2026年2月13日金曜日

回転窓/若い建築家の夢

 部屋に物を増やさないよう気を付けている。それでもあれやこれやと物は増え、徐々に狭くなる居場所。たまらず断捨離とともに模様替えを計画している。部屋を心地よい空間にと、悩み考えるのは楽しい▼さいたま市の別所沼公園内に、わずか5坪のワンルーム空間にベッドとデスクが配置された極小の別荘がある。小屋のような小さな家として有名な「ヒアシンスハウス」だ▼詩人で建築家の立原道造(1914~39年)が37年冬から翌春にかけ自らの別荘として構想。東京帝国大学卒業後、石本建築事務所で働きつつ、自然の近くに創作環境を求めた。2004年、スケッチを基に有志が建設した▼小空間ながら南東のコーナー窓、北の横長窓、西の縦長小窓が談話と執筆、就寝の場を巧みに分節する。豊かな狭小住宅には若い建築家の夢が詰まっている▼ヒアシンスハウスをはじめ20世紀の建築や芸術、工芸をテーマに理想の暮らしを見つめる企画展「美しいユートピア 理想の地を夢みた近代日本の群像」が東京都港区のパナソニック汐留美術館で開かれている。暮らしにまつわる過去をたずね、未来への手掛かりにしたい。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181579
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前田道路/社長に富安敏明代表取締役、4月1日就任

 前田道路は、富安敏明代表取締役兼専務執行役員が4月1日付で社長に昇格する人事を決めた。今泉保彦社長は代表権のある会長に就く。
 富安 敏明氏(とみやす・としあき)1993年前田建設入社。2020年前田道路執行役員、21年取締役兼常務執行役員、23年同兼専務執行役員、24年代表取締役兼専務執行役員。山口県出身、58歳。




from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181577
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鹿島/桐生雅文次期社長が会見/やりがい感じられる企業に

 鹿島は12日に開いた取締役会で、桐生雅文常務執行役員が社長に昇格する人事を内定した。6月下旬に開催予定の株主総会後の取締役会で正式決定する。押味至一代表取締役会長兼社長は会長職に専念する。天野裕正前社長が1月に急逝し、押味氏が一時的に社長を兼務している。桐生次期社長は「天野前社長が推進してきた施策を継承し、社員がやりがいを感じられる企業づくりを目指す」と抱負を述べた。
 同日、東京都内で会見した。席上、桐生次期社長は、2026年3月期の業績で売上高などが過去最高を更新する見通しであると説明した上で、課題の一つに「労働力不足」を挙げた。建設現場の生産性向上を目指し、AIやBIM、自動化施工といった先端技術の活用を推進する。今後は「スタートアップとの連携」も積極的に進める方針を示した。
 創業以来培った技術力と経営リソースを生かし、「老朽インフラの維持管理や防災・減災、大規模再開発」に注力する考えも明らかにした。経済安全保障分野の需要増も見込まれることから、「半導体や医薬品などの工場、データセンターにも対応する」と語った。
 同席した押味氏は、桐生次期社長について「横浜支店長として難しい支店経営のかじ取りを行ってきた。(関係者との)調整能力も非常に高い」と人物像を評価。「グローバルにビジネスを展開する上でリーダーシップを発揮してほしい」と経営のかじ取りに期待した。
 桐生 雅文氏(きりゅう・まさふみ)1984年早稲田大学理工学部建築学科卒、鹿島入社。2021年執行役員東京建築支店副支店長、24年常務執行役員横浜支店長、東京都出身、64歳。




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鹿島アントラーズFCら/新スタジアム、建設予定地は卜伝の郷運動公園

 鹿島アントラーズ・エフ・シー(茨城県鹿嶋市、小泉文明社長)らが、新スタジアムの建設予定地を卜伝の郷運動公園(鹿嶋市)に決めた。建設地は現スタジアムに隣接する市有地で、茨城県が新スタジアムの整備主体になる。2026年度に基本計画の策定に着手する。28~33年度に設計や施工を行い、同年度の開業を予定する。開業後に現スタジアムは解体する。跡地は鹿嶋市がまちづくりに利用する方針だ。
 12日に県庁で開いた記者会見で同社と県、市が事業方針を明らかにした。新スタジアムは公設で整備後、県が所有する。建設費の一部や運営・維持管理を同社などに負担してもらう。建設予定地は市が所有しており、都市計画変更を含めた手続きに関する協議を進める。設計は28~29年度、造成や施工は30~33年度を見込む。発注時期や事業費は未定となっている。
 新スタジアムの規模に関し、小泉社長は「収容人数は決め切れていないが、現スタジアムの規模(4万人)は少々大きいと考えている。まちづくりも含めて最適なキャパシティーにしたい」と述べた。
 現スタジアムの解体跡地は、新スタジアムと一体となったまちづくりを進める。田口伸一市長によると「まちづくり構想の策定事業は26年度の補正予算で対応する」見通しだ。
 具体的な整備内容や建設資本、事業手法などは基本計画で固める。基本計画策定に伴う調査費などは茨城県の26年度当初予算に組み込む。
 会見で大井川和彦知事は「地域の発展につながるような、新たなシンボルとなるスタジアムを目指して検討していく」と語った。
 卜伝の郷運動公園の所在地は神向寺55の1(公園面積9万5000平方メートル)。サッカーやラグビーが楽しめる多目的球技場(約4万平方メートル)がある。
 サッカーJ1の鹿島アントラーズの本拠地である茨城県立カシマサッカースタジアム(メルカリスタジアム)の所在地は、神向寺後山26の2(敷地面積10万7000平方メートル)。建物はRC・SRC・S造6階建て延べ8万5019平方メートルの規模。1993年に完成し01年に増改築した。塩害や経年劣化で老朽化が進行。維持管理コストは年間約8億円に達している。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181580
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東京都水道局/経営プラン・施設整備マスプラ案公表/管路の二重化・耐震化を推進

 東京都水道局は、12日に「東京水道経営プラン2026」と「東京水道施設整備マスタープラン」の案を公表した。経営プランでは高品質な水の安定供給を目標に掲げ、着実な施設整備や水質管理、強靱化と水道経営の進化に注力する。水道施設整備マスタープランでは、経営プランに基づき「強靱で持続可能な水道システム」の構築に向けた今後10年の施設整備内容を示した。都民の意見を聞いた上で正式決定する。
 経営プランと水道施設整備マスタープランは具体的な目標として、2024年度末に85%だった導水施設の二重化整備率を35年度に92%まで高める。工事中の東村山境線や上流部浄水場(仮称)関連導水管の完成を急ぐ。35年度をめどに第二三園導水管の整備に着手する予定。送水管ネットワーク整備率も85%(24年度末)を91%(35年度末)に引き上げる。万が一の事故が起こっても機能を維持するため、ネットワーク化と計画的な更新・整備を進める。
 耐震化率は取水施設で100%(24年度末で75%)、浄水施設は76%(14%)、配水池で98%(84%)に引き上げる。切迫する首都直下地震に備え、計画的に工事に取り組む。管路も耐震継ぎ手率を24年度末の52%から35年度に66%まで高める。特に骨格管路は耐震継ぎ手率を76%にするため優先的に更新していく。これらの取り組みで、大規模地震の復旧日数の14日以内から13日以内への短縮を目指す。
 経営プランでは環境配慮にも言及した。29年度末までに余剰地などを活用した太陽光発電能力を1万キロワット、小水力発電も2700キロワットまで引き上げる。再生可能エネルギーの活用を広げる以外に、機器更新に合わせた省電力機器や水素燃料電池の導入で、持続可能性にも配慮した水道経営を目指す。
 新技術やDX導入促進のため、産学官が利用可能な実験施設を三園浄水場内に設置するなど、業務の効率化を目指す。AIを活用した薬品の自動注入、センシング技術を使った遠隔での設備点検、レーザー測量を使ったのり面点検などを具体例に挙げた。29年度末までに全てを検証あるいは導入する方針だ。管路の維持管理や水道工事にも積極的に新技術を活用していく。
 衛星データを活用した漏水調査を26年度に始める。衛星測位を使ったバルブなどの位置情報管理は28年度からの導入を目指す。水道工事での3Dモデルの活用も拡大していく方針だ。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181574
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東京都水道局/経営プラン・施設整備マスプラ案公表/管路の二重化・耐震化を推進

東京都水道局/経営プラン・施設整備マスプラ案公表/管路の二重化・耐震化を推進

 東京都水道局は、12日に「東京水道経営プラン2026」と「東京水道施設整備マスタープラン」の案を公表した。経営プランでは高品質な水の安定供給を目標に掲げ、着実な施設整備や水質管理、強靱化と水道経営の進化に注力する。水道施設整備マスタープランでは、経営プランに基づき「強靱で持続可能な水道システム」の構築に向けた今後10年の施設整備内容を示した。都民の意見を聞いた上で正式決定する。
 経営プランと水道施設整備マスタープランは具体的な目標として、2024年度末に85%だった導水施設の二重化整備率を35年度に92%まで高める。工事中の東村山境線や上流部浄水場(仮称)関連導水管の完成を急ぐ。35年度をめどに第二三園導水管の整備に着手する予定。送水管ネットワーク整備率も85%(24年度末)を91%(35年度末)に引き上げる。万が一の事故が起こっても機能を維持するため、ネットワーク化と計画的な更新・整備を進める。
 耐震化率は取水施設で100%(24年度末で75%)、浄水施設は76%(14%)、配水池で98%(84%)に引き上げる。切迫する首都直下地震に備え、計画的に工事に取り組む。管路も耐震継ぎ手率を24年度末の52%から35年度に66%まで高める。特に骨格管路は耐震継ぎ手率を76%にするため優先的に更新していく。これらの取り組みで、大規模地震の復旧日数の14日以内から13日以内への短縮を目指す。
 経営プランでは環境配慮にも言及した。29年度末までに余剰地などを活用した太陽光発電能力を1万キロワット、小水力発電も2700キロワットまで引き上げる。再生可能エネルギーの活用を広げる以外に、機器更新に合わせた省電力機器や水素燃料電池の導入で、持続可能性にも配慮した水道経営を目指す。
 新技術やDX導入促進のため、産学官が利用可能な実験施設を三園浄水場内に設置するなど、業務の効率化を目指す。AIを活用した薬品の自動注入、センシング技術を使った遠隔での設備点検、レーザー測量を使ったのり面点検などを具体例に挙げた。29年度末までに全てを検証あるいは導入する方針だ。管路の維持管理や水道工事にも積極的に新技術を活用していく。
 衛星データを活用した漏水調査を26年度に始める。衛星測位を使ったバルブなどの位置情報管理は28年度からの導入を目指す。水道工事での3Dモデルの活用も拡大していく方針だ。


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2026年2月12日木曜日

CM協会/都内で学生エッセイコンテスト表彰式開く/6人の健闘たたえる

 日本コンストラクション・マネジメント協会(CM協会、吉田敏明会長)は10日、東京都内で「第5回学生エッセイコンテスト」の表彰式を開いた。最優秀賞を受賞した戸成一翔さん(琉球大学人文社会学部国際法政学科3年)と、優秀賞の受賞者に賞状と賞金が贈られた。
 吉田会長は「部活やアルバイトなど身近なテーマにマネジメントを取り入れ、非常に読み応えがあった。建設以外の学生からも多数の応募をいただき、うれしかった。いろいろな進路があるが、どこに行ってもマネジメントと付き合っていかなければいけない。これを機にマネジメントを頭に置いてキャリアアップしてほしい」と総評した。
 今回設定したテーマは「もしあの時マネジメントを知っていたら…」。CMや建設の領域に限定せず幅広い分野から作品を募った。応募総数79件の中から、最優秀賞1点、優秀賞6件を選んだ。
 戸成さんは「ゴマモンガラは微笑まない」で最優秀賞に選ばれた。審査員からは「沖縄の海と熱帯魚、地獄絵図を見せるゴマモンガラが目に浮かぶエネルギーにあふれた作品だ。学生たちが沖縄の海で躍動しながら、失敗を糧にしてマネジメントに気付き、成長するという内容は印象深く、最優秀賞にふさわしい」と評価された。
 戸成さんは「情熱を空回りさせず、ゴールまで一緒に走っていく。CMに限らず人生にはそうしたことが往々にしてある。そうしたことを再確認させてくれる素晴らしい機会をいただいた」と話した。




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首都防衛・1/総力挙げ複合リスクに備え/国際都市・東京の機能維持へ

 地震、火山噴火、感染症、テロ--。政治、経済、行政、金融の中枢が集積する東京は、常に複合的なリスクと隣り合わせにある。ひとたび都市機能が失われれば、その影響は首都圏にとどまらず、日本、さらには世界にも波及する。小池百合子東京都知事は「首都防衛」を掲げ、都を挙げて都市の強靱化に取り組んできた。相次ぐ自然災害や国際情勢の緊張が危機意識を高める中、首都・東京を守る取り組みは、もはや行政だけに委ねられた課題ではない。産学官の枠を超え、あらゆる主体が総力を結集し、前例のない備えに動き始めている。(編集部首都防衛取材班)
 「首都・東京の強靱化は、東京を守るだけにとどまらず、日本全体を災害に強くするためにも重要だ」。東京都の都市政策を統括する谷崎馨一都技監兼都市整備局長は、語気を強め首都防衛の大切さを説く。危機管理の重要性は年々増している。
 東京には政治、行政、経済、金融といった機能が集中する。それらの全部あるいは一部が一瞬でも止まれば、日本だけでなく世界的な混乱を招きかねない。都は、関東大震災から100年の節目となる2023年度から、多岐にわたる強靱化施策を一体的に進める「TOKYO強靱化プロジェクト」を立ち上げ、本格的に動き出した。
 プロジェクトは「五つの危機」として風水害、地震、火山噴火、電力・通信等の途絶、感染症への対応を掲げる。自治体の計画としては珍しく、具体的な事業規模を明示している点が特徴だ。40年代半ばを目標に、事業全体で17兆円、当初10年間に限っても7兆円を集中投資し、災害に対抗する力を高める。
 強靱化施策の中でも特に力を入れているのは、小池都知事が災害対応の「一丁目一番地」と位置付ける無電柱化だ。今後、宅地開発時の電柱新設を原則禁止とする新たな条例を制定する方針。昨秋の台風では島しょ地域を中心に多くの電柱が倒壊した。小池都知事は25年第4回都議会定例会で「電柱倒壊のリスクは島に限ったものではない。島しょ地域をはじめ都内の無電柱化を加速するべく、今後も力を入れていく」と所信表明し、取り組みを一段と進める方針を示した。
 災害に対抗する力を着実に高めるとともに、都市の安全性を内外に発信していくことも重要になる。谷崎都技監は「レジリエンスを着実に進めることで、東京の国際競争力を維持し、安全な都市として世界から人や投資を呼び込むことにつながる」と期待を寄せる。巨大都市の機能的な“もろさ”は世界共通の課題だ。東京が蓄積してきた技術や施策を世界に発信し、防災技術の輸出にもつなげていく狙いがある。
 プロジェクトは始動から3年。まだ序盤戦といえるが、以前からの取り組みも含め、成果は着実に現れつつある。谷崎都技監は「住宅の耐震化率の向上や浸水被害の棟数は、以前に比べれば大幅に減っている」と手応えを語る。「事前にどれだけ準備できているかが、首都防衛の要だ」。その言葉通り、ハードとソフト、自助・共助・公助を組み合わせ、東京は手だてを尽くして防災対策を進めていく。
 (次回から4面、第2・4木曜日に掲載)




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181520
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国交省/ブルーカーボン取り組み推進/藻場の造成や沖合展開で実証へ

 国土交通省は、ブルーカーボンを巡る取り組みを推進する。港湾施設を活用した藻場造成の実証に民間と取り組むとともに、藻場の形成に関するルール・制度や、官民と地域が連携した取り組みを進めるための体制を検討する。4月にはグリーンレーザー搭載ドローン(GLドローン)を使った把握・管理システムを稼働させる。港湾管理者に対して協力を働き掛ける。=2面に関連記事
 9日に開いた「地球温暖化防止に貢献するブルーカーボンの役割に関する検討会」で今後の取り組みを確認した。二酸化炭素(CO2)の吸収源になるだけでなく、ブルーカーボンは生態系の保全や水産振興などの効果も出てきており、取り組みに一段と力を入れる考え。カーボンクレジットのJブルークレジット制度からの資金に期待も寄せている。
 防波堤の壁面などの人工構造物を使って造成した藻場を200メートル以上の海底に沈め、CO2を吸収・固定する「沖合のブルーカーボン」の実証を始める。総合電機メーカー、消波ブロックメーカー、金融機関で構成する実施主体からの提案を踏まえ、港湾内での種苗生産・中間育成、防波堤での藻場造成の確認・実証、事業化を検討する。2026年度にも種苗生産を始める予定。実施主体には10者程度の研究機関、大学、企業が参加の意向を示している。関係機関と情報を共有し、協議を行いながら港湾施設を使うという。地場産業との連携、新産業の育成に貢献することも視野に入れている。
 藻場形成などのニーズが多い一方、海面利用の調整や環境保全は欠かせず、無秩序な案件形成を避ける必要がある。そこで公共施設の藻場形成やカーボンクレジットの考え方を整理し、必要なルール・制度を検討する。環境省が中心の一般海域の制度設計にも貢献する。
 防波堤などの港湾施設を活用したブルーカーボン生態系の保全・創出、ブルーカーボン由来のクレジット、沖合の主体の協力について、それぞれ検討体制を整える。既存の「ブルーカーボンデータ計測マニュアル研究会」の体制を整理し、人工衛星などを利用した計測の検討を進める。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181533
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鉄道運輸機構/北海道新幹線(倶知安駅~新小樽駅間)二ツ森トンネルが貫通

