈念施設のシンボルになる建物で、「追悼と鎮魂の丘」と名付けた場所に造っている。逆円すい状の空間に震災を経験した人の思いを集め「3・11」に意識を向け続ける場所になるよう、完成後は丘の中に埋まるような姿になる。竣工は2026年1月末を予定する。福島国営追悼・祈念施設は県が整備する復興祈念公園と合わせ、震災発生から15年の節目を迎える26年3月の完成を計画している。




from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=172107
via 日刊建設工業新聞

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