多くの鉄道路線やバスを結ぶ国内最大級の交通ハブ・東京駅(東京都千代田区)に直結する延べ22・5万平方メートルの大規模複合施設「TOFROM YAESU TOWER(トフロムヤエスタワー)」が10日にオープンする。立地する場所は老朽化した中小規模のビルが立ち並び、道幅も狭く、防災上の課題を抱えていた。東京建物は再開発に向け250人にも上る地権者と調整。25年かけてビルを整備し開業にこぎ着けた。
トフロムヤエスタワーの所在地は中央区八重洲1の6の1。再開発プロジェクトは「東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合」が施行した。東京建物は再開発組合の一員として参画した。
ビルはS・RC・SRC・CFT造地下4階地上51階建て延べ22万5000平方メートルの規模。基本設計は日本設計、実施設計を大林組、施工は大林組・大成建設JVが担当した。2月にビルが完成し、5月には劇場とホール・会議場がプレオープンしていた。
東京建物の小澤克人社長は7日に都内で開いた説明会で、建築費の高騰が続く現状に触れ「長い年月をかけて行う再開発事業には大変な障害になっている」と説明した。他社が手がける再開発では計画の中止や工事の延期が起きている。「東京建物としては、防災上の観点からまちの再生や機能更新は必要不可欠だと考えている。トフロムヤエスのようにこれからも地道にまちの再生に取り組んでいきたい」と述べ、地権者を始めとした関係者と強固に連携し、再開発に取り組む姿勢を示した。
ビル内では吹き抜けを取り囲むように立体的に店舗を配置した。2階の専門店ゾーンには知る人ぞ知る名店が軒を連ねる「八重洲の路地空間」を整備。低層部の外観は凹凸や隙間を設け、大きさの違うブロックを積み上げたような構成にした。小規模な路面店が連なっていたまちの特徴を立体的に表現した。
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