2025年3月18日火曜日

日本躯体/コンクリ打込み・締固め工検定、5月に団体検定移行・最後の社内検定開く

 日本建設躯体工事業団体連合会(日本躯体、大木勇雄会長)は、厚生労働省認定の社内検定「日本躯体コンクリート打込み・締固め工社内検定」を、5月に行う東北地区の検定から団体等検定に移行する。11日に同省から団体等検定に認定された。これにより会員以外も受検できるようになる。日本躯体は15、16の両日、最後となる社内検定を千葉県船橋市で開いた=写真。
 大木会長は15日、日刊建設工業新聞社らの取材に応じ、とび・土工の年齢推移に触れ「土工の平均年齢はとびよりも10歳近く高い」と指摘。若手が入職を敬遠する原因の一つに「社会的地位が確定していない」ことを挙げ、「職人の資格優遇と工事品質の向上を両立するため、検定の制度化に向けて動いてきた」と説明した。
 検定を行うことで「現場で感覚的に判断していた技術の良しあしを見える化できる」と強調。2021年に社内検定の認定を足掛かりに「(社内検定で)実績を作ってから団体等検定へ移行し、将来的には(国家資格を取得できる)技能検定としての実施を目指している」と展望した。現在250人程度の合格者を、2000人程度まで増やしたい考えだ。
 関東地区で6回目となる今回の社内検定は、清水建設の教育・訓練施設「清水匠技塾」(船橋市)で開いた。15日の2級は23人、16日の1級は26人が参加。学科試験と、型枠にコンクリートを満遍なく満たす技術を測る実技試験に挑んだ。合格発表は5月2日を予定している。
 実技試験は試験用の型枠に、砂と骨材を合わせた生コンの模擬材を流し込み、内部振動機でかき混ぜる。型枠の下部に設けた小窓からの模擬材の流出度合いを見て、むらなく枠内に満たせたかどうかを判定する。1級の型枠の小窓は2級より小さい仕様で、充填作業の難易度が高くなっている。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=172270
via 日刊建設工業新聞

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