兵庫県が明石市北王子町に計画する「県立がんセンター建築その他工事」の安全祈願祭と起工式が3日、建設予定地で行われた。建物の総延べ面積は約4万1000平方メートル。地域がん診療連携拠点病院として集約的医療をはじめ、ゲノム医療など最先端医療を提供する新病院を建設する。設計・監理を山下設計、建築施工を大林組・大鉄工業・関西建設工業JVが担当する。工期は2027年10月まで。
式には県や明石市、設計・施工の関係者らが多数出席。神事の地鎮の儀では、山下設計の藤田衛取締役兼副社長執行役員が鎌入れ、兵庫県の齋藤元彦知事が鋤入れ、大林組の川上宏伸副社長執行役員大阪本店長が鍬入れを行った。関係者で玉串をささげ、工事の安全を祈願した。
起工式で齋藤知事は「新病院は進化が著しいがん医療に対応しながら、県民に良質な医療サービスを提供しリーディングホスピタルの役割を担っていく」とあいさつ。藤田取締役兼副社長執行役員は「これまで苦難もあったが関係者と協力し無事にきょうを迎えることができた。未来のがん医療に対応可能な施設設計を提案した」と話し、川上副社長執行役員大阪本店長は「がん医療の発展をリードする素晴らしい施設になるよう、万全の体制で安全施工に努める」と決意を述べた。
現がんセンターを現在地の北隣「明石西公園」(約4ヘクタール)に建て替える計画。新病院の診療科目は23科で病床数は360床。病院棟(RC造〈免震構造〉7階建て延べ約3万9000平方メートル)や放射線治療棟(RC造3階建て延べ約1850平方メートル)などで構成する。
機械設備工事はテクノ菱和・美樹工業JV、電気設備工事をきんでん・栗原工業・東洋電気工事JVが担う。
□西海茂輝所長(大林組)の話□
「近く杭工事の準備に取りかかり、6月に本格着工できる見通し。長期間の工期だが安全管理を徹底する」。
from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=173804
via 日刊建設工業新聞


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