川崎市は23日、京急大師線連続立体交差事業の1期第2区間について、2026年度末にも着工する見通しであることを明らかにした。完成は38年度(工期13年間)を予定し、事業費は約990億円を見込む。市は引き続き京浜急行電鉄と事業費と工期の縮減に向けた協議を行う。25、26年度に事業認可変更手続きや詳細設計を進め、26年度下旬の都市計画変更を目指す。
同日の市議会まちづくり委員会で報告した。1期第2区間は「鈴木町~東門前駅間」(約1・2キロ)。鈴木町駅~川崎大師駅先までの約0・5キロを仮線工法、そこから東門前駅までの約0・7キロを現線直下工法で施工する計画。1期第1区間は24年度中に完成予定。
同事業については23年2月、市公共事業評価審査委員会の具申を受けて「1期区間全体の事業継続」を決めたが、第2区間の工事着手時期などは検討を続けていた。同事業による便益は約2020億円と試算している。
事業費・工期の縮減対策として第1区間で採用した現場打ちボックスカルバートに代わり、部分プレキャストボックスカルバートを採用するなど新技術を活用する。工事は道路を全面通行止めにした「夜間施工」を予定しているが、現線の跡地を使い車両の通行を確保することにより「昼間施工」を実現し、事業費と工期の縮減を図る。
同事業は川崎市が事業主体。市が京急電鉄と協定を締結して行う鉄道委託工事。受託者の京急電鉄が工事の発注や工事監理を担当している。1期第2区間では6カ所の踏切を除却する計画。第2区間は当初20年度の着工を予定していたが、市が大規模投資的事業を見直し、工事着手を見送っていた。鉄道本線の用地取得は終えており、仮線工法の採用による事業費縮減や、第1区間の工事費増額要因対策なども反映している。
from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=170837
via 日刊建設工業新聞
0 comments :
コメントを投稿