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構は10日、北海道新幹線で建設中の新函館北斗~札幌駅区間のうち、倶知安駅~(仮称)新小樽駅間に設ける「二ツ森トンネル」が貫通したと発表した。延長は1万2650メートル。安全確保ができ次第、関係者で貫通式典を開く。建設中区間に17カ所あるトンネルのうち11カ所が貫通したことになる。
 二ツ森トンネルは倶知安町、仁木町、赤井川村の三自治体にまたがる。工事は3工区に分けて発注。9日に最後まで残っていた明治工区(3255メートル)が、新青森駅から305・8キロ地点で尾根内工区に到達した。明治工区の施工者は鉄建建設・ノバック・生駒組・萌州建設JV。
 同工区以外の施工者は鹿子工区(延長4780メートル)が熊谷組・大本組・橋本川島コーポレーション・和工建設JV、尾根内工区(4615メートル)が清水建設・岩倉建設・札建工業・吉本組JV。いずれも貫通している。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181528
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東洋建設/生成AIで現場状況を即時監視・分析/警戒情報を音声通知・画面表示

 東洋建設は生成AIを活用し、工事現場のカメラ映像で現場の労働災害リスクを監視・分析するシステムを開発した。市販のクラウド型AIサービスとAPIで連携。現場に設置したパソコンから任意の間隔でカメラ映像を切り出し、生成AIが現場状況を分析した上で労災リスクの警戒情報などを画面に表示し、音声でも伝える。今後は他の作業・計測機器とも連携し、既存技術の高度化や新技術の開発にも役立てる。
 新技術は「生成AI映像分析システム(VLモニター)」として開発した。画像と言語情報を統合的に理解・処理する生成AI技術「VLM(視覚言語モデル)」を活用する。現場のカメラ映像から任意の間隔で切り出した映像を、事前登録した指示文(プロンプト)とともにAPI経由で生成AIに送信。現場状況の分析結果を説明文と音声で通知する。
 パソコン画面の映像は、建設機械やつり荷などとの接触が懸念される警戒エリアも設定可能。プロンプトで指定した人物、物体などの監視対象物が警戒エリアに入ると警告文で知らせる。
 従来は機械学習などの画像認識AIを使い、作業員や船舶といった作業中の監視対象物を自動検出するシステムを構築してきた。だが、監視対象物の事前学習が必要で、対象範囲だけを認識していた。新技術は監視対象物に加え、作業状況や現場の変化も柔軟に対応可能。作業内容ごとに現場職員がプロンプトを調整して効率的に監視できる。同社は新技術の特許を出願している。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181525
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2026年2月10日火曜日

土木学会/未来の土木コンテスト表彰式開く

 ◇最優秀賞に「まんまるハウスが集う移動できるまち」(兵庫県宝塚市立仁川小、竹内瑶絵さんら)選定
 土木学会(池内幸司会長)は8日、東京都新宿区の早稲田大学井深大記念ホールで小学生から未来の街のアイデアを募る「未来の土木コンテスト2025」の最終選考と表彰式を開いた。最優秀賞には仁川小学校(兵庫県宝塚市)6年の竹内瑶絵さんと土木エンジニア4人のチーム竹内による「まんまるハウスが集う移動できるまち~コロコロ転がり関わり合う~」を選定した。22年度大会のコンテストで最優秀賞を受賞した川戸亮輔さんが表彰状と記念品を手渡した。
 コンテストは日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)が全面協力した。「未来プランナー」として1次選考を通過した優秀賞受賞者の小学生4人とゼネコンに勤めるプロの土木エンジニアがチームを結成。小学生の夢を実現するため技術的な検討を重ねた成果を発表した。自由で夢のあるアイデアの実現を目指し、土木エンジニアたちが本気で取り組んだ。
 最優秀賞に輝いたチーム竹内の提案は、転がって移動できる球形移動式住宅「コロリンハウス」が特徴。誰も我慢せず病気や障害、年齢、住む場所に関わらず全員が幸せを享受できる「強くて優しいまち」をコンセプトに、家自体が移動、浮遊することで災害から命と生活を守れるようにした。家ごと移動できるため防災や安全、利便性向上を実現する。
 タツナミシュウイチ選考委員長(東京大学大学院客員研究員・常葉大学客員教授)は、「非常に優劣がつけにくい審査だった。本当に素晴らしく新しい刺激を受けることができた」と講評。「いずれの作品も決してファンタジーではない。大人が思いつかないアイデアを子どもたちは平気で出してくる。子どもたちが縛られていない証拠だ」と述べた。続けて「大人は予算やヒューマンリソース、スケジュールを考え、その縛りが大人の自由な発想、アイデアを阻害してしまう。子どもたちには今のままの発想でいてほしい」とエールを送った。




from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181501
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回転窓/信用は残り、信頼は消える

 人の心が離れる瞬間は、音もなく訪れる。崩れるのはたいてい「信頼」であって、「信用」ではない。信用は履歴書のようなものだ。数字や実績で上書きされる▼あいさつの温度、言葉の裏表、沈黙への配慮。どれか一つでも欠けると、信頼は気づかぬうちに薄くなる。問題は、微妙な異変を感じることができるかどうかだろう▼自分は同じ川を渡っているつもりでも、流れは少しずつ変わる。地図を書き換えないまま車のハンドルを切れば、同乗者は冷たい流れに放り出される。変わったことを脇に置く人ほど、「前と同じだ」と言い張る。だが周囲から見れば、昨日まで通れた橋は既になくなっている▼迷惑し、困惑し、人はやがて距離を取る。そこにあるのは対立ではなく諦め、安心が失われただけである。信頼はガラス細工に似ている。磨けば澄むが、乱暴に扱えば音もなくひびが入る。割れた後で「実績はある」と叫んでも遅い。厳しい話だが、それが現実だ▼変化に鈍感な正しさは、人を失うきっかけになる。信頼は日々の更新でしか守れない。はっと気付いた時には、もう後の祭り。人間関係は、だいたいそうだ。




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国、自治体、建設業界一丸で除排雪に尽力/東北整備局が除雪機械を貸与

 1月下旬からの記録的な大雪を受け、国、自治体と建設業界が一体となって除排雪に尽力している。東北地方整備局は青森県、秋田県、山形県の自治体に除雪支援を展開。3県の10市町に除雪機械計41台を貸与するとともに県と連携し「スクラム除雪」を実施した。特に積雪量の多い青森県の建設業協会では、県の要請を受け、比較的降雪が少ない自治体から延べ300台以上のダンプトラックをあっせんしている。
 東北整備局は、3県が豪雪災害対策本部を設置したことを受け、連絡調整会議を開催。国、県、所管事務所が参加し、運搬排雪などの実施状況を共有した。同会議に基づき青森県の青森市、弘前市、鰺ケ沢町、平内町、秋田県の大館市、北秋田市、山形県の山形市、酒田市、新庄市、舟形町に除雪機械を貸し出している。東北整備局では「自治体からのニーズを聞き取り、国、県が連携して自治体支援を継続する。スクラム除雪などの要請があれば適宜対応していく」としている。
 青森県ではJR線の運休が相次ぐ中、青森市や周辺自治体で交通渋滞が発生。ダンプトラックによる排雪輸送を集中的に行っている。さらに、青森市と藤崎町でスクラム除雪を実施するとともに市町村の除雪を県が担う「代行除雪」は鹿内組(青森市)と佐藤惣建設(弘前市)が担当した。板柳町は、同町建設業協同組合などに協力を要請し、一斉排雪で生活道路の通行を確保した。
 秋田県では、県北部を中心に平年の2~3倍の積雪になり、県南部などから除雪ダンプや重機を応援に回している。6日は北秋田市旧合川地区で県と市が県内初のスクラム除雪を実施した。9日から10日にかけては、大館市内の国道7号でスクラム除雪を行う。県内の建設会社も4日から大館市、北秋田市、上小阿仁村の3市村に延べ39台を応援に送り、集中的に作業している。
 山形県は大雪により尾花沢市などで家屋の倒壊などが発生するとともに、除雪中の事故も多発している。スクラム除雪は現在、国と県が調整中だ。山形県建設業協会では要請に備え、対応可能な体制を整えている。




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川崎市/扇島地区先導エリア港湾施設整備/29年度末にも一部供用開始

 川崎市は、2023年9月に高炉を廃止したJFEスチール東日本製鉄所京浜地区(川崎区扇島、約222ヘクタール)の土地利用転換事業のうち、扇島地区先導エリア(約70ヘクタール)の一部で2029年度末にも供用開始する見通しだ。供用開始を予定するのは先導エリアのうち、港湾物流ゾーンのふ頭用地と臨港道路、桟橋(係留施設)。26~27年度に調査・設計を行い、27~29年度に整備工事を実施する予定だ。
 9日の市議会環境委員会で港湾施設整備の進展状況を報告した。土地と桟橋はJFEスチールが市に無償譲渡する。ふ頭用地と臨港道路は整備に支障がある工作物(ベルトコンベヤーなど)を同社が撤去後、市に引き渡す。桟橋はコンクリート面より上の工作物(ベルトコンベヤー、アンローダーなど)を撤去し、劣化・損傷が著しいと判定された箇所を補修後、順次、市に引き渡す。桟橋がある既存バースは水深18~22メートル、延長710メートル。
 市は23年8月に「JFEスチール東日本製鉄所京浜地区の高炉等休止に伴う土地利用方針」を策定している。高炉休止後の24年5月にはJFEホールディングス(HD)と扇島地区先導エリアの整備推進協定、大規模土地利用転換推進の相互協力協定を結んでいる。
 これまでの計画によると先導エリアを▽高度物流▽港湾物流▽カーボンニュートラル(CN)エネルギー-の3ゾーンに区分する。既存の大水深バースを利用した水素などの供給拠点整備や、最先端技術を使った高度な物流拠点の形成などを想定している。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181505
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清水建設/超高層ビルの建て替え、1年以上工期短縮/仮設杭や土工などが不要に

 清水建設は、超高層ビルの建て替え工事で大幅な工期短縮と環境負荷低減を両立する工法を開発した。既存ビルの地下構造体を再設計し、改築工事の仮設として活用する。新たな仮設杭や土工事、地下水流入対策が不要になる。東京・内幸町で施工している高さ227メートル、地上46階建てのビル工事で1年以上の工期短縮を見込む。他の超高層ビルの建て替え計画にも積極的に提案していく。
 新工法「Re-GENUS BASE(リジェナス・ベース)」は、直接基礎で建設した超高層ビルの改築工事を効率化する。東京都千代田区で進む「内幸町一丁目街区南地区再開発事業」(代表施行者・中央日本土地建物)として施工中の再開発ビル(S・SRC一部CFT造、地下3階地上46階建て、延べ28万5854平方メートル)に初適用した。工期は2029年3月までで、工事の進捗率は約20%となっている。
 清水建設によると、超高層ビル建て替えの地下工事では、一般的に逆打ち工法を採用する。既存ビルの地上階を解体した後、改築部分1階の床を構築し、地上階と地下階の躯体を同時に施工する。ただし、新築柱を支持する仮設の杭基礎が必要となるため、杭打ち機や生コンクリート車が走行する作業床の整備など、大規模な仮設工事を伴う。
 新工法は既存の地下構造体を再設計し、外壁や床、梁を山留めとして活用する。底盤(ピット部)も最大限に用い、杭基礎を不要とした。杭基礎の代わりに、既存底盤の上部に構築するコンクリート層の上に基礎をスポットで築き、改築柱を支持する。これにより、底盤に杭基礎施工用の開口を設ける解体作業や、杭打ち機が走行する作業床の構築、地下水流入を防止して作業床を支持するための既存地下階の埋め戻しなどが不要になる。従来比で約2割、13カ月の工期短縮を実現した。
 初適用した内幸町の工事では、二酸化炭素(CO2)排出量を約9000トン削減し、建設汚泥の発生をゼロにした。担当者は「自社で設計・施工を手掛ける超高層ビル建て替えプロジェクトに積極的に提案していく。地盤が強固であれば、今回適用した建物を上回る超高層ビルの建て替えにも対応できる」としている。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181498
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2026年2月9日月曜日

回転窓/人の心理と錯覚

 人が「だまされた」と分かっていても楽しめるものと言えば、それはマジックであろう。視覚や心理の錯覚を利用した巧みな演出に、不思議な世界へいざなわれてしまう▼最古のマジックはおわんと玉を使った「カップアンドボール」ではないかともいわれる。古代エジプトの壁画に描かれているとの説もあり、歴史はかなり古い。橋場正尚さんのマジックエッセー『手品の部屋へようこそ』(22世紀アート)から知った▼人を悪質な手口でだます犯罪が後を絶たない。警察庁のウェブサイト「SOS47特殊詐欺対策ページ」によると、2024年の特殊詐欺は約2・1万件発生し、総被害額は約718億円に上る。これほど多くの犯罪が起きていることに改めて驚かされる▼手口は振り込め詐欺や預貯金詐欺、架空料金請求詐欺、SNS型投資詐欺など多様化している。被害に遭わないためにも過去の犯罪事例を知り、正しい知識と警戒心を持ちたい▼マジックで駆使するのは、観客の注意をそらす「ミスディレクション」という技術。心理の裏をかいても許されるのは、やはり拍手で終わるエンターテインメントの世界に限る。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181471
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凜/三菱電機ビルソリューションズ・遠藤紀夏さん/安心して任せてもらえる存在に

 入社5年目の2025年度から、現場代理人としてビルシステム全般の新設・既設工事で施工管理を担っている。流動的に変化する作業工程への対応など、思うようにいかない場面も多い。「最初は戸惑うことばかりだった。その分、自分が少しずつ前に進めている実感もあった」と、初めての現場を振り返る。
 設備の設置環境は現場ごとに大きく異なる。「同じ仕事は一つとしてない。毎日が発見の連続」と語り、前向きな姿勢を見せる。
 ビルの使用者に不便をかけないよう、特に厳格な工程管理が求められる既設工事の現場はプレッシャーが大きい。その分、「やり切ったときの達成感も大きい」と話す。施設によっては、竣工当時の図面や追加設備の情報がすぐにそろわず、現地調査が欠かせない。
 自分が関わった建物が数十年後まで使われ続ける点に責任と誇りを感じ、建築業界への就職を決めた。入社後の2年間は設計部門で基礎を学び、3年目から施工管理部門に異動。「機器が問題なく納まり、無事に稼働した瞬間は、『自分がこの現場を動かした』と実感できる」と語る。
 今後の目標は、「技術力と知識を高め、より難度の高い現場や大規模な現場を任せてもらえるようになる」こと。そして「ゼネコンやサブコンの方から、安心して仕事を任せてもらえる存在になりたい」と、静かな決意をにじませる。
 (三菱電機ビルソリューションズ東日本支社工事総括部空調冷熱・システム工事部工事三課一係)(えんどう のりか)




from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181472
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国交省/フィジカルAI実用化検討/産学官で3月意見交換、ロボット活用や建機自律化

 国土交通省は、建設機械やロボットを自律的に制御する「フィジカルAI」の実用化に向けた検討に乗り出す。建設会社やAI・ロボティクス関連会社、大学などの学術機関がフィジカルAIの技術シーズと現場ニーズを共有する「ピッチイベント」を3月に開く。産学官が連携した検討を通じ、施工プロセスの中でフィジカルAIを取り入れるべき作業などを見定める。開発中の技術の現場実証も積極的に行う考え。現場データの連携基盤など、企業間の協調領域の創出にもつなげる。
 ピッチイベントは3月17日に予定。シーズ側とニーズ側の両方の参加者を募集する。参加申し込みの1次締め切りは16日、最終締め切りは27日。シーズとニーズのマッチングを踏まえ、直轄工事などをフィールドに現場実証の機会を与えることを想定。異業種間の情報共有によるビジネスチャンスの創出も期待する。
 国交省はインフラの整備や管理にAIを徹底活用する方針を示している。建設現場の省人化や安全性向上につながるフィジカルAIの技術開発・活用を重点テーマの一つに掲げる。まずは民間側の開発動向や現場の課題を直接聞き、今後取り組むべき方向性を固める狙いがある。
 土木施工や維持管理、災害対応のさまざまなプロセスで有効性の高い作業などを絞り込んでいく。人の作業をロボットによる自律・半自律作業に置き換えたり、AIやセンサーを組み込んで認識・判断能力を高めた建機で人の作業を補完・代替したりする。
 当面の目標として既存技術は効果検証を通じ、1~3年の短期で実用化する。現場の在り方を大きく変え得る将来性の高い技術は、国が関わる形で研究開発と実証を重ねて5~10年の中長期で実用化を目指す。
 建設現場に適したAIの開発を促進するため、現場データの標準化・収集やデータ連携基盤の構築に取り組む。ロボット活用などを前提に技術基準類も見直す。土木研究所が整備・公開している建機の自律施工技術基盤「OPERA」を活用した技術開発も促進する。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181470
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琉球大/上原キャンパス跡地利用具体計画策定業務(沖縄県西原町)/NIACに

 琉球大学は「『上原キャンパス跡地利用具体計画』策定業務」の企画競争で、南西地域産業活性化センター(NIAC、那覇市)を優先交渉権者に選定し、3日に随意契約を締結した。契約額は非公表。
 業務では上原キャンパス跡地(沖縄県西原町、敷地面積約17・6ヘクタール)について、沖縄県全体の振興につながるような跡地利用具体計画を策定する。
 業務内容は▽医療ツーリズムを軸とした沖縄ウェルネス拠点構想の事業可能性▽拠点開発に向けた整備コンセプト▽医療・教育関連ニーズの把握▽地域資源の利活用可能性検討▽医療ツーリズムの市場調査・具体展開▽跡地利用具体計画案の作成-など。計画案では、利活用方針と導入機能の整理や段階的な整備計画の検討、完成イメージ図の作成を行う。履行期限は9月30日。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181480
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清水建設/大規模集客施設、初期設計段階から人流可視化/新秋田県立体育館に初適用

