2026年9月15日火曜日

新社長/寿建設・森崎達之助氏/成長のための投資、積極的に

 トンネル工事を主軸に技術力や提案力に磨きをかける。3月に設立60周年を迎え、新たな経営計画も始動。“人”と“現場”に焦点を当てた施策を積極展開し、成長していく姿を描く。社会や市場の動きを捉え能動的に動くプッシュ型の営業で受注拡大に挑み、元請、下請の両輪で地歩を固める。
 --節目の年に経営のかじ取りを託された。
 「トンネル工事の現場畑を歩み、兄と二人三脚で20年、会社を切り盛りしてきた。トンネル工事、メンテナンス工事、土木工事の三つを軸に蓄積したノウハウと技術を武器とする経営路線を踏襲しながら、時代の変化や社会動向を捉え、スピード感を持って対応していく。人材の確保・育成や施工体制の強化、DX推進など成長投資を積極的に行う。社是である『職場是命工人是宝』という創業者の精神を守り、働く人を大切にする企業であり続ける」
 --経営方針は。
 「新体制を前に3カ年中期経営計画を立案し、スタートを切った。3年先の見通しや実績を示すことで達成度を明確にする。『採用と教育の強化』『プッシュ型営業』『労働時間の厳格化』の三つを柱に業務改革を加速させる。会社の根幹は人と現場だ。そのために経営企画のセクションを担う社員を任命した。目的意識を共有し、社員がそれぞれの力を発揮できる環境づくりに取り組む」
 --今後の営業戦略は。
 「受注機会を増やすため、プッシュ型営業を展開する。元請会社(ゼネコン)に信頼される企業づくりを引き続き進める。技術力を武器にさまざまなチャンスに応じて元請、下請でバランス良く受注できる体制が理想だ。トンネルや橋梁など構造物の補修にも力を入れる。3Dスキャナーアプリ『Scanat(スキャナット)』をはじめデジタルツールをインフラメンテナンスの現場に応用し、作業の効率化を実現していく」
 --人材の確保・育成にどう取り組む。
 「この先数年、定年退職で減る人数を、入職する人数で補えない状況が想定される。今までは地元の工業高校をターゲットにしていたが、採用の目先を大学の学部不問に変え、教育を強化することでキャリアを積み重ねてもらう。離職者防止にも重点を置く。トンネル工事は夜間作業や遠方での宿舎暮らしもあるため、採用面では他社と比べハードルが高い。待遇面で給与水準を高め、安定した仕事であることをアピールする」
 「労働時間の厳格化は、現場効率を高めるとともに、属人化を解消する意味でも重要だ。SNSなどを活用した広報戦略は土木の魅力を発信する大きな後押しにもなる」。
 (8月21日就任)
 (もりさき・たつのすけ)1993年八戸大学商学部卒、寿建設入社。2003年常務、06年代表取締役副社長を経て現職。10年間、国直轄や県営、電力関連のトンネル現場に従事。現場経験を重ねる中で、社是の意味を実感してきた。「決断は早く」を心に留め仕事に向き合う。趣味はジョギング、山登り、川下り。福島県出身。55歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=187673
via 日刊建設工業新聞

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