環境への関心を高める活動として1970年4月22日に米国で「アースデイ(地球の日)」が産声を上げた。同日を選んだ理由は特段なく、「何でもない日にできることをする」というスタイルが事の始まりだとか▼社会・経済活動の全般で環境問題を意識するのが当たり前になっている。多少の不自由は我慢しても環境に優しい行動を心掛けるのが当世流。アースデイのイベントは世界各国で開かれ、日本でも各地でイベントやセッション、マルシェなどの予定があるそうだ▼アースデイが誕生した3年後、民間シンクタンクのローマクラブは「人口増加や環境汚染が続けば100年以内に地球上の成長は限界に達する」と警鐘を鳴らした▼成長の限界論が世に出て半世紀、ブレークスルーの一手はいまだ見えていない。へそ曲がりな小欄としては、エコ意識は高まったけれども行動が伴っていないのでは…と、重箱の隅をつつきたくなる▼米トランプ政権が打ち出した相互関税は世界貿易戦争の引き金になるかもしれず、駆け引きが激化すれば環境行動は脇に追いやられる可能性もある。経済と環境は相いれない関係なのか…。
from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=173290
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