 清水建設は、大規模集客施設の初期設計段階を対象に、供用後の人流が予測・可視化できるデジタルエンジニアリングツールを導入した。設計・施工を手掛ける新秋田県立体育館(秋田市)の建設・運営事業に初適用。設計者が通常業務に用いる3Dモデルで高度な人流解析を行い、歩行者の属性まで踏まえた挙動を可視化。工事関係者間の協議が円滑に進み、合意形成の時間が大幅に短縮できる。
 デジタルエンジニアリングツールの名称は「Shimz DDE Pedex+」。動線など最適な人流計画案が選択できる「エリア・モジュール・モデル(AMM)」と、歩行者の動きをリアルに再現・可視化する「マルチ・エージェント・システム(MAS)」で構成する。
 AMMが求めた数値解析の静的な人流計画案を基に、施設内外の利用者の移動行動をMASを使い動的でリアルに可視化する。男女や大人・子供といった移動者一人一人の属性を分け、歩行速度やパーソナルスペース、移動経路などを設定。衝突回避・追従行動、密度相応の歩行速度を反映した数万人分の時刻歴の位置情報を求め、動的に群衆の動きを可視化できる。
 同時開発した専用ビューワにより、混雑度のヒートマップ化や2画面表示による設計変更の前後なども比較でき、速やかな合意形成を可能にする。設計検討と人流解析の同時進行で検討時間の短縮や設計品質の向上を両立。人流を考慮した誘導員の配置やサイン計画の立案といった運営段階でも活用できる。
 新秋田県体育館建設・運営事業は、同社を代表企業とする秋田アリーナPFIパートナーズが主体となって進めている。現在は2028年9月の供用開始に向け設計作業を実施中。AMMを用いて入札時に最適な人流計画を提案し、設計業務ではMASを活用してAMMで求めた人流計画を可視化した。
 清水建設は、デジタルエンジニアリングツールに火災時の避難シミュレーション機能も開発・付加する方針だ。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181477
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2026年2月6日金曜日

回転窓/ベテランの存在を支えに

 2026年はワールドベースボールクラシック(WBC)、サッカーワールドカップ(W杯)など世界規模のスポーツイベントが相次ぎ開かれる。先陣を切るのが、きょう6日に開幕するミラノ・コルティナ五輪だ▼日頃ウインタースポーツに縁遠いが、冬季五輪・パラリンピックの期間中、にわかファンになる人も多かろう。小欄もそれでアスリートの熱戦を心待ちにしている▼日本代表は120人に上り、ほとんどが平成生まれ。昭和世代は4人しかいない。その1人がノルディック複合で日本のエースとして活躍してきた37歳の渡部暁斗選手(北野建設)。今回で6大会連続出場となる▼1998年の長野五輪に触発されトップ選手となり、前回まで3大会連続でメダルを獲得。今季での引退を表明した際は「季節外れの満開の桜を咲かせたい」と、集大成を飾る決意を表明した。五輪を幾度も経験したベテランの存在が若い日本代表を支えるだろう▼今年も本紙協賛による建設会社、建築設計事務所のスキー・スノーボード大会が近く開かれる。真剣勝負とはいえ交流の輪が広がり、大会が大いに盛り上がるのを期待したい。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181392
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岩手県医療局/県立釜石病院(釜石市)建て替え/9月にも基本設計公募

 岩手県医療局は、県立釜石病院(岩手県釜石市)の現在地建て替えに着手する。9月以降に基本設計業務の委託先を公募する。2026年度予算案に建設改良費(基本設計委託料)4722万7000円を計上。新病院の病床数は急性期2棟で120床、回復期リハビリテーション病棟60床の3病棟計180床で、既存病院と同水準の規模を維持する。設計・監理、建設、外構・解体などを含めた概算事業費は計146億円。32年ごろの開院を目指す。
 事業費は、基本・実施設計と工事監理などに4億円、建設に122・4億円、外構・解体などに19・6億円と見積もる。基本設計などに2年、実施設計・工事には4年程度を要する見込み。設計・施工一括(DB)方式や分離発注など、実施設計からの事業手法は今後検討する。
 新病院は2次救急医療機関として、交通外傷などへの対応や救急患者の初期治療を担う。主に内科、循環器内科、外科、整形外科、総合診療科などの入院医療や外来対応を提供。沿岸圏域での回復期機能を強化する回復期リハビリテーション病棟も設置する。
 県医療局は「県立病院等経営計画」(25~30年度)の期間内に釜石病院や遠野病院(遠野市、122床)の建て替えを予定する。
 釜石病院の所在地は甲子町第10地割483の6(敷地面積2万4550平方メートル)。現病院施設は1977年に整備。再整備後は「ケアミックス・連携強化」型の基幹病院に位置付け、高度・専門医療から回復期、リハビリテーションなどの身近な医療までを他基幹病院と連携して対応する。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181407
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九州整備局/ハイブリッドドローンを活用した被災状況調査の実証実験を実施

 九州地方整備局は5日、南海トラフ巨大地震による津波被害を想定し、長距離飛行を可能とする「ハイブリッドドローン」を使った被災状況調査の実証実験を宮崎県内で行った。使用したドローンは、電動バッテリーと内燃型エンジンを搭載したモデルで、通常型よりも長時間、長距離の飛行に強みがある。延岡市~日向市の沿岸約36キロを2時間30分程度かけて往復し、港湾施設などの映像や3D点群データの取得に成功した。
 今回の実証は補助者を配置しない無人地帯での完全目視外飛行の「レベル3・5飛行」の形式で実施。ハイブリッドドローンのレベル3・5飛行は国土交通省で全国初の試みとなった。
 実証で使用した機体は、幅約1・3メートル、高さ約60センチ、重量は12・7キロ。最長の飛行距離は100キロ程度で、巡航速度は時速30~40キロ程度。前方と横方向を撮影できるカメラを各1台搭載した仕様となっている。
 同日の実証では延岡市方財町の五ケ瀬川河口から離陸し、長浜海岸、遠見半島に沿った海上ルートを南下し、日向市日知屋の日向岬グリーンパークで折り返して離陸地点まで戻った。現地は曇天、離陸時の風速は3メートルで、気象条件による大きな支障はなかった。
 飛行中には4K対応の映像を撮影し、現地の様子を鮮明に確認することができた。実証の前日には試験飛行も行っており、約7000枚の空撮画像から3D点群データを生成した。今後、取得した映像や点群データの精度、被災調査での実用性を検証していく。
 九州整備局は昨年2月、同様のルートで長距離飛行型の「VTOL(垂直離着陸)型固定翼ドローン」による飛行実証を行っている。VTOL型は飛行速度は速いものの、強風時のバッテリー消耗度や、3D点群データの精度面で課題があった。
 福岡市内から遠隔で映像データを確認した松木厚廣災害対策マネジメント室長は「VTOL型は映像の取得、ハイブリッドドローンは点群データの取得など、それぞれの機体ごとに強み、弱みがあると思う」と話した。今後もさまざなな機体、条件で実証を繰り返し、被災状況調査でのDXのさらなる促進に努めていく考えだ。




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清水建設/26年3月期予想を大幅上方修正/5期ぶり営業利益1千億円超

 清水建設が2026年3月期の連結業績予想を大幅に上方修正した。売上高は25年11月7日公表の前回予想値と比較して5・2%増となり、24年3月期以来2期ぶりに2兆円に乗る見込み。本業のもうけを示す営業利益は前回予想を41・0%上回り、21年3月期以来の1000億円台を見込む。国内工事が順調に進捗し、採算重視の受注戦略や工事採算の回復、開発事業の利益増なども奏功した。
 修正後の連結業績予想は売上高2兆0100億円(前回1兆9100億円)、営業利益1100億円(780億円)、経常利益1110億円(730億円)、純利益1100億円(750億円)。単体は売上高1兆5500億円(1兆4700億円)、営業利益820億円(530億円)、経常利益925億円(580億円)、純利益1290億円(730億円)。
 修正後の連結売上高と各利益は、来期で最終年度を迎える3カ年中期経営計画の目標(売上高1兆8900億円、営業利益1000億円、経常利益950億円、純利益700億円)を全て前倒しで達成できる見通しとなった。
 単体の完成工事総利益(粗利益)率も前回予想を1・6ポイント上回る10・7%と2桁に乗る見通し。建築は10・6%(前回比1・6ポイント上昇)、土木も10・9%(1・3ポイント上昇)に上方修正した。
 同社によると、北米の不動産子会社で減損損失の計上があったものの、純利益は過去最高を更新する見込み。5月に予定する26年3月期の業績発表と来期の業績予想設定に合わせ、中期経営計画の目標見直しも視野に入れる。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181406
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竹中土木/山岳トンネル現場で重機の遠隔操作に成功/自由断面掘削機とコンクリ吹付機

 竹中土木は山岳トンネル工事で使う重機を遠隔操作する技術を開発した。機械掘削時に使用する自由断面掘削機と、コンクリート吹き付けを行うエレクター付きコンクリート吹き付け機の2機種を実現場で遠隔操作した。無線LANと光回線を活用しトンネル坑内に通信環境を構築。自由断面掘削機は坑内だけでなく、数キロ離れた工事事務所からも操作可能だ。
 国土交通省東北地方整備局発注の「国道121号湯野上2号トンネル工事」(福島県下郷町)の現場で重機の遠隔操作に成功した。トンネル切羽の肌落ち災害防止と生産性向上が狙い。
 自由断面掘削機(ブーム・ヘッダー)は、切羽から後方約150メートル離れた操作室で操縦。粉じんや騒音の影響を受けずに掘削作業ができる。重機に広角マルチカメラを搭載し、俯瞰(ふかん)カメラ映像と合わせリアルタイムで操作室に伝送し、映像・操作信号の超低遅延伝送を実現した。電子制御を導入し、実機と同様の操作パネルで掘削作業が可能。オペレーターの違和感を軽減している。
 コンクリート吹き付け機は、切羽の後方約150メートルにある操作室から操縦する。切羽近くに設置した3台のPTZカメラ(左右・上下・拡大縮小が遠隔で可能)と、オペレーター視点の360度カメラ1台の映像をリアルタイムで操作室に伝送。映像を確認しながら実際の操作レバーと同じもので吹き付け作業を行う。搭載したLiDAR(ライダー)により出来形計測し、遠隔での出来形管理も可能だ。
 同社は山岳トンネル公費で重機の遠隔化・自動化をさらに進め、労働災害ゼロを目指す。将来的には他工種への応用も視野に入れ、安全性・効率性の向上や働き方改革などの取り組みを進化させていく。
 重機の遠隔化実現に向け、伊藤忠TC建機(東京都中央区、高橋和好社長)、ARAV(東京都文京区、白久レイエス樹代表取締役)、Nexus Solutions(東京都品川区、岡本剛司社長)、金子組(岡山県倉敷市、金子太一代表取締役)の協力を得た。




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2026年2月5日木曜日

回転窓/レンジャーのカレンダー

 北海道の利尻礼文サロベツ国立公園はこの時期、雪の砂丘などをエゾシカの群れが駆ける。晴天の日、サロベツ西海岸に立てば、海の向こうにある利尻山に沈む夕日が眺められる▼国内最北端の国立公園は、海や島の風景が特徴の一つ。短い夏にはリシリヒナゲシといった固有種の花が咲く。国立公園の指定から半世紀が過ぎ、調査やPRを強化しようと、ボランティアを追加募集している▼国立公園は全国に35カ所ある。環境省の国立公園管理官や自然保護官などが1953年からレンジャーとして配置され、許認可や動植物の保護に従事してきた。現在、レンジャーは全国に390人ほど。自然保護官補佐(アクティブレンジャー)やボランティアも業務に携わっている▼各地のレンジャーが撮影したえりすぐりの写真を使った「国立公園カレンダー」が、2026年版から一般販売された。売り上げの一部は国立公園基金に充てられ、環境保全に使われる▼26年版は、利尻礼文サロベツ国立公園など、表紙を含めた13枚の写真を掲載した。雄大な自然と公園の魅力が広く知られ、保全に役立てば、動植物もレンジャーも喜ぶだろう。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181363
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エネ調小委/地域の価値高める評価を/国産パネル導入支援必要

 総合エネルギー調査会の小委員会は3日、太陽光発電の導入を巡る支援の在り方を議論した。委員からは、設置地域の価値を高めたり、国産太陽光発電パネルの導入を促したりする措置で、対応を求める意見が出た。会合では再生可能エネルギーを長期の安定電源としていく取り組みも確認した。
 省エネルギー・新エネルギー分科会と電力・ガス事業分科会の再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会が会合を開いた。地上設置の事業用太陽光発電は、設置する地域との共生が課題になっている。経済産業省の有識者検討会では、国のFIT(固定価格買い取り)制度や、売電価格に補助を上乗せするFIP制度の新規支援について2027年度から対象にしないことへの賛意がある。一方、再エネを主力電源化する政府方針を踏まえ、屋根設置をはじめ地域と共生させながら導入をさらに進めることも求められており、小委員会で支援を重点化する太陽光発電の類型などを議論することになっていた。
 この日の会合では、「メガソーラー(大規模太陽光発電)を攻撃するだけでなく、地域にどういう価値をもたらすかの検討」を求める意見があった。設置に対して「マイナス要素をなくす評価から地域の発展を促す評価も必要」という指摘も出た。屋根設置の合理性を検証した上で導入の促進策を議論したり、「国産パネルを大規模に導入できるよう応援する仕組み」を求めたりする意見もあった。重点化する太陽光発電に対する具体的な支援の方向は、経産省の調達価格等算定委員会が検討、決定する方向となっている。
 12~16年度に導入された事業用太陽光は約46万件、電源は約2900万キロワットあり、国の総発電電力量の3~4%に当たる。32年度から調達期間・交付期間が終わるため、経産省はアクションプランに基づき、長期の安定電源とするための取り組みを進めている。同小委員会には、地域との共生や自然配慮をうたった行動理念・原則を関係団体が策定していたり、事業評価と損害保険を組み合わせた民間の事業展開が進んでいたりすることが報告された。災害・盗難リスクの指摘もあった。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181368
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働き方改革/日立プラントサービス/東京・上野に本社移転

 ◇働きやすさが力に変わるオフィス
 どこで働いても、最良のアウトプットができるようにしたい--。日立プラントサービスは昨年8月に、本社を東京都豊島区から台東区の上野イーストタワーに移転した。新オフィスは本社で働く約1000人の従業員が本領を発揮できる環境を目指し、フリーアドレス制や座席管理システムの導入など多彩な工夫を凝らす。オフィスづくりの実務を担った人事総務本部の担当者たちにこだわりを聞いた。
 新本社の所在地は東上野2の16の1。徒歩圏内にJR上野駅など5駅がそろう好立地だ。同社は地下1階地上25階建ての上野イーストタワーの3・5フロア分に入居する。同じビルには日立グループ各社が集結し、2~4階には共用フロアとして会議室やサテライトオフィスが整備されている。
 執務フロアはフリーアドレスを前提とした執務席や、コミュニケーションエリア、ボックス型の集中ブースを設置。大容量のポータブル電源などをそろえ、場所を選ばずしっかり働けるように工夫する。会議室不足を解消するため、ちょっとした打ち合わせをすぐにできるようにした。
 フリーアドレス化に合わせ、新たに座席管理システムを構築。フロアのビーコンが社用携帯電話と連動し、誰がどこにいるのかをリアルタイムで把握できる。総務部総務グループの加賀谷明子主任によると、「在宅勤務やフリーアドレスでも、従業員がどこで働いているかがお互い分かることで、スムーズなコミュニケーションを促す」ために導入。従来は各部署の庶務担当者が手作業で座席表を更新しており、業務の大幅な効率化につながっている。
 エントランスは、コーポレートカラーである紺を基調としている。シンボルスポーツとして応援しているパラアイスホッケーや、ユニホームスポンサーであるサッカーJ1・柏レイソル、協賛するラグビートップイーストリーグ・日立サンネクサス茨城のユニホームなどを飾り、スポーツ支援の取り組みも紹介する。
 移転を機に勤務制度を改革し、リモートワークの対象者を拡大。東京都内(上野、秋葉原、大森)や神奈川県内(横浜、戸塚、新川崎、小田原)など各所でサテライトオフィスを利用できるようにした。
 村手俊之取締役本部長は移転の狙いを「ワークプレイスの見直しによる生産性向上」と強調する。2024年の創業60周年の節目に、移転ありきではなく、働き方を切り替える手段としての移転を決めた。コロナ禍を経たニューノーマル(新常態)の働き方を形にし、コミュニケーションの活性化を目指した。
 当初は旧事務所内での見直しを検討したが、総務部総務グループの佐々木修一課長は「書類の削減・電子化でスペースを空けるところから着手しようとしたが、目的周知が難しく、なかなか進まなかった」と明かす。移転先の選定は環境・社会・経済の三つの価値を軸に検討。親会社・日立製作所の本社地区「東京~上野エリア」に合流することで、日立グループの各社と連携を強化する意図もあった。
 貸借面積は従来より300平方メートル以上減り、3・5フロアで計4893平方メートルにとどまる。しかし、座席に固定席とフリーアドレスのハイブリッド型を採用することで、以前を上回る座席を確保した。「集中したい、交流したいなど目的やタイミングに応じて出社か在宅か、どこで働くかを変えていく」(村手本部長)働き方を形にした。
 今後について、佐々木課長は「本社以外の現場や地方拠点を含め従業員の働きやすい環境の提供、エンゲージメント向上を目的として建設業のイメージにとらわれずにワークプレイスを整えていきたい」と語る。移転から5カ月余り。従業員には使い心地のアンケートを取る予定だ。3人は「これで終わりではない。従業員の声を聞きながらより良いオフィスにしたい」と声をそろえる。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181364
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静岡県湖西市/新庁舎建設基本計画案/供用開始時期を先送り

 静岡県湖西市は、「湖西市新庁舎建設基本計画案」をまとめた。建設候補地は現庁舎北側とし、規模は延べ約1万平方メートル、建設工事費は約80億円と試算した。整備手法は従来方式を想定しているが、今後の状況に応じ最適な手法を選定する。当初は2029年度の供用開始を目標としていたが、他の大型事業との兼ね合いから先送りすることも決めた。
 新庁舎には健康福祉センター、市民活動センターの機能を集約する。4階建てで延べ約1万平方メートルを見込んでいるが、▽ペーパーレス化の進展による倉庫・書庫の縮減▽執務室内のキャビネットや書庫の縮減▽一部執務室のフリーアドレス化などによる執務室面積の縮減-などを検討して決める。主構造はRCかS造とし、内装材や家具などの備品は木質化する。新庁舎全体で500立方メートルの利用を目標にした。
 現時点の概算事業費は約90億円。内訳は調査・設計費が約6億円(工事監理費含む)、建設工事費は約80億円(新庁舎、車庫・倉庫の新築工事、既存庁舎の解体含む)、器具・設備導入や移転などその他費用が約4億円。
 事業スケジュールは、基本設計に約2年、実施設計は約1年半、建設工事は2年を想定。事業を円滑に進めコスト管理も行うため、基本設計着手に合わせCM(コンストラクションマネジメント)業務も委託する予定。整備手法は従来方式を想定するが、社会情勢の変化など市を取り巻く状況によっては、DB(設計・施工一括)方式など最適な手法やスケジュールを検討する。設計着手から完成まで約6年を想定するが、財政状況や他事業の進み具合によっては、各工程の移行に一定期間を設ける場合もあるとした。




