2026年3月2日月曜日

北海道開発局/札幌第4合同庁舎I期が完成間近/札幌軟石など地域材を活用

 北海道開発局は2月26日、完成を間近に控えた札幌第4地方合同庁舎I期工事の現場を報道関係者に公開した。内装に北海道産のカラマツや札幌軟石などの地域材を使用。災害時の帰宅困難者の一時受け入れなど防災拠点としての役割を担うとともに、地域住民らを含めた懇談会を開き、地域のまちづくりに寄与する運用を検討してきた。札幌市内での合同庁舎建設は32年ぶり。地域に愛される開かれた施設を目指す。
 同庁舎は北海道開発局営繕部が発注。札幌市中央区北2西19の7ほかの北海道開発局札幌開発建設部の敷地内で建設が進む。庁舎はSRC一部S造9階建て延べ1万3458平方メートルの規模で、完成後は北海道農政事務所と北海道運輸局が入居する。
 設計・監理は梓設計と北海道建築総合研究所、建築工事は五洋建設、電気設備工事は末廣屋電気、機械設備は新菱冷熱工業、エレベーター工事は三菱電機ビルソリューションズがそれぞれ担当。建物は2月中に完成し、外構工事を経て連休明けの23日ごろから順次業務を開始する予定だ。
 2024年1月に着手した庁舎建設工事では、発注者指定でさまざまな生産性向上技術を試行した。配筋検査やガス圧接検査には、タブレットやスマートフォンを用いてデジタル化し計測から策定、帳票までを一元管理。3次元マシンガイダンスを用いたICT建築土工を実施し、測量や丁張りにかかる作業人員の削減につなげた。
 新庁舎の内部は、庁舎の顔となる南北の入り口をつなぐエントランスコリドーのルーバーには北海道産カラマツの集成材を使用し、エレベーターホールは札幌軟石で覆うなど、地域になじみのある素材で利用者に親近感を持たせる。一般の利用も可能な1階の食堂には自家発電対応コンセントを設置し災害発生時の帰宅困難者一時避難スペースにもなるなど、防災拠点施設としての役割も果たす。
 建設に当たっては地域の有識者や住民、高校生、大学生も参加する地域懇談会を数回開催して、検討。共有スペースに高校生が制作したアート作品を展示するなど地域のにぎわい創出につなげる取り組みも展開される。
 北海道開発局営繕部の齊藤公治保全指導・監督室長は「合同庁舎は利用者の方の利便性の向上や災害時の活動拠点施設としての防災機能、合築によるコスト縮減など大きな目的があるが、近隣の皆さんとの関係も重要になる。長い間愛され、いろいろな方に使っていただける施設になることを願っている」と話した。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=182027
via 日刊建設工業新聞

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