中部地方整備局は、静岡県の菊川水系黒沢川流域の特定都市河川の指定に向けた手続きを開始した。直轄管理河川では県内で初。県や菊川市への意見聴取を経て3月に特定都市河川・流域に指定する予定。その後、流域水害対策協議会(仮称)を設置し、流域水害対策計画の策定を目指す。
菊川市内を流れる菊川水系黒沢川の河川延長は1・3キロ(大臣管理区間0・45キロ、県管理区間0・85キロ)。流域面積は3・3平方キロメートル。黒沢川流域は、菊川支川の牛淵川と丹野川の堤防に囲まれ、雨が流域内にとどまりやすく内水氾濫が発生しやすい。2019年東日本台風(台風19号)では、床上浸水22戸、床下浸水59戸の被害が発生した。
国は20年から、合流先の牛淵川の河道掘削を実施。市は24年1月に「菊川市防災対策強靱化事業基本計画」を策定し、校庭貯留や雨水貯留施設の建設などを行っている。
これらの取り組みに加え、黒沢川流域の地形的な特徴や近年の気候変動の影響による水害の激甚化・頻発化に対応するため、特定都市河川の指定を目指す。流域のあらゆる関係者が連携して対策を進める「流域治水」を推進。想定される浸水被害に対し、おおむね20~30年間で実施する取り組みを盛り込んだ流域水害対策計画を策定する。
from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=170796
via 日刊建設工業新聞


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