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2026年2月4日水曜日

神奈川建設重機協組/磯子工高で出前授業開く/クレーンオペレーターが実機操作指導

 神奈川建設重機協同組合(大平道成理事長)は2日、横浜市磯子区の神奈川県立磯子工業高校で出前授業を開いた=写真。建設科の2年生30人(うち女子生徒5人)が参加。クレーン実機の操作体験、シミュレーターによる作業の疑似体験、クレーンオペレーターとして働く卒業生らとの対話イベントを通じ、クレーンオペレーターの仕事を知ってもらった。
 冒頭、大平理事長は「出前授業をきっかけにクレーンオペレーターを目指す先輩は多く、毎年何人かが入職する。実際にクレーンを操作することで、力強さや作業の繊細さが実感できる。クレーン車による仕事の醍醐味(だいごみ)を楽しみながら学んでほしい」と呼び掛けた。来賓の関東地方整備局・佐藤孝建政部建設産業調整官は「話だけではイメージし難いが、出前授業でイメージが膨らむと思う。新たな魅力を発見してもらえればうれしい」と述べた。
 実技実習で使ったクレーン車3台、バックホウ1台は、組合員の市原クレーンサービス、佐藤機工、潮井利興業、恵比寿機工が提供した。各社のクレーンオペレーターが指導。対話イベントでは仕事の良い点や大変な点、給与、休暇、私生活など生徒からの質問に、クレーンオペレーターが本音で答えた。




from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181341
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回転窓/AIに喰われない

 西日本エリアを中心に放映されている人気長寿番組「探偵!ナイトスクープ」をご存じだろうか。視聴者から寄せられた依頼をタレントが探偵局員に扮(ふん)し、依頼人の視聴者と一緒に解決を目指す▼年間の「神回」を振り返る大みそか恒例の特番。昨年末に放送された依頼は衝撃だった。娘の人生がAIに喰(く)われる前に助けてほしい--。依頼した48歳の父親によると、中学生の長女はAIを駆使して宿題を15分で終わらせるという▼次女は標語コンテストで優秀賞に。ちなみに全く同じ標語内容で表彰されていた同級生がいたと分かり、父親は「大人になった時に、どうなっているのか想像してほしい」と問い掛けていた▼今や日常のツールとして普及したAI。昨年9月にはPC版ヤフージャパンのトップページにもAIアシスタント機能が導入され、若い世代を中心に生成AIはあって当たり前になっている▼テレビリモコンの機能も使いこなせない40代半ばの小欄は、番組に出演した父親の気持ちが理解できる。AIとの共存はどうあるべきか。本来なら楽になるためのアップデートに、少々疲れを感じてしまう。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181333
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前田道路/今泉保彦社長が浅草寺(東京都台東区)の節分会で豆まき

 前田道路の今泉保彦社長が3日に東京都台東区の浅草寺で開かれた節分会に参加した。本堂の特設舞台から年男らとともに豆をまき、一年の無病息災を願った。同社が浅草寺の節分会に参加するのは初めて。
 前田道路は2012年から、浅草寺の参道や広場の改修工事に設計、施工の両方で関わってきた。舗装に石灰岩100%の骨材を使って自然な風合いを実現した「御影石風ベアコート」や、夏場に打ち水などを吸うと温度が下がる「同ベアコートW」を採用。芝生部分は耐久性がありしなやかな「ロングパイル人工芝」を敷き詰め、充填剤にアスファルト製の「温度抑制チップ」を取り入れた。
 現在は本堂西側にある「奥山広場」の改修を施工している。8月に完了する予定だ。担当者は「浅草寺を訪れる観光客などにも興味を持っていただいている工事だ。(現場社員は)普段体験できない大規模な神社仏閣の工事にやりがいを感じていると思う」と話している。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181330
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財務省、総務省/政府調達協定の適用基準額告示/26~27年度、国工事は9億円

 財務、総務両省は、世界貿易機関(WTO)の政府調達協定が適用される2026~27年度の工事や設計・コンサルティング業務の基準額を告示した。国発注の案件では、工事が9億円(24~25年度8億1000万円)、設計・コンサル業務で9000万円(8100万円)を基準とした。
 都道府県・政令市の発注案件は工事が30億2000万円(27億2000万円)、設計・コンサル業務が3億円(2億7000万円)になった。いずれの発注案件も、24~25年度より基準額が引き上がる。
 告示は1月30日付。総務省は、基準額変更に関する通知を都道府県・政令市に同日付で出した。基準額以上の案件を発注する場合は内外無差別の発注手続きの対象になる。
 国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)を日本円に換算し、基準額を定めている。直近の為替レート平均値をベースとして、2年に一度見直す。
 国発注案件では、建設工事で450万SDR、設計・コンサルティング業務は45万SDRが基準。都道府県・政令市発注の場合は、工事1500万SDR、設計・コンサルティング業務150万SDRとしている。




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富士見二丁目3番地区再開発/特定業務代行者選定手続き開始/組合

 富士見二丁目3番地区市街地再開発組合は4日、特定業務代行者の選定手続きを開始する。東京都千代田区のJR飯田橋駅南側で、既存建物の解体や2棟総延べ4・6万平方メートル規模の再開発ビルの建設などを施工する。募集要項を10日まで配布する。希望者は都市みらい推進機構にメール(andou@toshimirai.jp)で申し込む。2029年度の竣工を目指し26年度に着工する計画だ。=5面に発注公告
 単体かJVが応募できる。条件は経営事項審査(経審)の建築一式で総合評定値が1800点以上など。事務所・住宅の複合用途で高さ100メートル以上のビルを1都3県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)で建設した実績も求める。
 ビル建設の計画地は富士見2(地区面積0・5ヘクタール)。日本歯科大学や同大学付属病院に隣接する。計画地東側にA敷地(約4100平方メートル)、西側にB敷地(約180平方メートル)を配置する。
 A敷地にはS・SRC造地下2階地上21階建て延べ約4万5000平方メートルのビルを建設。駐車場のほか住宅や店舗、オフィスなどが入る。同敷地の南東側には約600平方メートルの広場なども構築する。B敷地のビルはS造地下2階地上6階建て延べ約1200平方メートルの規模となる。主にオフィスが入居する。
 総事業費は、東京都が組合設立を認可した24年8月時点で448億円を計画していた。




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大成建設/タイで低炭素コンクリ初適用/現地大学と連携、東南アジアで社会実装推進

 大成建設がタイで施工している建設工事に環境配慮コンクリートを初適用した。日本で実績を重ねる環境配慮コンクリート「T-eConcrete」と、現地大学の研究成果を融合。タイ国内の産業副産物・廃棄物を有効利用する「タイ版T-eConcrete」を開発、実用化した。同国内で調達可能な材料だけで配合設計できる。タイでの現場適用を機に、東南アジア地域で低炭素建設技術の社会実装を進める。
 同社はコンクリート分野の低炭素化技術で先導的な研究を行うタマサート大学と連携し、タイ版のT-eConcreteを開発した。タイ国内で入手可能な副産物を主材料とし輸入材の価格変動や調達リスクの影響を受けにくく、安定した供給体制を確保できる。
 材料選定と配合を最適化すると、コンクリート製造段階で排出する二酸化炭素(CO2)を従来と比べ最大約85%削減できるという。同大学の低炭素コンクリート技術とT-eConcreteの設計・管理ノウハウにより、強度や耐久性、施工性を高い水準で確保している。
 同社は2025年7月からR&D部門の技術職社員をタイに常駐。技術開発と社会実装を継続的に推進する体制を整えている。技術開発・実装拠点と位置付け、大学・産業界・同社の連携による共創を促進。東南アジア各国への技術展開を見据えたハブ機能を担う。
 タイを起点に東南アジア全域で低炭素コンクリートの社会実装を進めるとともに、現地拠点を中心に各国の材料事情や規格、施工状況に適合する配合設計の標準化を推進。公共・民間プロジェクトへの適用拡大を図る。ライフサイクルアセスメント(LCA)評価や品質保証スキームについて整備や共同研究を拡充。国際的な技術共創力を強化し、持続可能な建設技術の構築に貢献する。




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2026年2月3日火曜日

回転窓/制度は整った。判断は止まった。

 企業の組織改革は、大抵「よかれと思って」始まる。意思決定を速め、責任を明確にするためだ。掲げる旗は、いつも正しい。だが現実には、その善意が、いつの間にか誰も決断しなくて済む構造に姿を変えていることが少なくない▼スピード重視、意見尊重を掲げた仕組みが、確認と共有の手間を増やす。「念のため」「万一に備えて」という言葉は便利だ。反対されにくく、誰も傷つかない。その一方で、判断の責任だけが薄まり、所在を失っていく▼慎重さを否定するつもりはない。速さと正確さの両立は難しく、多くの成功が拙速を避けた結果なのも事実だ。だが、その姿勢が固定された瞬間、慎重さは思考停止の言い換えに変わる▼成功体験を温存するための制度は、挑戦を守るふりをして意欲を殺す。しかもそれは、誰かにとって都合のいい逃げ道にもなる。決めなかったのではない、決められなかったのだ--そう言い換えれば、個人の判断力や覚悟は問われずに済む▼問題は慎重さではない。制度の外に立ち、何が滞っているのかを問い直せなくなった時、組織は描いた青写真を理由に、決断する人間を必要としなくなる。




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関東建設マネジ/ガチャピン公式チャンネルとタイアップ/八ツ場ダム管理業務を発信

 関東建設マネジメント(KCM、さいたま市大宮区、藤田清二代表取締役)が、事業内容を分かりやすく伝える取り組みに力を入れている。
 国民的人気キャラクターのガチャピンが出演するユーチューブチャンネル「ガチャピンちゃんねる【公式】」とタイアップした動画を制作。同社が八ツ場ダム(群馬県長野原町)で手掛けるダム管理支援業務を、ガチャピンが“体験”する様子を通じ、ダムの仕組みや役割を広く発信している。
 動画のタイトルは「【超巨大!】ダム管理のおてつだいを5歳の恐竜ガチャピンが体験!」。KCMのロゴ入りヘルメットをかぶったガチャピンが八ツ場ダムを訪れ、担当者の解説を聞きながらダムの仕組みを学ぶ。専門用語に偏りがちな内容を、かみ砕いて紹介する構成となっており、子どもから大人まで楽しめる内容だ。
 動画は約19分で、2025年12月5日に配信を開始した。再生回数は公開後約1カ月半で1万3000回に。約75万人以上が登録する同チャンネルを通じ、同社は業務内容の周知に加え、「新卒・キャリア採用にもつなげたい」としている。
 KCMは13年7月3日に設立。資本金は3000万円。ダム管理や工事監督、河川巡視などの支援業務を関東甲信の1都8県で展開している。




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シエット/外国人材向けスキルアップ訓練を開始/特定技能2号への足掛かりに

 東北国際教育センター・Ciet(シエット、宮城県大郷町、玉腰辰己センター長)は、特定技能1号の外国人材を対象とした技能向上訓練を始めた。各職種で基本となる知識や技能を習得する機会を提供。特定技能2号の取得に向けた足掛かりとしてもらう。1月に行われた初弾の訓練は、4コースで計9人の外国人材が参加した。
 訓練は「特定技能1号対象スキルアップコース」として創設した。1月の訓練は型枠施工、内装施工、建設機械運転、コンクリート圧送の4職種で実施した。6日間計40時間のカリキュラムを設定。職種ごとの概論、工事実習、安全衛生作業再教育などを行った。
 受講対象の外国人材は、技能実習生として入国し、その後に特定技能1号を取得して数年間、現場経験を積んでいる。改めて技能の基礎を学び、家族帯同で永住申請も可能になる特定技能2号の資格取得に役立ててもらう。カリキュラム作成や講師の確保は、協同組合ユウアンドアイ(東京都足立区、天野博之理事長)が協力した。
 シエットは、受講者が宿泊できる施設を有している。訓練には、受講費用と宿泊費を合わせて1人5万円(税込み)の負担で参加できるようにした。実施に当たっては建設産業人材確保・育成推進協議会(人材協、事務局・建設業振興基金)の支援も受けた。
 外国人材の在留資格を巡る制度は、2027年4月に技能実習から「育成就労」に移行する。その後に取得する特定技能と組み合わせ、外国人材に継続的に活躍してもらうことは、人材不足に悩む建設現場の課題解決の一助となる。シエットでは、今後も継続的にスキルアップコースを実施し、外国人材の活躍を訓練という側面から支援していく考えだ。
 その他、日本人の初心者(実務経験0~3年程度)を対象とした基礎コースも創設。型枠施工、内装施工の2職種を対象とする2月の訓練の参加者を募っている。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181313
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大垣駅南前地区再開発(岐阜県)/組合が発足、28年度着工へ/総事業費182億円

 岐阜県大垣市の百貨店「ヤナゲン大垣本店」跡地の再開発を推進する「大垣駅南前地区市街地再開発組合」が1月27日に発足し、同30日に市内で設立総会が開かれた。住宅や商業施設、公益施設を含む延べ約2万4600平方メートル規模のビルを建設する。着工は2028年度を予定している。
 再開発の計画地は高屋町1など。地区面積は1・2ヘクタール。用途は第1街区が住宅と食品スーパーなどが入る複合施設(RC造17階建て延べ約1万3000平方メートル)。第2街区は駐車場(S造3層4段延べ約5000平方メートル)、第3街区(RC造6階建て延べ約4500平方メートル)には公益機能が入る施設を準備する予定だ。
 今後の計画は26年秋に権利変換の認可を取得し、同年冬に解体工事を開始。詳細設計も同年度中に固める。着工は28年4月、完成は30年12月を予定している。
 基本設計は車戸建築事務所、建物調査は間瀬コンサルタント、資金計画は都市研究所スペーシアが担当する。参加組合員はフージャースコーポレーションで、総事業費は182億円を見込む。
 19年のヤナゲン閉店後、既存施設の活用を模索したものの老朽化などで断念。21年に再開発に向けてまちづくり協議会を設立し、地元住民との対話の場を設けていた。22年に準備組合を設立し計画を進め、今回の組合設立に至った。
 1月30日に大垣市のOKBコミュニティプラザ大垣駅で開かれた組合設立総会のあいさつで松本正平理事長は「コロナ禍や事業者の離脱など厳しい状況に直面することもあったが、駅前通りを発展させたいという皆さまの思いが組合設立に結び付いた」と振り返った。
 石田仁大垣市長は「大垣のランドマークの再開発が決まり感慨深い。困難な課題が出てくるかもしれないが、市としても関係機関と協議しつつバックアップしていく」と協力を約束した。
 大垣商工会議所の金森武副会頭は組合の設立を祝い、市内の観光施設への回遊性向上に期待した。




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2026年2月2日月曜日

回転窓/これからも当たり前で

 漫画家・きくち正太さんの作品に、「食」をテーマにしたコミックエッセー『あたりまえのぜひたく。』(全11巻、幻冬舎コミックス)がある。「定番、国民食は玉子焼き。」とサブタイトルの付く一冊に書かれた卵焼きの話が好きで、読むたびに食欲がそそられる▼そのレシピで使う卵は4個。軽く混ぜた後に、めんつゆや長ねぎのみじん切りなどを加えてよくかき混ぜ、たっぷりの油をなじませて熱した卵焼き鍋に、まずはおたま一杯分を流し込む▼表面が半熟となったら、鍋の手前半分に折り畳んで奥に油を引き、そこに卵を寄せて空いた手前のスペースにまた油を引きもう一杯。ざっとこうした手順で焼いていくのだが、きれいな見た目に仕上げるのはなかなか難しい▼卵の価格が上昇し、2023年当時に続く「エッグショック」が再来している。鳥インフルエンザの流行による供給不足などが高値の要因だという。供給量の回復が待たれる▼ちなみに、卵焼きをきれいにおいしく作るには、中途半端な味付けにせず、油をけちらないで油料理と割り切ることだとも。これからも当たり前であってほしいぜいたくな一品だ。




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凜/熊谷組土木技術本部土木技術統括部・小松花穂里さん/やりがい伝えたい

 トンネルの切羽を掘り進めると、岩盤の隙間から一筋の光が差し込む。工事の苦労が一気に吹き飛ぶような瞬間は、「ものづくりの最前線だからこそ味わえる」と目を輝かせる。現場勤務を経て、現在は本社で測量などの現場支援や展示会の説明員を担当。「仕事のやりがいを伝えたい」と、リクルート活動や新入社員研修にも足を運んでいる。
 入社後、初めて配属されたのは、熊本地震で崩落した斜面の対策工事だった。当時は右も左も分からず、言われるがまま仕事をこなすのが精いっぱい。7年後、旅行で熊本を訪れ、地震の教訓を後世に伝える震災ミュージアムを見学する機会があった。「ここの復旧工事をやっていた」。そう職員に声をかけると、返ってきたのは「ありがとう」という感謝の言葉。「携われて本当によかった」。心の底からそう思った。
 トンネル工事の現場も強く印象に残っている。外界から閉ざされた環境は、「シャンプーが泡立たず、髪を洗うのもひと苦労」という過酷さ。崩れやすい地山に遭遇すると、1日に1メートルも掘り進めない。自然は人間の都合に合わせてくれず、臨戦態勢が求められる。でも、そんな環境に慣れてくると、「計画通りにいかないのが、だんだん面白くなってくる」から不思議だ。
 モットーは「何でも挑戦してみる」。「目の前の仕事に一生懸命取り組み、チャンスがあれば所長もやってみたい。いつか大きな現場に挑みたい」と話す。
 (こまつ・かおり)




