2025年1月27日月曜日

長谷工コーポレーション/熊野聡次期社長が会見、建設・不動産・管理運営で競争力強化

 長谷工コーポレーションの経営トップが4月1日付で交代する。次期社長に就任する熊野聡代表取締役兼専務執行役員が23日、東京都港区の本社で会見し、社長就任後の方針などを明らかにした。「建設、不動産、管理運営の三つの輪で競争力を付け、地方都市や海外にもフィールドを広げる」と表明し「継続と変革で会社を進化させていく」と力を込めた。=3面に関連記事
 同社の社長交代は2020年4月以来5年ぶり。営業畑が長い熊野氏は人事など管理部門のほか、住宅の分譲や管理といったサービス関連事業など幅広く経験してきた。熊野氏は「これまで資本の充実に取り組み、これからは積み上がった資本をどう生かすかが課題だ」と認識し、カネ・モノ・人・情報といった経営資源によって収益向上を目指す。
 国内のマンション建設市場については「縮小気味」と展望しつつ、さらなる成長に向けて「非住宅部門のほか、住宅と親和性のある賃貸住宅、ホテル、高齢者住宅などの領域拡大、受注量の確保に努める」との考えを示した。
 25年度には新中期経営計画が始まる。2年後の創業90周年、その先の100周年に向け、「住まいと暮らしのリーディングカンパニー」として企業価値を高めると意気込みを語った。
 25年3月期の連結経常利益800億円を見込み、現中期計画期間の5年間累計で連結経常利益4000億円を達成する見通しだ。
 同席した池上一夫社長は「24年の秋ごろから(現中計の)目標数字の達成が見え、次の世代へのバトンタッチを考えた」と社長交代の経緯を説明。熊野氏を「幅広い業務の知識があり、バランス感覚が良い」と評価し「技術系社員からの信頼もあり、次の社長には一番適している人材だ」と述べた。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=170893
via 日刊建設工業新聞

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