2025年9月29日月曜日

凜/パシフィックコンサルタンツ・米田理津子さん

 資源分野の調査・計画づくりや脱炭素化に向けた検討業務を任されている。定型の仕事にとどまらず、ワークショップで地域の人と直接向き合う場も多い。「声に耳を傾け参考にできるのは楽しい」と、うれしそうに語る姿が印象的だ。


 そこで思わぬ発見があることも。ある観光地では「レジ袋を減らすため、ホテルでマイバッグを用意し滞在中の宿泊客に利用してもらっている」という取り組みについて話が出た。そのような新鮮な視点はイラストにして計画の概要版に盛り込むなど、丁寧に形にしてきた。小さな工夫を積み重ねて前に進む姿勢は、周囲の信頼を集めている。
 昨年10月から室長に就き、組織のマネジメントをより求められる立場になった。自分の仕事を抱えながら、仲間の様子を見て負荷を調整したり、室をまたいで案件を動かしたりと、忙しい日々。小2と年中の子どもたちの送迎・育児もあり、時間は限られる。けれども、移動中にメール・チャットの返信やタスク整理をするなど、細かな工夫でやりくりしている。子育てと仕事を両立しようと奮闘する姿に、自然と共感が集まる。
 役職に就いたからこそ見えてきた景色もある。「室のキャパシティーに合った仕事を選ぶ力が大事だ」と感じているそうだ。自分の片腕を育てることの重要性も感じている。若手に「積極的に動いていろいろなことに挑戦してほしい」と優しくエールを送る姿は、面倒見の良さと人柄の温かさがにじんでいる。
 (パシフィックコンサルタンツ国土基盤事業本部資源循環マネジメント部資源循環・災害対策室室長)(よねた・りつこ)




from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=177829
via 日刊建設工業新聞

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