大阪・関西万博の開幕まで3カ月を切った。会場の最寄り駅となる新駅の夢洲駅が19日に開業し、参加国や企業・団体のパビリオンなどの建設も急ピッチに進んでいるようだ▼万博会場では世界最大級の木造建築物「大屋根リング」を中心に、独創的なデザインのパビリオンや休憩所、トイレなどが姿を現し始めている。どのような建築空間が広がっているのか楽しみだが、やはり万博の魅力は展示されるモノや体験できるコトだろう▼日本館でお披露目する世界最大級の「火星の石」は、2000年に南極で日本の観測隊が発見したもの。火星に水があったことを示す粘土鉱物が含まれ、科学的に重要な資料を初めて一般公開する▼石川県輪島市の伝統工芸、輪島塗の地球儀も出展され、直径約1メートル、重さ215キロとその大きさに驚く。日本の伝統文化を世界に発信するとともに、地震と豪雨の爪痕が残る能登半島の復旧・復興を後押しすることになろう▼前売り入場券の販売枚数は目標の半分程度にとどまるが、これから展示内容が詳報されれば機運も高まるはず。知的好奇心を刺激する国際イベントの開催を心待ちにしたい。
from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=170788
via 日刊建設工業新聞
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