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東京都/建設産業支援にソフト面でも注力/26年度予算に関連経費計上

 東京都は1月30日に公表した2026年度当初予算案に、物価高や人手不足に直面する建設業への支援策を盛り込んだ。資機材価格や労務単価の上昇に「最優先で着実に措置する」との方針を示し、対応に必要な額を確保。人手不足対策では都立工科高校での建設系学生確保に向け、業界団体と連携していく。自治体のまちづくり人材確保として、人材バンクの創設や働く女性の環境改善に関連する新たな補助金も盛り込んだ。
 積算単価の引き上げは、施工中の案件で物価スライドを着実に実施し、円滑な価格転嫁を後押しする。今後発注する案件でも工事単価や労務単価を適正に引き上げる。インフレに直面する都民支援と合わせて、都内建設事業者も着実に支援する。工事単価と労務単価の引き上げ分として504億円を確保した。
 人材確保策は、「Neo工科高校改革プロジェクト」と銘打ち、新規事業で理工系生徒の底上げに動く。企業と連携した最先端技術の体験、実践的な技術や技能の習得を通じ、建設・デザイン系の生徒確保を目指す。26年度予算案に5億円の経費を計上。最新機材の導入や専門家から直接学べる講座の開設、業界団体と連携したロールモデル紹介などに取り組む。
 都内自治体でも建設専門人材の不足が課題となっていることから、東京都都市づくり公社が人材バンク事業を始める。新規事業として3億円を盛り込んだ。まちづくりの計画段階から携わる専門人材を登録。都市づくり公社が人材バンクを通じて各自治体を支援する。
 7月から女性活躍推進条例が全面施行されることを受け、26年度当初予算案では働く女性の支援を重点分野と位置付けた。その一環として、働く女性のための施設環境改善事業を新たに創設。女性が働きやすい環境整備の啓発や女性専用トイレカー、レストカーの導入に3分の2(最大500万円)の補助金を出す。女性専用仮設トイレのリースでも3分の2(最大90万円)まで補助する。




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竹中工務店・丁野成人次期社長が会見/伝統と技術で魅力向上

 竹中工務店の社長が交代する。3月26日付の就任が内定した丁野成人取締役兼専務執行役員が1月29日に東京都内で会見し、方針を語った。丁野氏は「社会に貢献できる魅力ある竹中グループとしてさらに発展する」と表明。「信用と品質を第一とする伝統を守りながら、技術革新を推進して生産性向上や生き生きと働ける職場づくりに注力する」と力を込めた。=3面に一問一答
 同社の社長交代は2019年3月以来7年ぶり。3代続いて創業家以外からの就任になる。同席した佐々木正人社長は「経営状況が比較的落ち着いてきた現状で若返りを図った」と経緯を説明した。丁野氏を「皆のやる気を引き出し結束させるリーダーシップがある」と評価した。
 今期から「竹中グループ経営ビジョン」と「中期経営計画2030」が始動した。丁野氏は、経営理念に掲げる最良のものづくりとサービスの提供に徹し、「品質を重視した経営で量(売上高)を増やす」と基本的な姿勢を説明した。ビジョンで提唱した「リジェネラティブ(再活性)」を実践。地球環境を維持する従来の考え方から向上を目指すポジティブな姿勢に転換し、脱炭素や資源循環、自然共生の施策に取り組む。
 デジタル技術を活用した生産システムの変革も追求する。設計・施工一括案件を念頭に、丁野氏は「施工の課題を設計段階から織り込めばプロジェクトをさらに合理化できる」と展望した。
 BIMモデルに時間やプロセス・工程、コストなどの4D・5Dの情報も追加し、「技術の最先端を走り、魅力ある新4K(給与、休暇、希望、かっこいい)実現を目指す」と述べた。




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DeNA、京急電鉄ら/新アリーナ(川崎市川崎区)屋上に公園/30年10月開業予定

 ディー・エヌ・エー(DeNA)や京浜急行電鉄らは1月29日、京急川崎駅の隣接地(川崎市川崎区)で計画する新アリーナの屋上にルーフトップパークを整備すると発表した。1万人以上収容可能なアリーナとしては世界初となる。
 プロジェクト名を「Kawasaki Arena-City Project(カワサキ・アリーナシティ・プロジェクト)」に改称した。新たに味の素と三菱化工機をパートナーに加えた。施設は2027年に着工し、30年10月の開業を予定。川崎市とも連携して持続可能なまちづくりを推進する。
 4者は1月29日にパートナーシップ協定を締結した。1・5万人収容規模のアリーナを含む複合エンターテインメント施設を建設する。宿泊施設、商業施設など総延べ6万平方メートル規模を想定。川崎市を本拠地とし、DeNAが運営するプロバスケットボールBリーグ・川崎ブレイブサンダースのホームアリーナになる。
 アリーナを含む施設を核とした周辺一帯のまちづくりプロジェクトになる。近接する多摩川河川敷の整備や開発とも連携する。アリーナシティは年間330万人の来場を見込む。パートナー企業との共創を通じて課題解決に挑む社会実装型サステナビリティプラットフォームと位置付け、次世代都市モデルの世界的ベンチマークを目指す考えだ。
 計画地は川崎区駅前本町25ほか。区域面積は約1万5360平方メートル。内訳はアリーナ敷地約1万3640平方メートル、三角地敷地約830平方メートル、道路用地約890平方メートル。
 これまでの計画で建物はアリーナ・商業棟はS造17階建て延べ5・8万平方メートル規模などを想定していた。設計は久米設計、米オーバーランド・パートナーズ、仏モロークスノキ建築設計の3社が担当している。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181281
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熊谷組/トンネル覆工、シート接着工にロボット導入/下地処理工と塗布工を自動化

 熊谷組は、トンネル覆工を補強するシートの接着工でロボットを導入する。下地処理とプライマー・接着剤塗布の両工程を機械化する技術を開発。トンネル補強工事の現場で適用性などを確認し、実工事への展開にめどを付けた。2026年度にも、計測センサーとロボット動作の連携をシステム化し現場に投入。人力による作業工数や苦渋作業を軽減していく。
 同社はケー・エフ・シー(東京都港区、田村知幸社長)、日進機工(名古屋市守山区、水野英市社長)と共同で、「トンネル覆工等シート接着工の機械化施工技術」を開発した。
 下地処理工は、粉じんの発生を抑える「同時吸引式ウオータージェット」を採用。装置自体を軽量化するとともに、トンネルの壁面に密着して施工できるようキャスターやスプリングを取り付けた。塗布工は材料を混練・供給する「2液混合ディスペンサー」、供給された材料を塗布する「特殊加工ローラー」を使う。
 産業用多軸ロボットのアームでウオータージェット装置やローラー装置をつかみ、センサーを活用しながらロボットの姿勢や作業位置を制御。LiDAR(ライダー)で3D計測した結果を基に、自己位置を検出・管理している。
 高速道路トンネルの覆工補強工事現場で施工実験を実施。トンネルの半断面で行い、片側車線規制の下、下地処理工とプライマー塗布工の2工種で施工性を確かめた。
 規制内で▽トンネル点検車の準備工▽作業位置への移動▽ロボット施工ポジションの調整▽覆工面への施工▽次の作業位置への移動-といった工程を繰り返した。実験の結果、2工種とも一定の品質が確保できると実証。事前の模擬トンネル実験で接着剤塗布の施工性も確認済みだ。
 開発や実証実験は、熊谷組が試験体や機械装置の製作、実験データの解析・検討を担当。ケー・エフ・シーはシート接着補強工法の材料や施工法、日進機工がウオータージェット装置について、知見と実験装置の提供、実験の評価・検証などを担った。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181285
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2026年1月30日金曜日

回転窓/温暖化と豪雪

 今シーズン最長の強い寒波の影響で、21~26日に日本海側を中心に積雪が一気に増えた。昨日から再び冬型の気圧配置が強まっている。大雪や路面凍結による交通障害に警戒し、着雪やなだれに注意を払いたい▼極端な寒波の南下と海からの水蒸気の供給が重なると、短期間に甚大な雪害をもたらす「集中豪雪」が頻発する。温暖化が進み雪の総量は減少傾向だが、海水温上昇により大気中の水蒸気が増加し、大雪の発生は増えているそうだ▼温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」から米国が27日正式に離脱。トランプ政権が発足直後の昨年1月27日に国連へ通告し、規定によりこの日に確定した。今年1月にはパリ協定の前提となる国連気候変動枠組み条約からも離脱する方針を示した▼米国は温室効果ガスの排出量が中国に次ぐ世界2位で、各国が連携し効果を上げてきた対策に大きな痛手だ。平均気温の上昇を産業革命前から1・5度に抑える国際目標の達成もより困難な状況になろう▼「脱炭素は意味がない」との意見もあるが、一人一人が意識し脱炭素社会に目を向けた取り組みは決して無意味でない。努力を続けていきたい。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181217
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イチケン/社長に政清弘晃取締役昇格/4月1日就任

 イチケンは28日に開いた取締役会で、政清弘晃取締役兼専務執行役員が4月1日付で社長に昇格する人事を決定した。長谷川博之社長は代表権のない会長に就く。
 政清 弘晃氏(まさきよ・ひろあき)1986年大阪芸術大学芸術学部建築学科卒、イチケン入社。2020年執行役員、22年常務執行役員、23年取締役兼常務執行役員、25年同兼専務執行役員。大阪府出身、62歳。




from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181224
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静岡ら10県知事ら/データで「交通空白」解消目指す研究会発足/政策を迅速に展開へ

 バスや鉄道など交通手段が乏しい「交通空白」の解消に向け、鈴木康友静岡県知事ら10県知事で構成する「有志の知事によるデータを活用した『交通空白』解消を目指す研究会」が28日に発足した。各地域が抱える課題を解決するため、地域交通の司令塔である県や関係機関が連携・協力し、地域公共交通に関するデータの可視化などさまざまなデータを活用して交通空白の解消に向けた取り組みを進める。好事例を共有し、知恵や技術を結集することで地域住民の持続可能な「移動の確保」を目指す。
 2025年10月に開かれた中部圏知事会議で、鈴木知事と一見勝之三重県知事が研究会の設立を提案。中部圏を中心とした8県(富山、石川、山梨、長野、岐阜、愛知、滋賀、岡山)の知事から賛同を得られたことから研究会を設立した。シンクタンクとして全国自治体ライドシェア連絡協議会(浅見泰司共同代表、藤井直樹顧問)、オブザーバーで国土交通省と参加県を所管する各地方運輸局などが参画している。
 初会合はリモート形式で行われ、会長に鈴木知事、副会長に一見知事、座長に浅見共同代表が就いた。
 鈴木知事は「交通空白地域で住民の移動手段を確保することは喫緊、重要なテーマ。オンデマンド交通や公共ライドシェアなど多様な手段が登場する中、いかに効率的で有効的に実装してくかが課題だ」と強調。これまでの交通政策は適宜、適切なデータに基づく迅速な企画・立案ができなかったため「本研究会では客観的にデータを活用し迅速な施策展開に向け、国の法改正の動きも視野に入れ、各自治体の現場から知見を持ち寄って議論し、好事例を共有し横展開を図ることで具体的な成果を上げていきたい」と話し、地域の実情に根差した交通政策の具体化につなげたいとした。
 一見知事は、三重県内の自治体にデータ活用の必要性について実施したアンケート結果を紹介し「データ活用の重要性は認識しているが、データ取得の予算もデータ分析を行う人材もいない。今後はデータを基にした政策を立案し、取り組みを全国に広めたい」と話し、研究会の取り組みに期待を寄せた。
 国交省の池光崇公共交通政策審議官は「自治体のノウハウを共有し好事例を集め、最善の手法をいち早く展開することが重要。われわれもしっかり支援する」と述べた。
 今後のスケジュールは、各県の担当者などで構成する幹事会を2月に開催し、各県のテーマを選考する。年末に開催予定の第2回研究会で途中成果の発表と次年度の方針等をまとめる。27年末にこれまでの取り組みを総括し、次段階の構想につなげる。




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清水建設/あおみ建設を完全子会社化/250億円で第三者割当増資引き受け

 清水建設は29日に開いた取締役会で、あおみ建設が実施する第三者割当増資を引き受け、連結子会社にすることを決めた。1回目(3月30日払い込み)の引き受けによって、あおみ建設の議決権の過半数を取得する。2回目(6月下旬払い込み)までに、あおみ建設は発行済みの種類株式666株をすべて取得して消却。清水建設の全額出資子会社になる予定だ。
 清水建設の取得額は250億円(1回目133億40百万円、2回目116億60百万円)。土木事業や洋上風力事業で協働・融合を図り、シナジー(相乗効果)を発揮。事業を拡大し一層の企業価値向上を目指していく。




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南海電鉄/泉ケ丘駅前で初の公民連携再整備/活性化計画は商業施設とタワマンで再始動

 南海電鉄は泉北ニュータウンの中核拠点となる泉ケ丘駅前地域(堺市南区茶山台1)で、堺市との初の公民連携事業として再整備に着手する。駅前南コンコースから2階レベルへとつながる大階段などの動線機能を新設し、駅前の回遊性を高める。併せて、計画見直しとなっていた「泉ケ丘駅前活性化計画」を、従来計画の駅前商業施設に分譲タワーマンションを加えた内容で再始動する。
 駅前地域の再整備では駅前南コンコースを起点とする歩行者動線を再編。既存の階段やエスカレーター、エレベーターを撤去し、2階レベルへ円滑につなぐ大階段などの動線機能を南海電鉄の敷地内に集約・新設する。市が整備するペデストリアンデッキと接続することで周辺施設への回遊性を高め、駅前に隣接するイベント空間「くすのき広場」の活性化にもつなげる。
 市と2023年12月に締結した包括連携協定に基づく取り組みとして、昨年に策定した泉ケ丘駅前地域の将来ビジョン「IZUMIGAOKA Next Design」を踏まえ、駅前空間の再構築を公民連携の枠組みで進める。
 一方、泉ケ丘駅前活性化計画は自社所有地を活用する形で22年3月に始動したが、世界情勢の変化や急激な工事費高騰を受け、23年8月に建設工事の延期と計画見直しを表明。今回、駅前動線を核とする公民連携の再整備が決定したことを受け、再始動を決めた。
 再始動に際してはこれまで検討してきた駅前商業施設に加え、新たに分譲タワーマンションを組み合わせる。駅前商業施設は4階建て延べ約1万0900平方メートルで、28年度の竣工・開業を予定。分譲タワーマンションは30階建て延べ約4万2000平方メートル(約370戸)とし、31年度の完成を見込む。設計者、施工者は未定。
 今後は27年度に駅前南コンコースから2階レベルへの動線整備と、駅前商業施設とデッキの接続工事を実施。28年度に駅前商業施設の開業とくすのき広場の再整備を行う。




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2026年1月29日木曜日

大阪府/第19回おおさか優良緑化賞表彰式開く/8施設の建築主に記念品

 大阪府は27日、「第19回おおさか優良緑化賞」の表彰式を府庁本館(大阪市中央区)で開いた。都市環境の改善や敷地の魅力向上に寄与する優れた緑化の取り組みを行った建築主を顕彰するもので、本年度は大阪府知事賞、奨励賞、生物多様性賞の各部門で計8施設を選定。式では原田行司大阪府環境農林水産部長が受賞者に記念のパネルを手渡した。
 祝辞で原田部長は「受賞施設はいずれも都市での質の高い緑の創出に寄与する優良な事例だ。他の事業者の模範となり、府民の緑化意識の向上にもつながる」と述べ、受賞者の取り組みをたたえた。大阪・関西万博で壁面緑化や生物多様性に配慮した展示が行われたことにも触れ「ネーチャーポジティブの考え方を取り入れた都市緑化をさらに進めていきたい」とし、府が策定を進める新たな緑の計画の下で、緑の多様な効果を生かしたまちづくりを推進していく考えを示した。
 大阪府知事賞(大規模部門)には、リバー産業の共同住宅「リバーガーデン城東古市」(大阪市)、関電不動産開発、住友不動産、パナソニックホームズの共同住宅「シエリアタワー大阪堀江」(同)、東急不動産の共同住宅「ブランズ住吉長居公園通」(同)の3施設を選定した。うち「リバーガーデン城東古市」は、生態系への配慮や多様な生物の生息環境づくりが評価され、生物多様性賞も併せて受賞した。
 奨励賞(大規模部門)では、積水ハウスの「グランドメゾン北堀江レジデンス」(大阪市)、東急不動産の「ブランズ都島」(同)、野村不動産の「プラウド吹田」(吹田市)、JR西日本プロパティーズとTC神鋼不動産の「プレディア平野 ザ・レジデンス」(大阪市)、大京の「ライオンズ千林大宮レジデンス」(同)の5共同住宅を選定。うち「グランドメゾン北堀江レジデンス」は生物多様性賞も受賞した。
 同表彰は大阪府自然環境保全条例に基づき、建築物の緑化を通じて都市環境の質の向上や良好な景観形成を促すことを目的に実施している。選考では義務緑化面積を上回る緑地の確保状況や視覚効果、周辺環境との調和、公益性、維持管理の状況、新技術の導入などを総合的に評価した。
 今回は大規模部門で11件の応募があり8件が受賞。小規模部門は応募1件があったが該当する受賞施設はなかった。




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回転窓/政治とお弁当

 はっと思った時、気が重くなる忘れ物の一つにお弁当がある。好みのおかずを詰めていたり、初めての具材や調味料を試した卵焼きを入れていたりすると、落胆はなおさらだ。作ってくれた人の顔が浮かび、謝罪の言葉が浮かんでは消える▼手作り弁当を持って出るのを忘れた知人が、おわびにお菓子を買って帰った。人気店の品であるほど「また忘れていいよ」と言ってくれるそうで、有事の対応策として有効らしい▼衆院選が公示された。先日の党首討論では婚活に例えた政党連携が話題になった。連携の行方も無関係ではないが、知りたいのは誰と組むかより、何を成し遂げるかではないか▼埼玉県八潮市の道路陥没事故から1年がたつ。インフラの老朽化にどう向き合うのか。防災・減災や国土強靱化をどう進めるのか。日々の暮らしを支える足元の課題を逃げずに語ってほしい▼話を戻すと、政治と弁当は似ている。一番大事なのは中身。量も見た目もおろそかにできない。どれも作り手次第で、腕前と気遣いの見せどころだ。鼻につく説明や、余計な写真や動画は要らない。この国をどう支えるのか。中身が分かれば結構だ。




