「人は忘れる生き物」と言われるが、甚大な被害が発生した自然災害で得た教訓や知見は決して忘れず、防災・減災につなげていかなくてはならない▼本紙は元日特集号「安全・安心な国土づくり」を発行した。阪神・淡路大震災から30年の防災・減災や国土強靱化の取り組みを振り返りつつ、今後の施策などを展望している▼能登半島地震から1年がたつ1日、3カ月前の豪雨での犠牲者を含めた追悼式が石川県輪島市で開かれた。石破茂首相は式典で「世界有数の災害大国であるわが国を世界一の防災大国にすべく力を尽くす」と決意を新たにした▼防災大国の実現に向け、政官民の多くの人たちが日々奔走している。その一人で建設職域代表の足立敏之参院議員が昨年末に亡くなられた。建設省(現国土交通省)時代は土木技術者としてダムなど治水事業に従事。国会議員となってからは公共投資やインフラ再生の重要性を訴え、被災地にも頻繁に足を運んで復旧・復興を後押ししてきた人である▼激甚化、頻発化する自然災害のリスクは高まるばかり。足立氏の安全・安心な国土づくりへの強い意志を引き継いでいきたい。
from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=170306
via 日刊建設工業新聞
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