日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)は、土木工事のプレキャスト(PCa)工法と設計変更の事例を検索できるシステムを開発し、ホームページ(HP)に公開した。生産性向上や働き方改革の取り組み、建設業の適正な利潤確保などを後押しするのが目的。会員企業を含む建設会社や各発注機関による活用を想定している。
PCa工法事例の検索システムは、2022年に日建連と国土交通省が作成した「土木工事におけるプレキャスト工法の活用事例集(第2版)」をベースに、新たに民間工事の事例を追加して開発した。直轄以外の公共工事の活用事例も含め190事例を集約。キーワード検索のほか、「工事情報」「構造情報」「施工条件」「導入の目的・効果」といった項目でも検索できる。工種はボックスカルバート115事例、L型擁壁75事例。
事例には工事の概要やPCa工法導入による効果などをまとめた。導入による効果は数値やキーワードなどで分かりやすく表現した。現場打ちと比べた削減効果などを工程、労務、初期コストの3項目別に数値化。「働き方改革」「工期短縮」「コスト」などのワード別では導入効果を「あり」「なし」で示した。
設計変更事例の検索システムでは、施工段階の設計変更で適正な契約変更につなげた優良事例を検索できる。受注者による適正な利潤の確保に役立ててもらうと同時に、公共工事の品質確保や担い手の確保・育成にもつなげる狙い。
日建連会員企業が受注した各種工事が対象。発注機関は▽国交省▽高速道路会社▽鉄道建設・運輸施設整備支援機構▽鉄道会社▽地方自治体▽電力会社▽その他機構・事業団▽その他民間▽その他発注者-の中から選べる。
キーワードや発注者、契約年などで検索すると設計変更事例報告書を閲覧できる。報告書には設計変更に至った問題点や設計変更の内容、受発注者の協議状況とその結果、受注者側の要望が認められたポイントなどをまとめている。
from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=171947
via 日刊建設工業新聞
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