今年の正月はのんびり実家で過ごそうと、家族を連れて静岡県の伊豆に里帰りした▼伊豆半島には風光明媚(めいび)な観光スポットが数多く存在する。季節ごとにさまざまな顔を見せ、作家・川端康成も小説「伊豆の旅」の中で絶賛している▼メディアで取り上げられることの多い伊豆だが、地元でもあまり知られていない隠れた名所も。この時期は半島のほぼ南端に位置する下田市の爪木崎で、野生の水仙が見頃を迎えている。海岸に自生する300万本の白い水仙と赤い花を咲かせるアロエとのコントラストが美しく、目の前に広がる光景にとても感動した▼爪木崎と最寄りの伊豆急下田駅を結ぶ道路は山道を除くと県道のみ。災害で市街に通じる道路が寸断される恐れがある。平地が少なく三方を海に囲まれた地域で、災害への備えを強化する「半島防災」の機運が一段と高まる▼10年ごとに見直される議員立法の半島振興法の改正が2024年度末に控える。自民党は能登半島地震の教訓を踏まえ、同法改正案の大綱に住民の孤立防止対策を推進することを明記した。地域の振興と併せ、防災力の強化も忘れてはならない。
from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=170337
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