東京都は、青果物や花きを扱う板橋市場(東京都板橋区)の機能強化に関連し、概算事業費を約166億円(税込み)と見積もった。ローリング方式を採用し既存の一部建物を解体後、跡地に建物を新設。卸売場などを新設建物に移した後に既存市場棟を改修する。基本・実施設計は2025、26年度に行う。一部は設計を前倒しし、26年度に屋根の新設を先行着手する。
都中央卸売市場は「板橋市場機能強化事業に係る基本計画」を公表した。市場の所在地は高島平6の1の5。青果物部を1972年、花き部を93年に開場した。
完成から50年以上が経過し、建物が老朽化している青果部をリニューアルする。卸売場は既存の約1・2倍、仲卸売場は約2・2倍、荷さばき場・積み込み場と加工パッケージ場は約3・1倍に拡大する。改修・新設後の総延べ床面積は約3万2700平方メートルとなる。
生鮮食料品の品質管理を高度化するため、荷受け・積み込み場には屋根を設ける。加工・パッケージエリアは拡張し、顧客の要望に幅広く応える。トラック荷台の側面が鳥の翼のように上がるウイング車が荷下ろしできる荷受け場も新設する。施設区画が柔軟に変更できる仕様にすることで、ニーズの多様化など、さまざまな変化に対応する。
工事では、敷地中央部に位置し、野菜・果実の卸売場などが入る既存市場棟の西側に屋根付きの荷受け場を26年度後半~27年度後半に新設する。敷地南側にある仲卸荷さばき場を27年度後半~28年度前半に解体。跡地とその隣接地を使い、3階建ての建物を28年度前半~30年度前半に建設する。
事務所や卸売場などを新設建物に移した後は、既存市場棟内を東西に分けて順番に改修する。期間は30年後半~31年後半。改修後、卸売場などは市場棟に移転し、32年度から敷地北側に残る管理棟を解体する。32年度後半~33年度前半に敷地北側で外構工事を行い、全ての工事が完了する。
敷地南側に新設する3階建ての建物は、1階が閉鎖型卸売場、2階は加工・パッケージ場、3階は事務所として使う。
from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=173641
via 日刊建設工業新聞


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