大成建設と忍足研究所(埼玉県狭山市、倉田芳幸代表取締役)は、床置き型パッケージエアコン(PAC)用の自動再生機能付きフィルターユニットを共同開発した。フィルターろ材を自動で再生する機能を搭載し、最長15年程度にわたり交換を不要とする。小麦粉などの粉体を取り扱う食品工場の市販PACに取り付けて実証したところ、フィルターを長寿命化し維持管理の効率を高めることを確認。メンテナンスのコストや廃棄ろ材の削減が可能になる。
同ユニットは「T-Self clean Filter」として開発。自動再生フィルターと集塵(しゅうじん)装置、制御盤が一体となって構成する。フィルターに付着したごみを吸引して円形ドラム型ろ材を自動で洗浄。さらに粉体などを集塵装置で補集しフィルターろ材を自動再生する。
大成建設によると、初期設備の導入や維持管理などユニット1台当たりの装着費用と、頻繁にフィルターろ材を交換する従来方式でかかる費用の差分は、運用開始後約11年で回収できる見込みという。
同ユニットは市販の床置き型PACの吸い込み側に後付けで容易に組み込むことも可能。大成建設は今後、粉体を取り扱う食品工場などの新築や改修の工事を対象に、PACのフィルター維持管理を大幅に省力化し、空調能力や室内の温熱環境が一定に保てる同ユニットを積極提案していく。
from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=174254
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