東京都は多摩地区の山間部を中心に、コンクリート舗装をさらに採用していく。トンネル舗装の新設や改修、急勾配道路の舗装敷き直しといったタイミングで積極的に取り入れる。耐熱性や耐久性に優れるコンクリート舗装は、能登半島地震でも被害の軽減などが見られたという。こうした特性を生かし、災害時の被害低減につなげる考えだ。
コンクリート舗装は耐久性が高く、地震の揺れにも耐える効果が見込まれる。耐熱性があるため、火災時にも燃えにくく、特にトンネル内では安全性も向上する。急勾配の道路では、アスファルト舗装に必要な転圧作業などが困難なため、従来コンクリート舗装で対応している。
コンクリート舗装にはアスファルト舗装と比べ、打設後の養生期間が長いという課題もある。加えて、水道管やガス管など地下埋設物があると、管を別のルートに接続する作業が必要となり、通行止めの期間がさらに長くなる。交通量の多い都心部では、通行止めの時間が長いと経済活動などに影響を与える。
都はコンクリート舗装のメリットとデメリットを踏まえ、山間部を中心に採用を一層進める。山岳部のトンネルは地下に埋設物が少なく、コンクリート舗装に向いている。都はこれまでも山間部のトンネル内の道路にコンクリート舗装を採用してきた。現在、都内の山間部にあるトンネルは約20カ所。今後トンネルの新設だけでなく、道路舗装を改修する時もコンクリート舗装を適用する方針だ。
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