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鹿島/押味至一会長が社長兼務

 鹿島の押味至一代表取締役会長が27日付で社長に就任した。天野裕正氏の死去に伴い、社長を兼務する。
 押味 至一氏(おしみ・よしかず)1974年東京工業大学(現東京科学大学)工学部建築学科卒、鹿島入社。2015年副社長執行役員、同6月社長、21年6月代表取締役会長。神奈川県出身、76歳。




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日建協/26年賃金交渉基本構想/厳しい交渉、高い意識で取り組む

 日本建設産業職員労働組合協議会(日建協、青山敏幸議長)は28日、2026年の賃金交渉基本構想を公表した。月例賃金は生活基盤の賃金とし、引き続き賃金向上に取り組む。一時金は組合員の勤労意欲向上と豊かな生活水準の確保のため、昨年実績以上の水準を目指す。初任給は継続的な人材確保に向け、各加盟組合が目標を定めて取り組む。要求提出日は3月23日、指定回答日は4月6日に設定した。「建設産業は社会の基礎 賃上げは未来の基礎」をスローガンに掲げ、日建協と各加盟組合が連帯して賃金水準の維持・向上に取り組む。
 昨年に続き賃上げ機運での交渉となるが、物価高による実質賃金の低下を克服できるベースアップ(ベア)が獲得できないと産業の魅力が低下し、人材獲得への悪影響も懸念されると指摘。日建協は「厳しい交渉が予想され、組合員一人一人が高い意識で取り組む必要がある」とした。
 25年の賃金交渉では月例賃金で30組合がベアを獲得した。一時金は25組合で水準が向上。2組合は前年同水準を確保したが、3組合が前年と比べ減額となり、業績に応じて明暗が分かれる結果となった。
 今後、スローガンを掲載したポスターを加盟組合に配布。4週8閉所を目指す日建協のイメージキャラクター「はちにゃん」起用のポスターを、できるだけ多くの職場に掲示してもらう。




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天野裕正氏(鹿島社長)死去/厳しさと温かさ併せ持つリーダー

 鹿島の社長、天野裕正(あまの・ひろまさ)氏が23日、心不全のため死去した。74歳だった。通夜と葬儀は近親者で行う。後日、お別れの会を開く予定。
 神奈川県出身。1977年に早稲田大学大学院修士課程を修了し、鹿島に入社。長く横浜支店に籍を置き、2003年建築部長、07年支店次長を務めた。09年に執行役員建築管理本部副本部長就任後、12年中部支店長、13年常務執行役員、14年専務執行役員東京建築支店長、17年副社長執行役員を歴任。21年6月、社長に就いた。団体活動では13年5月~14年3月に日本建設業連合会(日建連)中部支部長を務めた。
 社長就任後は「人」の価値を最も重視する経営方針を掲げ、丁寧で質の高いサービスを通じて社会や顧客からの「信頼」を積み重ねる重要性を説いた。自ら先頭に立って実践するとともに、AIや自動化施工などのデジタル技術を最大限に活用し、生産性向上による高付加価値の創出も推進。蓄積した知識やノウハウをデジタル技術で共有・継承し、「技術立社」としての持続可能性を追求した。
 業績は着実に伸長した。国内建設や不動産開発、海外など中核分野を強化し、建設バリューチェーン(価値連鎖)の拡充による収益源の多様化で成長をけん引。熊本県菊陽町でのTSMC(台湾積体電路製造)や北海道千歳市でのラピダスなど、半導体関連工場の大型案件受注にも道筋を付けた。
 26年3月期は過去最高の業績を予想し、連結売上高は国内建設会社で初となる3兆円に達する見通しだ。社長として初めて策定した中期経営計画が最終年度を迎える来期を前に、「現在の良い状況に油断することなく、外部環境の変化が激しく先行きが見通しにくい時代だからこそ、『何が本質的な課題なのか』を正しく見極め、根気強く丁寧に向き合っていく必要がある」と社員に呼び掛けていた。
 天野氏を知る関係者は「リーダーとして時に厳しく、力強い一方で、根底には社員を思いやる温かさがあった。そのバランス感覚こそが、多くの社員に慕われた理由だ」と話す。強い統率力で競争力を高め、確かな成長の礎を築いたリーダーだった。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181166
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神奈川県/花博出展イメージパース公開/大屋根リング再利用

 2027年3月開幕予定の国際園芸博覧会(花博)で、神奈川県が出展エリアのイメージパースを公開した。エリアは屋内展示と屋外庭園で構成。全体面積は約5000平方メートルとなる。屋内展示施設は木造2階建て、建築面積は約700平方メートルを計画。4月以降に着工する。
 持続可能な社会実現のため、大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」で使用した木材を、屋外庭園の花壇やデッキで再利用する。花壇には県土を使用し、県の花や植物を植える。子どもたちが自ら育てた花を植える取り組みも予定する。
 屋内展示の建物では、県産木材を格子状に組み、神奈川の海の柔らかな曲線を表現する。壁面の足元にミラー素材を施し、庭園の緑が溶け込むような外観とする。出展のサブテーマ「共生社会の実現」「持続可能な社会づくり」「未病の改善」をわかりやすく発信する。




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清水建設ら/コンクリ構造物のひび割れ点検効率化/アナログ業務を大幅削減

 清水建設ら3社は28日、AIとデジタルツインを活用したコンクリート構造物のひび割れ点検システムを構築したと発表した。対象は発電所など重要なインフラ施設。撮影画像を基にAIがひび割れを検出し、デジタルツインでサイバー空間に再現した施設にひび割れの長さや幅、位置情報などのデータを自動で取り込み、可視化する。現場でのアナログ業務を削減し人手不足の解消、インフラ予防保全への寄与を目指す。
 システムは清水建設とリコー、リコージャパンの3社が共同で構築した。リコーグループが提供する空間データ作成・利活用AIソリューション「RICOH Digital Twin Workplace」を活用。開発したシステムの実用性、信頼性を検証した。
 建物全体を撮影したデータをベースとし、サイバー空間に対象施設を再現。ひび割れ箇所を撮影した高解像度画像とAI画像解析ツールで生成したひび割れスケッチを、施設の3Dモデルに自動配置し可視化する。3DモデルなどをCADツールに出力して補修箇所の2D図面、リストを生成。これを基に補修計画の立案、補修作業に役立てる。
 点検時のひび割れの長さと幅、位置情報の取得が不要となり、現場でのアナログ業務を大幅に削減。ひび割れの状況を遠隔地で詳細に把握、確認できる。
 今後は作成した3Dモデルと、次回点検時のひび割れ画像・スケッチを比較。AIが自動で差分を検出し、ひび割れの成長度合いを自動判定する機能を開発する。将来的には一般の建築物や土木構造物にも対象を広げ、ひび割れ点検の標準的な技術として展開する予定だ。




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2026年1月28日水曜日

青山学院大学/黒岩知事に箱根駅伝優勝報告/神奈川建協の走路整備に感謝

 2、3日の第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で、3年連続9度目の総合優勝を果たした青山学院大学の原晋監督と選手4人が26日、神奈川県庁を訪れ、黒岩祐治知事に優勝を報告した。大会前に神奈川県内の駅伝コースの事前点検や清掃、除雪などで、ランナーの安全を守る活動に奔走した神奈川県建設業協会(渡邉一郎会長)も招かれた。黒岩知事や原監督らは、神奈川建協の協力に感謝の言葉を伝えた。
 青山学院大は10時間37分34秒の大会新記録で3年連続9度目の総合優勝を果たした。原監督は「素晴らしい道路で、特に6区の下り坂では選手が安全に走ることができ、良い結果につながった」と走路のコンディションが選手の安全を守る一因になったと話した。
 報告には往路5区を区間新記録の快走で走り抜け「シン・山の神」となった黒田朝日選手も参加した。神奈川建協からは渡邉会長と労務環境委員長の伊澤敏典藤沢土木協同組合理事長(駅伝3区、8区)平塚支部の浅沼平支部長(4区、7区)小田原支部の勝俣徳彦支部長(5区、6区)が出席。当日選手を先導した神奈川県警白バイ隊員らも同席した。
 神奈川建協は箱根駅伝が安全に開催できるよう、事前にコースの点検や清掃などの整備活動を毎年行っている。




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回転窓/マンションに新しい住民?

 自宅マンションで、茶トラ猫を見かけるようになった。毛並みが良く、耳の先がカットされているので、元は家猫だったのだろう。最初の頃は、住民が通るたびに身構えていたが、慣れもあってか、いまでは〈ニャー〉と鳴きながら寄ってくる▼同じマンションには保護猫活動をしている住民がおり、可能な限り朝夕にエサを与えているようだ。日なたで丸くなって眠る姿は愛くるしく、近隣住民が“にゃん語”で話しかける光景も、ほほ笑ましい▼心優しい飼い主の下で平穏に暮らす猫がいる一方、行き場のない野良猫も少なくない。環境省の調査によると、殺処分される猫は4800匹を超え、半数以上が子猫という▼捨てられた猫を引き取って保護する団体もあり、さまざまな方法で猫が暮らしやすい環境づくりに力を注いでいる。動物好きな人に保護した猫を紹介するサービスもある。人に癒やしを与えてくれるペット。だがその陰で、飼育能力の限界を超え、犬や猫を手放すケースも後を絶たない▼飼う以上、当然ながら責任が伴う。一時的な気分だけで判断をせず、生涯を見届ける覚悟があるか、自分に問うべきだろう。




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PFI・PPP協会/ウオーターPPPのリスク分析部会設立

 ◇受注者の視点で契約書案を作成
 日本PFI・PPP協会(植田和男会長兼理事長)が3月4日に「ウォーターPPP事業リスク分析・契約書(案)部会」を設立する。国土交通省が示した上下水道の施設管理などに関するPPPの契約書例に対し、受注者の視点で追加・修正。契約書案として清書し、政策提言も行う。事業のリスクを官民で適切に分担し、地方を含めた民間事業者が受注しやすい環境を創り出す。
 ウオーターPPPは上下水道の管理・更新などを官民連携で取り組む仕組み。民間のノウハウや創意工夫を取り入れ、自治体職員の不足や施設の老朽化に対応する。
 同協会によると、今後全国の自治体はPPP事業の可能性調査の段階から、民間事業者選定のための発注段階に入る見込み。植田会長兼理事長は「受注者側のリスクが高いと応募する会社が出てこない可能性もある。官民でリスクを分担することで受け皿を大きくしたい」と新たな部会設立の背景を説明した。
 新部会は10~20社での構成を想定している。活動は2部構成。1部は3月に4回開き、業務・リスクを洗い出すとともにリスク分担のワークシートなどを作る。2部は4月中に4回開催。1部で行ったリスク分析の結果を基に、国が示した契約書事例の追加・修正案を策定する。その後、契約書案として適切な文章に仕上げるため法律事務所に業務委託する。
 部会参加費は1社当たり10万円(税抜き)で、申込期限は2月25日。FAXやメールで受け付ける。詳細は同協会のホームページ(https://www.pfikyokai.or.jp/outline/ol-dep/wppp/index.html)へ。




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インドネシアの長大橋プロジェクト/桁連結が完了/オリコンサルグローバルが施工管理

 オリエンタルコンサルタンツグローバルは、施工管理を担うインドネシアの長大橋プロジェクトで桁連結を完了した。13日に首都ジャカルタで現地政府やプロジェクトの関係者らと桁併合式を開き、工程の節目を祝った。今後は付帯構造物の施工や軌道工事、鉄道システム工事が開始され、プロジェクトの無事完成を目指す。
 現地ではジャカルタの北東部と中心部を次世代型路面電車(LRT)で接続し、深刻な交通渋滞の解消に貢献するためのプロジェクトが進行中。桁連結を完了した長大橋は、同社が幹事社のJVが施工監理している「インドネシア国LRTジャカルタフェーズ1B(ヴェロドーム~マンガライ線)」の難工事の一つになる。
 長大橋は、径間長75メートル・120メートル・120メートル・75メートルの4径間連続プレストレストコンクリート(PC)箱桁橋。既存の高速道路を交差し、桁の施工開始から接続までの約5カ月間、無事故で桁の接続が完了した。
 式典では、発注者のPT Jakarta Propertindoの関係者からオリエンタルコンサルタンツグローバルに感謝が伝えられ、プロジェクト関係者全員にねぎらいの言葉も贈られた。




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東京・中野区/中野駅新北口駅前エリア再整備/施工者に配慮、工期見直し

 東京・中野区は27日に「中野駅新北口駅前エリアの再整備事業計画見直しの考え方」を公表した。建設費高騰などで開発が事実上白紙になっている中野サンプラザなどがあるエリアが対象。「考え方」には「施工者の受注可能時期を意識した想定スケジュール」設定を明記した。区は事業で期待できる効果を「定量的、定性的に示す」とし、丁寧な説明を進める。2027年2月の計画改定を目標に議論を重ねていく。
 区は考え方を27日の区議会建設委員会で報告した。まちづくりに関する基本的な構想は大幅に見直さない方針。サンプラザ解体後に計画する再開発ビルは引き続き音楽ホールを設ける。規模や整備・所有・運営主体は市場性を踏まえ、「柔軟な計画」に見直していく。駅前広場整備事業などと連携したスケジュール設定も検討する。
 同日の建設委では25年12月に実施したサウンディング(対話)調査の結果も報告した。参加事業者は「定期借地権は設定の仕方によっては可能」と見解を示した。区は調査結果も踏まえ、「従来の市街地再開発事業だけでなく、定期借地権などの活用を含めた検討」を進めていく考えだ。一部事業者は「受注可能時期は現状未定だが、早期の施工者確保で30年度以降の着工は可能となる見込みがある」と回答し、開発に前向きな姿勢も見られた。
 区は事業計画の改定に向け、対話調査結果や区民の意見を考慮しまちづくりを具体化していく。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181142
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竹中工務店ら/AI・IoTで鳥類など自動識別/緑地の第三者認証取得支援

 竹中工務店がAIの画像処理技術とIoTを活用した「生物自動モニタリングシステム」を開発した。人工の水盤とカメラを組み合わせモニタリングを自動化。対象エリアに生息する鳥類などの生物を可視化する。TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の普及で高まる緑地の第三者認証取得のニーズに対応。デベロッパーなどの建築主を想定し、認証申請時に必要になる生物のデータを自動蓄積して認証取得・維持を支援する。
 システムは「いきものアイ」として、北海道大学との共同研究で開発した。実証では兵庫県川西市の同社清和台研修所で鳥類48種類、東京都千代田区の大手町ホトリア広場で同14種を確認した。28~30日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催される「グリーンインフラ産業展2026」に実機を展示する。
 水場に集まる野生動物の習性と特性を利用し、通年・24時間連続で自動撮影した映像をAIで画像処理し、鳥類の種類を特定・記録する。IoTも活用して高精度に識別。水盤を利用する生物を検知して即座に動画配信できる。目視で確認が難しいさまざまな鳥類の映像は、環境教育での活用も想定している。現時点で42種類の鳥類観測に対応。年内には鳥類60種類、哺乳類15種類に拡大する予定だ。
 景観がほぼ変わらない緑地であれば、一つの水盤とカメラで約1万平方メートルの範囲まで鳥類が観測できる見通し。緑地の第三者認証取得は商業施設やマンションなどの開発で、不動産価値を高める手法としても期待されている。デベロッパーなどの建築主から認証取得の支援要請があるという。
 従来の専門家による目視点検では観測期間が年数日程度に限定され、対象生物の出現タイミングと調査時期が必ずしも一致せずコストも高額になりやすい。今回開発したシステムで膨大に蓄積されたデータから確実な実態情報を提供し、緑地の第三者認証取得・維持を支援する。同社はメーカーの意向も踏まえ、年内に5件程度の事業展開を目指している。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181139
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2026年1月27日火曜日

北海道建青会/コンストラクション甲子園決勝大会開く/札幌南高チームが優勝

 高校生らを対象に公共事業や建設業の知識と技術を競うクイズ大会「第4回高校生建設業クイズ選手権北海道大会(コンストラクション甲子園)」の決勝大会が24日、札幌市中央区のサッポロファクトリーで開かれた。各地区の予選を勝ち抜いた10チームが参加しクイズと実技で競い合い、第4代王者には札幌南高校の「原生代」(小椋陸さん、小原優希さん)が輝いた。
 コンストラクション甲子園は、建設業、防災、DX、環境問題などに関するクイズ大会を開催し、これらを学んだ多くの学生に建設業界への関心を高めてもらうとともに、防災リテラシーを高め、子どもたちの生きる力を育むことを目的に、2022年度から開催している。
 第1回大会は帯広二建会・釧路建親会・オホーツク二建会の道東3団体による大会で始まり、2回目の一昨年から北海道建青会傘下の11地区建青会による全道大会として開催。4回目となる今回は、過去最多の124チーム人が参加し、25年11月29日に行った全道11地区の予選会を勝ち抜いた10チームで決勝大会を行った。
 開会式では、実行委員長の福西秀輔函館建青会会長があいさつし、建設業の役割を説明しながら「クイズを通して建設業の魅力を少しでも感じてもらえたらうれしい。楽しみながら、たくさんの発見を持ち帰ってください」とエールを送った。
 続く協議ではまず、建設業や防災、環境問題にまつわるクイズと、パスタで作った橋の丈夫さを競う実技による予選を実施。予選を勝ち抜いた佐呂間高校の「TEAM SAROMA」、札幌南高校の「原生代」と「Os(オスミウム)」、旭川東高校の「わたあめ$$」の4チームによる決勝のクイズでは、原生代とわたあめ$$が同点で並び、サドンデスを制した原生代の二人が優勝し、商品の沖縄研修旅行を獲得した。
 原生代のリーダーを務めた小椋さんは「地区予選の後からはパスタブリッジの対策に力を注いできた。建設産業ふれあい展の中で開かれていたパスタブリッジ制作イベントに参加して、知恵を借りたことが大きかった」と振り返った。サドンデスの問題を正解した小原さんは「予選のクイズではあまり貢献できていなかったので、正解できて良かった」と喜びをかみしめていた。




from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181108
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回転窓/甘い蜜の、その後

