2026年9月8日火曜日

回転窓/THIS IS THE WAY.

 「記者の本道とは何か」と問われれば、「言葉を突き詰めることだ」と答えたい。資料を右から左に移しただけの記事なら、生成AIでも十分に文章にできる。記者だからこそできるのは、人と向き合い、事実の重みを見極め、言葉を一つ一つ選び、読者の胸に届く文章へ丹念に磨き上げることだ▼どんな言葉を選ぶかには、その人の知性も、覚悟も、誠実さもにじむ。だからこそ、一語を決しておろそかにしてはいけない。記事の存在価値は、記者自身の姿勢でおのずと決まる▼似た言葉を並べるのではなく、最も正確で、最も強く、最も伝わる一語を探し抜く。その執念に、記者の覚悟と力量が宿る。文章を瞬時に生み出せる時代だからこそ、言葉に責任を負う人間の価値は高まる▼楽な言葉に逃げず、凡庸な表現で済ませない。一本の記事を自分の仕事だと思って心血を注ぐ。仕事に誇りを持つとは、肩書を誇ることではない。誰にも気づかれない一語まで、決して手を抜かないことだ▼言葉と事実を突き詰める。そのために、自分自身にも妥協しない。その積み重ねこそ記者の本道であり、胸を張って仕事をする理由なのだ。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=187469
via 日刊建設工業新聞

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