2025年4月9日水曜日

福島県双葉町/JR双葉駅東地区でにぎわい再生へ、事業化検討支援を公募

 福島県双葉町は東日本大震災前に町の中心市街地だったJR双葉駅東地区の再生に向け、にぎわいを取り戻す方策の検討に着手する。まちづくり中核事業の具体化に向けた「双葉駅東地区事業化検討支援業務」の委託先を決める公募型プロポーザルを公告した。駅周辺の3エリアで再整備や公共複合施設の複合化、官民連携手法の検討などを任せる。参加申請を5月2日まで受け付ける。2回の審査を経て、同28日に契約候補者を選定する。契約上限額は2996万4000円(税込み)。履行期間は2026年3月31日まで。
 プロポには、過去3年(22~24年度)に市町村が発注したまちづくり基本構想や計画などの策定業務を元請で完了した実績がある単体が参加できる。
 町は24年度に策定した「双葉駅東地区まちづくり基本構想」で、各エリアの特性に合わせた先行整備を検討する重点エリアに▽駅前・駅前通り周辺▽新山▽旧国道・町民グラウンド周辺-の3カ所を設定した。復興の各段階に応じた拠点づくりを検討。このうち公共施設が集積する駅前・駅前通りエリアでは、商業・公共・居住機能の導入と街路整備の連携などで、歩行者が回遊しやすく出歩きたくなるまちづくりを目指す。
 学校教育施設に近接する新山エリアは緑と河川に囲まれた環境を生かし、区画道路の再整備や居住環境の創出を図る。旧国道・町民グラウンド周辺エリアでは、町有地を核にした運動広場・公共施設を整備。町民グラウンドへの入り口になる旧国道沿いには商業施設を計画する。26年度の予算化に向け、事業目的や事業概要、事業手法・スケジュール、概算事業費などを整理し「双葉駅東地区事業計画」案としてまとめる。
 双葉駅東地区は、22年8月に双葉駅を中心とする特定復興再生拠点区域の避難指示が解除され、再定住が可能になった。公共・商業機能が集積し、居住機能の拡充も見込まれる中、段階的な復興にあわせた都市サービス機能などを再配置する。
 基本構想策定業務は建設技術研究所が担当した。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=172902
via 日刊建設工業新聞

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