 覇権主義は、蜜を吸い尽くすまで花に群がるハチに似ている。最初はとろけるほど甘く、非常に効率的で、勝者の論理としてまぶしく輝く。だが、蜜が尽きれば花は枯れ始め、ハチもいずれは行き場を失う。力で頂点に立ち続けようとする構造は、周囲を疲弊させ、やがて自分自身の足場を崩す▼歴史を振り返れば、永遠に覇権を保った存在はない。絶頂期の成功が慢心を生み、内部からもろくなった。いまも世界のどこかで、「秩序」や「責任」という言葉の下、同じ構図が静かに繰り返されている▼企業も同じであろう。市場を制した企業ほど、会議で「挑戦」という言葉が使われなくなる。巨大化した組織では、失敗が学びではなく、不祥事として処理されがちだ▼覇権主義の怖さは、勝利が理性をまひさせる点にある。だからこそ自戒がどうしても必要になる。力は支配するためではなく、循環させるために使われるべきだ▼覇を競う時代を越え、競争の席を残せるかどうかが、未来へ進めるかを決める分かれ道になる。勝っていると感じた瞬間に、何をどのように手放せるか。過去から学んだ戒めが、いまも問われている。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181103
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横浜市/26年度予算案/一般会計は5・8%増、2兆円

 横浜市は26日に2026年度の当初予算案を公表した。一般会計は前年度比5・8%増となる2兆0993億円、特別会計と企業会計を加えた総額は前年度比2・1%増の4兆0700億円となった。いずれも過去最大規模。昨年12月に公表した中期計画(26~29年度)の初年度となる。初めて、中期計画と当初予算を連動させた。
 公共事業関連費では、施設等整備費は2291億円で、前年度比14・4%増となった。うち、市が単独で行う事業は1454億円(17・1%増)、国庫補助事業は837億円(10・1%増)となる。特別会計の施設等整備費は641億円(22・9%減)、公営企業会計は1811億円(12・0%増)となる。
 地震防災戦略の推進に126億円(前年度比52・9%増)を計上した。内訳は木造密集地地域での対策が11億円、避難場所となる学校の環境改善(トイレや空調など)が90億円、備蓄倉庫や現地司令施設の整備が5億円、緊急輸送路上の安全性確保が19億円など。
 新規事業として、水際線の魅力向上に15億8百万円を投じる。内訳は臨港パークを中心とした歩行者空間の整備が4億96百万円、臨港エリアの照明設置等が6億32百万円などとなる。
 図書館の魅力向上では、新規の図書館整備基本計画に84百万円、現存図書館の再整備に4億73百万円、のげやま子ども図書館の整備に14億4百万円を計上する。
 世界に誇れる都市づくりとして、横浜、新横浜、みなとみらい、関内・関外など都市部のまちづくりに6億28百万円を、山下埠頭の新事業計画に1億20百万円を計上する。
 子育て関連事業では、公有地グリーン子育て街区整備に15百万円を投じ、子育てしやすい郊外住宅地のまちづくりを検討する。
 よこはま動物園ズーラシア、金沢動物園、野毛山動物園の整備に計6億11百万円、三渓園の整備に2億19百万円を計上する。
 国際園芸博覧会(花博)関連では、発信拠点となる建物に18億96百万円、活動拠点となる屋外施設に1億60百万円を充てた。
 新規事業として市立学校の断熱改修事業に12億円、ふるさと納税を活用した文化施設機能強化事業に85百万円を計上した。




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兵庫県姫路市/新美化センターDBO入札公告/4月3日まで参加受付

 兵庫県姫路市は26日、DBO(設計・建設・運営)方式で行う「姫路市新美化センター整備・運営事業」の一般競争入札(総合評価方式)を公告した。現行の可燃ごみ処理施設「市川美化センター」(東郷町)を、旧南部美化センター跡地(飾磨区今在家1351の27、敷地3万6877平方メートル)に移転する。予定価格は546億5900万円(税抜き、以下同)で、うち設計・工事費が365億7800万円、運営・維持管理委託費が180億8100万円。事業期間は2052年3月まで。
 3月下旬に開く現地見学会の参加申し込みを同11~13日に受け付ける。4月3日まで参加表明を受け付け、同中旬に資格審査通過者と対話を行う。7月15日まで事業提案書を受け付け、9月4日に落札者を決定。11月上旬に仮契約、12月下旬に議会承認を経て本契約を結ぶ。
 参加資格は設計・建設と、運営・維持管理を担う単体または企業グループ。プラントの設計・建設担当は清掃施設工事の総合評定値1200点以上で、自治体が発注した一般廃棄物処理施設プラントの新設工事の元請完了実績(10年度以降)があること。建築物の建設担当は建築一式工事の総合評定値が市内に本店を置く者1040点以上、その他1200点以上。
 運営・維持管理担当は、日量処理能力100トン以上のストーカ式焼却炉を備える一般廃棄物処理施設のDBOまたはPFI事業の元請受託実績があること。
 新美化センターの可燃ごみ処理能力は日量196トン。処理方式はストーカ式で、炉数は2炉。施設は計量棟と駐車場、多目的広場、災害廃棄物ヤード、構内道路、植栽などで構成する。
 業務範囲は設計・建設が▽施設設計▽事前調査▽循環型社会形成推進交付金の申請支援▽建設工事-など。運営・維持管理が▽運転管理▽維持管理▽余熱利用管理▽測定管理▽防災管理▽情報管理-など。
 32年3月まで設計・建設を進め、同4月から20年間の運営・維持管理を行う。




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2026年1月26日月曜日

回転窓/後世へ悠久の時を刻む

 きょう1月26日は「文化財防火デー」。1949年のこの日、法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が火災に見舞われ、7世紀末~8世紀初めに描かれた壁画が焼損する惨事を教訓に制定された▼境内の収蔵庫に保管されている焼損壁画は原則非公開だが、ウェブサイトで火災前の壁画を見られる。35年に撮影した写真ガラス原板のデジタル画像が公開されており、東アジア仏教美術の至宝とうたわれた金堂壁画を鑑賞できるのは貴重だ▼今年は2019年10月に焼失した首里城正殿(那覇市)の復元工事(発注=内閣府沖縄総合事務局、施工=清水建設・國場組・大米建設JV)が秋の完成に向けて大詰めを迎える。正殿には火災を二度と生じさせないため、歴史的空間や景観に配慮しつつさまざまな防火対策が講じられる▼今回の復元プロジェクトは「見せる復興」がテーマに。施工中の模様を見学できるよう工夫され、復興への軌跡が分かる情報も広く発信されている▼そうした復興プロセスの公開で、文化遺産の保存・継承に対する国民の関心も高まるだろう。「令和の復元」でよみがえる正殿が後世へ悠久の時を刻み始める。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181090
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凛/東京都品川区企画経営部施設整備課建築担当・栗崎裕子さん/自分の言葉で伝える

 大学で建築を学び、仲間と共に茶室を設計・建築した。のこぎりなどの工具を使って手を動かす作業に面白さを感じ、建築に関わる仕事に就きたいと考えるようになった。まちづくりに幅広く携われる公務員という立場に魅力を感じ、東京都品川区の試験を受けた。
 技術職として区役所に入り、庶務を経験した後、一昨年から公共建築の発注業務に携わり、積算の確認や施工の調整を担当している。小規模から大規模までさまざまな建築物の整備に関わってきた。
 対象施設の所管部署から出される「部屋の配置をこうしてほしい」といった要望を、設計事務所の提案に反映する役割も担っている。要望が非現実的な場合、技術面や維持管理の視点から理由を丁寧に伝える。所管部署への説明は簡単ではないが、「自分の言葉で分かりやすく伝えること」をいつも心掛けている。
 大学時代のゼミで学んだ「目的や根拠をはっきりさせてから伝える」ことが仕事に生きている。根拠となる情報に日頃から目を向け、部署や設計事務所とのやりとりから学ぶことも多い。
 決断力があり、自身の発言や決定に根拠と自信を持つ直属の上司が、目指している人物像だ。少しでも近づきたいとの思いから、「根拠をつけて話すこと」をモットーにしている。
 趣味の舞台観劇や旅行でも感性のアンテナを張り多くの知見を身に付けて、日々の仕事に生かしたいと考えている。
 (くりさき・ゆうこ)




from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181100
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電設協/国交省住宅局と初の意見交換実施/日空衛と連携、実務レベル含め協議へ

 日本電設工業協会(電設協、文挾誠一会長)は23日、東京都港区の東京電業会館で理事会を開いた。東京都内で22日に日本空調衛生工事業協会(日空衛、藤澤一郎会長)と共同で臨んだ国土交通省住宅局との初の意見交換の内容を報告。意見交換では、実務レベルを含め3者で意見を交わす場を継続的に設けていくことを確認した。
 意見交換には文挾、藤澤両会長ら協会幹部16人が参加。住宅局からは宿本尚吾局長をはじめ住宅局担当の井崎信也、豊嶋太朗の両官房審議官、松野秀生建築指導課長ら10人が出席した。
 電設協と日空衛は▽BIMの普及▽カーボンニュートラル(CN)の推進▽設計精度の向上-の3テーマを説明。建築設備士事務所の登録制度の新設検討や、資材のライフ・サイクル・カーボン(LCC)の算定基準策定なども要望した。住宅局は制度により設計の自由度を狭めることになる可能性を踏まえ、民間で改善していく場合も検討しなければならないとの回答があったという。
 文挾会長は理事会後の会見で「設計士の職分をきっちり果たし、手戻りが出ないよう設計図書の精度を高めてほしいと、事例を挙げ説明した。設備工事業界の困りごとや実態を改めて認識していただいて良かった」と述べた。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181093
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ヒルトン東京お台場/108億円かけて全館改装/インバウンド需要に対応

 東京湾のウオーターフロントに立つホテル「ヒルトン東京お台場」(東京都港区)が108億円を投じ、都心部にある高級宿泊施設に匹敵するフルサービスホテルに生まれ変わる。全館改装で他のラグジュアリーブランドに競り負けないグレードにする。インバウンド需要の取り込みで収益を最大化する考え。工期は2月~2027年12月を予定している。
 ホテルに特化した不動産投資信託を手掛けるジャパン・ホテル・リート投資法人が22日に発表した。フルサービスホテルは、宿泊意外に食事や娯楽など、あらゆるニーズに対応したサービスを提供する。フルサービスホテルの新設は建築費の高騰や人手不足で難しく、相対的に既存ホテル改装の優位性が高まっている。
 ヒルトン東京お台場の所在地は港区台場1の9の1。新交通ゆりかもめ・台場駅に直結している。客室数は453室。改装は19年に計画していたが、コロナ渦の影響で延期していた。
 工事で全客室の内装、デザインを刷新する。並行してエグゼクティブルームを増やし、宿泊者の選択肢を拡大。1室当たりの平均収益額を引き上げる。エグゼクティブルーム専用のラウンジも移転・拡張する。シェフが目の前で調理する「ライブキッチン」を備えた高付加価値空間にすることで、顧客満足度を高める。
 宴会場には国内ホテルで最大級の常設LEDスクリーンを導入。大規模な国際会議、企業イベントに対応する。経年劣化が見られるロビーやアプローチ、レストランなどの共用部は全面改装。ホテル全体の高級感を演出する。
 改修費用は26年12月期64億円、27年12月期44億円と、分けて計上する。26年12月期は約60億円を借り入れでまかなう。27年12月期も借り入れで調達する。詳細な金額は今後決める。




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秋田市/外旭川地区まちづくり/イオンタウンが産業集積エリアなど提案

 秋田市は市北部の外旭川地区で計画するまちづくりで、事業パートナーのイオンタウン(千葉市)が提案した「外旭川地区まちづくり計画」案を公表した。新たに「ものづくりエリア(第2次産業集積施設)」や子育て・体験型複合施設「“KIDS FOREST TOWN”」を整備。卸売市場は北側農地に移転し、物流施設エリアと連携させる。検討してきた現卸売市場敷地内での再整備案は保留にする。同社との協議を継続し、調整が整った段階で提案に基づき進めるかを判断する。
 ものづくりエリアには、計画地の各施設から排出される食品残さなどを活用したバイオマス発電や陸上養殖など、環境配慮型の企業を誘致する。卸売市場再整備では、民間事業者が施設を整備し市が建物を借り受ける方式と、市が土地を取得して建物を整備する方式の2案を示した。今後は提案内容の実現可能性や課題などを精査する。
 市は2025年4月に「外旭川地区まちづくり基本計画」を白紙撤回し、卸売市場の現敷地内での再整備手法を検討してきた。同社に対し、民間からの新たな投資、雇用を生み出すものづくり分野、外から人や消費を呼び込める誘客機能の3要件を求めていた。
 13日にイオンタウンから新たな提案があった。構成要素の中心に▽「ものづくりエリア」の整備▽「子育て・体験型複合施設」の設置▽卸売市場の再整備-の三つを位置付け、各機能の集約で“経済・人・モノの好循環”の創出を目指す。




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ライト工業/斜面工事の施工機械・管理システム遠隔化/工期25%短縮

 ライト工業が斜面工事に使用する施工機械の遠隔操作技術を開発した。既存の無線式アタッチドリルシステム「リモートスカイドリル」をベースに、二重管(保孔管)削孔工の遠隔操作を可能にする。長尺削孔ツールスが搭載できるようにし、従来は約1~2メートル間隔で短尺削孔ツールスを切り継ぐ作業を省略。最大削孔長5メートルまで切り継ぎなしで施工できる。昨秋に実現場で試行し工期の25%短縮を実現した。
 遠隔操作技術は、のり面保孔管施工の効率化と安全性の向上を目的に開発した。施工機械は無線操作式のクレーンつり下げ仕様。重量は2040キロ(特殊つり具使用時2820キロ)になる。ケーシング用とインナー用のドリフタヘッドを搭載し、最大削孔長5メートルまでツールスの切り継ぎを不要にした。仮設足場工や削孔補助の作業を省略し、転落やツールス切り継ぎ時の巻き込まれといった災害リスクも回避できる。
 同社は、削孔作業の計測施工管理を効率化する「ICT施工管理システム」の遠隔操作技術も開発。リモート機能を追加し、従来は現地で行っていた計測作業をリモート用管理パソコンで遠隔地からも対応できるようにした。施工データも保存されるため終業後のデータ整理も即時可能。今後は都市土木工事での転用も予定している。
 同システムも昨年から冬にかけて実現場で試行した。施工機械と同システムの遠隔操作技術の早期実装と普及を目指す。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181095
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2026年1月23日金曜日

回転窓/改めて火の用心を

 地域ボランティアの消防団が夕刻に「火の用心」と呼び掛けながら警鐘を鳴らして見回る姿は、小欄の住むまちで年末の風物詩となっている。今年に入っても続いているので聞くと、各地で頻発する火災を教訓に、地域防災の要として巡回期間を延長したそうだ▼2025年2月から4月にかけて岩手県大船渡市で発生した山林火災は3370ヘクタールもの森林を焼き、建物226棟(うち全壊175棟)が被害を受け、鎮火まで40日を要した。山手線内側の半分以上の面積が焼けた計算になるという▼今年も神奈川、群馬、埼玉、静岡などで火事が相次ぐ。中でも山梨県の上野原市と大月市にまたがる山林火災は発生から14日目を迎えた21日も鎮火に至らず、同県で起きた山火事では記録が残る中で最大の被害となっている▼総務省消防庁が山火事通知の仕組みを改正し、1日から「林野火災注意報・警報」を自治体が出すことができるようになった。地域に即した警戒を促す動きが広がるだろう▼日本は湿潤だから大丈夫という考えは過去のもの。小さな火の不始末が大規模火災につながる現実を直視し、火事を防ぐ行動を徹底したい。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=181024
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首都直下地震/デベロッパー各社の動向/一時滞在施設を整備、帰宅困難者の安全確保

 中央省庁や企業本社が集まる東京の中心部は、災害時に最も多くの帰宅困難者を抱える地域でもある。大地震が発生すれば、大規模なオフィスや商業施設が集積するエリアで、人の滞留と安全確保をどう両立させるかが問われる。政府は2025年12月に首都直下地震の被害想定を更新。まちづくりを担うデベロッパーは、東日本大震災の教訓を生かし、一時滞在施設の整備など、都市の受け止め力を高める取り組みを進めている。
 三井不動産は、災害時にどういう対応が必要か行政と話し合いを続けている。東京駅(千代田区)近くにある大規模複合施設「東京ミッドタウン八重洲」では万が一の事態が発生した時、ロビーなどオープンスペースに約1500人を受け入れる。同じく複合施設の「東京ミッドタウン日比谷」(同)は、災害用備品を保管する備蓄倉庫を備え、約3000人が収容可能な体制を整えている。
 港区を中心にまちづくりを展開している森ビルは、「逃げ込める街」の実現を目指している。新たなグローバルビジネスセンターとして開業した虎ノ門ヒルズのうち、「森タワー」に約3600人、「ビジネスタワー」に約1000人、「ステーションタワー」に約500人、「グラスロック」に約100人分の一時滞在施設を設けている。
 六本木ヒルズには約10万食を保管。災害時に約5000人を受け入れる体制を整えている。麻布台ヒルズは約3600人の受け入れスペースを確保している。
 大手町・丸の内・有楽町(大丸有)地区などで再開発を手掛ける三菱地所は、▽丸の内ビルディング(千代田区)▽新丸の内ビルディング(同)▽大手町フィナンシャルシティグランキューブ(同)-でそれぞれ約1000人の受け入れが可能だ。
 千代田区の丸の内エリアの地下には、複数のビルの空調などで使うエネルギーを供給する洞道が通っている。深さは約30メートルで地震の影響を受けにくい。洞道には電力線、通信線なども収めてあり、災害時もまちの活動を支える。
 東京建物はオフィスビルが立地する自治体と協定を締結し、災害時に帰宅困難者を受け入れる。東京スクエアガーデン(中央区)や大手町タワー(千代田区)、Hareza池袋(ハレザ池袋、豊島区)などが対象だ。分譲マンションを建てる時には地元自治体と連携し避難スペースを設けている。
 首都直下地震の発生が現実味を帯びる中、都市は「働く場」や「集まる場」であると同時に、人を守る器であることが求められている。デベロッパー各社の取り組みは、帰宅困難者対策を個々の建物にとどめず、エリア全体で支え合う都市防災へと発展させる試みだ。官民の連携を深めながら、災害時でも都市機能を維持できるまちづくりが、東京の持続性を左右する。




