2025年1月27日月曜日

丸源ビルシリーズ/銀座エリア(東京都中央区)で建替が次々始動

 東京・中央区の銀座エリアで、「丸源ビル」シリーズの建て替えが次々に始動している。エス・ケー・アイ(東京都港区)が「丸源53ビル」の解体に2024年10月着手したのを皮切りに、同12月には東京都港区内の個人が「同14ビル」、霞ケ関キャピタルも「同54ビル」の解体に着手した。銀座エリアには八つの物件があり、残る物件でも今後建て替えが進展する可能性がある。
 丸源ビルは実業家の川本源司郎氏が1960~80年代に開発した。多くは飲食ビルで、バブル期には多くのテナントが入居してにぎわった。川本氏は24年2月に亡くなり、所有物件が不動産会社などの手に渡っている。銀座には八つの物件がある。
 エス・ケー・アイが解体している丸源53ビルの所在地は銀座7の5の14。JR有楽町駅と同新橋駅の間に広がる繁華街の中にある。建物はSRC造9階建て延べ2001平方メートルの規模。木谷工業(千葉県流山市)の施工で7月末の解体完了を目指す。
 同14ビルの所在地は銀座7の3の9。外堀通りに面している。建物はSRC造地下1階地上10階建て延べ1450平方メートルの規模で、1974年に竣工した。サン・アライズ(東京都中央区、向山健一代表取締役)の施工で9月末の解体完了を目指す。
 同54ビルも外堀通りに面し、同14ビルよりも新橋駅側にある。建物はRC造地下2階地上8階建て延べ1934平方メートルの規模。オクダ大阪(大阪市西区)の施工で6月末の解体完了を予定する。
 銀座エリアには他にも▽同15ビル▽同21ビル▽同24ビル▽同25ビル▽同31ビル-の5棟がある。川本氏が保有していた同シリーズのビルは全国に61棟。シリーズ外も合わせると約70棟ある。港区赤坂、新宿区歌舞伎町各エリアや、静岡県熱海市、福岡市博多区の中洲エリア、北九州市小倉北区などに多い。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=170897
via 日刊建設工業新聞

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