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愛知県豊田市、新明工業/世界最小級ドローンで管路点検/連携協定に基づき実証実験

 愛知県豊田市は、車両生産設備の設計・製造を手掛ける新明工業(豊田市、近藤恭弘社長)と「ドローン業務支援車両及び世界最小級ドローン等の活用に関する連携協定」を締結したことに伴い、点検ドローンを使った雨水管路点検を14日に市内で実施した。実証実験で得られた点検データは今後、管路包括委託事業者の豊田下水道管理サービスと新明工業で分析。有効性などを確認し市に報告する。
 協定は、ドローンを活用した点検業務などで官民が連携しながら実証実験を行い、有効性や課題を検証する目的で結んだ。
 点検を行った雨水管路は延長約41メートル。幅100センチ、高さ60センチの規模。1958年に整備して以来、一度も内部を点検しておらず、今回が初の点検となった。
 当初は豊田下水道管理サービスがカメラ付き調査ロボットで内部点検を実施する予定だったが、管路内部に土砂などが堆積し走行点検が困難であることが判明。新明工業が保有する世界最小級の点検ドローン(Liberaware社製の国産ドローン「IBIS2」)を活用して実施した。ドローンに搭載したカメラによって、堆積した土砂や鉄筋がむき出しとなった内部の様子が映し出された。
 狭小な雨水管路は、人が入って確認することが難しく、点検作業に時間や労力がかかる。ドローンを活用することで点検作業の安全性確保や効率化の可能性を検証する。協定を機に新明工業は、自治体が抱えるインフラ点検などの課題に対し、民間企業としてどのような提案ができるか、実証実験を通じて確認していく。




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熊本市/新庁舎等整備/必要面積は総延べ7・5万平米、概算工事費885億円に

 熊本市は22日、整備する新たな本庁舎と中央区役所庁舎の必要床面積が総延べ7万5000平方メートル程度になる見通しであると公表した。これに基づく概算工事費は約885億円を見込んでいる。設計費や用地取得費を含めた概算事業費や、合併特例債の活用に伴う市の実質的な負担額などは精査中であり、2月16日開会の市議会定例会に報告する新庁舎整備基本計画の素案で示すとした。
 新庁舎の想定規模や工事費の試算結果は、22日に開かれた市議会の庁舎整備に関する特別委員会で報告した。
 概算工事費は基本構想(2024年8月策定)で示した約421億円と比べ、必要面積や資材価格などの高騰を受け、約2・1倍となった。
 必要面積のうち、本庁舎は延べ5万6000平方メートル程度(執務機能延べ4万9500平方メートル、議会機能延べ6500平方メートル)、中央区役所庁舎は延べ1万9000平方メートル程度と試算。交流共創スペースや共用部の面積を精査した結果、基本構想と比べ、本庁舎は800平方メートル減、中央区役所庁舎は5500平方メートル増となった。
 本庁舎の1~2階は多目的スペースなどの交流・共創機能が中心で隣接するくまもと街なか広場と一体感のある空間構成とする。3~6階は執務機能や災害対策本部機能、7~9階は議会機能を配置。区役所庁舎は1階に交流・共創機能、2~8階は窓口機能を含む執務機能とする。いずれの庁舎も熊本城の眺望を意識し屋上にも交流・共創機能を設けることを検討する。
 当初、区役所庁舎は4階建て程度を想定していたが、税関係の手続きを区役所で一貫して行えるよう関連部署の機能を本庁舎から移すこととしたため規模が増えた。
 新庁舎の整備予定地は本庁舎がNTT西日本所有地(中央区桜町、敷地面積9987平方メートル)、中央区役所庁舎が市役所花畑町別館跡地(花畑町、2749平方メートル)。
 基本計画策定支援業務と基本設計・実施設計業務は日建設計・太宏設計事務所JVが担当。




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安藤ハザマら/遠隔操作・自動掘削ロードヘッダで新型機2種の現場長期試験開始

 安藤ハザマと三井三池製作所(東京都中央区、中村元彦社長)は、山岳トンネルを遠隔操作で自動掘削する「AI-ロードヘッダ」の新型機を共同開発し、現場での長期実証試験を始めた。掘削したずりのダンプトラックへの積み込み、大断面掘削の機能を付加。試験で得た知見を生かしさらに機能を拡充する。生産性を大幅に高める「山岳トンネル統合型掘削管理システム(i-NATM)」の構築につなげる。
 両社は2023年6月にAI-ロードヘッダ「MRH-S200i」を現場実証し、有効性を確認した。実証試験で得た知見を基に、集土・排土機能を付加した「MRH-S200Gi」と、大型化し作業性を高めた「SLB-300Si」の2機種を開発した。
 MRH-S200Giは、機体後方にコンベヤーを装備し、掘削したずりをダンプトラックに直接積み込むことが可能。SLB-300Siは出力を高め、高速道路などで大型化しているトンネルを全断面掘削できる。
 新型2機種は従来機と比べ、自動運転機能と遠隔操作機能が向上した。自動掘削するには、AI-ロードヘッダ自身の位置と掘削対象となる切羽の位置を把握し、切削ブーム先端に設置したドラムの移動経路の生成が必要。新型機は現場で一般的に使用する計測システムを使い、短時間で自己位置の把握が可能になった。
 AI-ロードヘッダの機器情報は遠隔操作室のモニターと掘削アシストシステムを用いて、リアルタイムに確認している。新型機ではトラブル時のポップアップ表示やアラート音などを備え、状況把握がさらに容易となるよう改善した。掘削アシストシステムはLiDAR(ライダー)で取得した周辺データを重ねることができるようになり、AI-ロードヘッダと切羽の詳細な位置関係など、より実態を反映した状況が把握可能だ。
 MRH-S200Giを「大分210号川下トンネル新設工事」(国土交通省九州地方整備局発注)、SLB-300Siは「R5国道246号厚木秦野道路伊勢原第一トンネル工事」(国交省関東地方整備局発注)に導入。新機能を含む作業性確認を目的に長期の実証試験を行う。




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2026年1月22日木曜日

建設産業女性定着支援NW/空ハン協と異業種交流会開く/誰もが働きやすい職場へ

 建設産業女性定着支援ネットワーク(須田久美子幹事長)は15日、空港グランドハンドリング協会(空ハン協)と共催で「女性活躍推進に向けた異業種交流会」を関西国際空港で開いた。建設企業や同協会の会員企業から約40人が参加して互いの業界について学び、誰もが働きやすい職場づくりに向けて意見を交換した。
 両団体は、国土交通省による業種間交流推進の取り組みを通じて2025年から連携を取っている。空ハン協は航空機の誘導、荷物積み降ろし業務や旅客サービス業務などに携わる企業で構成。屋外作業が多い点や、一部業務で男性が多数を占める点が建設業界と共通する。
 交流会では両業界の業務内容紹介などの後、3グループに分かれて空港内の職場見学へ。手荷物をコンテナに積み込む作業や、駐機場内で航空機を定位置に誘導する「マーシャリング」の様子などを見て回った。
 女性活躍推進に向けた取り組み紹介ではANAグループのプロジェクトチームが、身長や腕力の有無を問わず荷物の積み込みなどを円滑に進められるよう、作業手順の資料を作成した事例を発表。土木技術者女性の会の深瀬尚子副会長、女性技能者協会の前中由希恵代表理事、全国低層住宅労務安全協議会じゅうたく小町部会の根本希美副部会長が活動の模様を報告した。
 グループディスカッションでは、夏季・冬季の過酷な労働環境対策や出産後の働き方に関する選択肢拡充、安全の取り組みなどについて活発に意見を交わした。最後に空ハン協理事の大貫哲也CKTS社長が「これまでの慣習や制度を変えるのは苦労を伴うが、現場の声こそが企業・業界変革の力と信じ声を上げていってほしい」と訴えた。




from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=180971
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回転窓/大寒の守り手、ご安全に

 沖縄県本部町の八重岳で今年も「もとぶ八重岳桜まつり」が17日に始まった。日本で一番早い桜まつりと言われ、48回目を迎えた▼鮮やかなピンクの花が小さな釣り鐘状に咲くカンヒザクラの並木が山頂手前まで伸びる。初日は五分咲きがいくつかあるくらいだったが、気温が20度を超えたこともあり、花をめでた後に麓の新垣ぜんざいの名店で、味の濃い粒あんとシャリシャリのかき氷を食べる人を多く見かけた▼今週は政府が大雪への備えを呼び掛ける事態となった。今冬最強、数十年に一度レベルの寒気が週明けまで居座るという。首相官邸は20日に危機管理センターを設置し、高市早苗首相はSNSで命を守る行動を求めた▼国土交通省は21日に特定災害対策本部会議を開いた。インフラ管理者とともに、除雪やパトロールを担う建設会社も緊急対応や待機を続けていく▼関東なら2月から早咲きの河津桜が見頃を迎える。その前に一年で最も寒い二十四節気の大寒らしい凍えるような日々になるそう。吹雪や凍結、火災による被害が出ないよう願わずにいられない。インフラと地域の守り手の安全も願い、存在に感謝したい。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=180980
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国交省/ASP活用範囲を順次拡大/日程調整機能付与、書類提出のデータ化も検討

 国土交通省は建設工事の施工管理や監督・検査に用いる電子データを受発注者間でやりとりする情報共有システム(ASP)の活用範囲を拡大する。現場立ち会いなどの日程調整を効率化する仕組みを2026年度の初めごろまでに運用開始する予定。複数の工事で受注者がそれぞれ異なるASPを利用していても、発注者のスケジュールを共有し日程のすり合わせができるようにする。工事関係書類の様式をデジタル化し、施工管理ソフトなどからデータのまま提出できるような仕組みの検討も26年度に始める。
 国交省は関係団体とつくる「監督支援システム検討会」で、デジタルデータの活用による書類削減や施工管理・監督・検査の効率化への方向性を議論している。検討会には日本建設業連合会(日建連)と建設情報共有システム協会(CISSA)、施工管理ソフトウェア産業協会(J-COMSIA)が参加する。
 受注者ごとに異なるASPや施工管理ソフトを利用していることに起因した監督業務の煩雑さの解消などが主な検討課題となる。まずは比較的簡単なデータのやりとりで済む日程調整に焦点を当てて、複数のASP間で発注者のスケジュールを共有する試行を今月開始した。
 日程情報を自動的に共有できる「監督支援システム」をASPベンダー側で新たに整備。発注者が個別に対応しなくても、同システムを介し受注者間で日程のすり合わせができる。試行結果を踏まえ同システムを改良し、年度明けに運用を始める見通しだ。
 次のステップとして26年度に工程調整のためのデータの一元化を検討する。受注者が異なる施工管理ソフトで作成した複数工事の工程データを、発注者が一括して確認できるようにする。
 工事関係書類の様式のデジタル化は、発注者として必要な確認項目をエクセル形式などのフォーマットで提示し、受注者が施工管理ソフトなどからデータのまま提出できるようにする。PDF化した書類を作成する手間がいらず、提出後のデータの二次利用なども容易になる。直轄工事の仕組みとして構築する予定だが、地方自治体にも同様の仕組みを広げていくことも視野に入れる。書類の提出がデータの提出に取って代われば、発注者ごとに異なる書類の様式に対応する必要がなくなるとみられる。




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日空衛/電設協と共同で国交省住宅局と意見交換/BIM普及で相互理解へ

 日本空調衛生工事業協会(日空衛、藤澤一郎会長)は、日本電設工業協会(電設協、文挾誠一会長)と共同で22日に国土交通省住宅局と初めて意見交換する。▽BIMの普及▽カーボンニュートラル(CN)の推進▽設計精度の向上-3テーマで相互理解を深めたい考え。労働生産性の向上を目指し、建築士法を所管する住宅局と設備工事業界の認識をすり合わせる。
 藤澤会長が21日に東京都内で開いた理事会後の記者会見で明らかにした。日空衛から電設協に呼び掛けたという。藤澤会長は「労働生産性を上げるには、すべての源になる設計図面の精度を高めなければならない。BIMに対し、お互いにどれくらいの認識かを知りたい」と経緯を説明した。BIMを全国に普及させるにはどうするべきか、実務レベルを含め意見交換を続ける必要があるとの見解も示した。
 理事会では、改正建設業法や中小受託取引適正化法(取適法)の施行を踏まえた2026年度事業計画の作成や、働き方改革を進める行動計画の改定などを決めた。「新法に業界としてしっかり対応していく」(藤澤会長)姿勢を確認した。全国会議は、10月21日に大津市のびわ湖大津プリンスホテルで開催する。




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新潟県測量設計業協会/パンフレット「測量設計の仕事」作成/仕事の魅力紹介

 新潟県測量設計業協会は、業界の仕事を紹介するパンフレット『測量設計の仕事』=写真=を新たに作成した。
 同協会は2020年1月に同様のパンフレットを作成している。だが、作成から5年が経過したことから漫画を取り入れて、中高生により分かりやすい内容に刷新した。新潟県土木部の補助金を使って作成した。
 パンフレットには、若手技術者3人が語る仕事の魅力、測量設計の仕事の一日の流れ、最新技術のドローンやレーザースキャナー(LS)を活用した3D測量の様子などを収めた。QRコードが添付してあり、仕事の紹介動画を見ることもできる。
 国家資格の測量士と測量士補の取得を後押しするセミナーや、ドローン写真測量研修会を開催していることも紹介している。
 冊子はA4判8ページ。5000部を作成し、土木出張PRや各種イベントなどを通じて配布する。内容や配布に関する問い合わせは同協会(電話025・267・1110)へ。




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宮城県/仙台赤十字病院・県立がんセンター統合病院基本計画/事業費486億円

 宮城県は「仙台赤十字病院・宮城県県立がんセンター統合新病院基本計画」をまとめた。主機能を有する本棟(7階建て)と核医学機能を配置する別棟(平屋)の2棟構成とし、規模は延べ3万1080平方メートルを見込む。事業費は約486億円。2026年度にも基本設計の発注を公告する予定で、30年度の開院を目指す。
 建設予定地は名取市が無償貸与する植松入生(敷地面積4万7781平方メートル)。全体病床数は400床の計画。内科系や外科系など計35診療科を設ける。統合する両病院の現機能の維持を基本とする。本棟は1~2階に診療室、3階に病棟や手術室、4~6階に病棟、7階にリハビリスペースなどを配置。がん医療は東北大学と補完、連携しつつ、別棟に高度な放射線治療など先進的な治療を行える設備も配備する。
 事業費のうち設計・監理費は12億円、建設工事費は339億円、情報システム整備費は33億円などを想定する。
 仙台赤十字病院が委託した基本計画策定支援業務は、シップヘルスケア(大阪府吹田市)が担当した。
 県はこれまで救急・急性期医療を担う総合病院の空白地を埋めるため、仙台医療圏の4病院再編構想を主導してきた。構想のうち、仙台赤十字病院(389床)と県立がんセンター(383床)の統合は協議を継続していたものの、東北労災病院(仙台市青葉区)と名取市の県立医療センターを富谷市に移転合築する方針を25年5月に断念。富谷市は病院誘致を進め、事業候補者に東北医科薬科大学を選び、計画を進めている。




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KDDIスマートドローンら/LiDARの測距範囲3・8倍、最大点群密度8・3倍に

 KDDIスマートドローンとシステムファイブ(東京都千代田区、小川行洋社長)は15日、ドローンに搭載する新型LiDAR(ライダー)「DJI Zenmuse L3」のデモンストレーションを行った。中国のドローン最大手DJI製で、2025年12月から出荷している。従来のL2に比べ測距範囲は約3・8倍、最大点群密度も約8・3倍の能力がある。
 会場の東京都板橋区のKDDIスマートドローンアカデミー東京板橋校で、従来機から大きく進化した性能を紹介し、デモ飛行なども実施した。操縦者が計測データをリアルタイムで確認できるのも大きな特徴。地形読み取り能力も強化している。1回のレーザー照射で返ってくる複数の反射を読み取るマルチリターンの最大能力を、L2の5回から16回に引き上げた。
 樹木の透過率が高まり、林野部で地表面データがより鮮明に得られる。レーザー発振の密度が上がったため、送電線などワイヤ状の物体も捉えられる。電線に沿って飛行するフォロー機能も搭載する。
 DJIのドローン「Matrice 400」と組み合わせて使用する。大幅な精度の向上で、測量だけでなく構造物の3Dモデル生成や点検にも活用できる。




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2026年1月21日水曜日

回転窓/光と影

 米スポーツ経済メディアが算出した2025年のアスリート副収入番付で、大谷翔平選手が推定1億ドルで1位に輝いた。名実ともにスポーツ界を代表する存在といえよう▼「光が多いところは影も強くなる」。ドイツの小説家ヨハン・ゲーテの言葉にあるように、華やかな世界でスーパースターがまばゆい光を放つ一方、裏側には残酷な現実も広がる。日本プロ野球の12球団では136人が戦力外通告を受け、大半は進路が未定という▼同学年でボートレーサーの友人も、瀬戸際に立っている。キャリア25年のベテランで、引退勧告基準に迫るぎりぎりの勝率で踏みとどまっている。先日、久しぶりに話すと「まだ辞めたくない」と悲壮な声で訴えた▼活況を呈している建設業界。ゼネコンや設備工事会社は、データセンター関連など旺盛な需要を背景に、過去最高の業績を予想する企業も多い▼対照的に帝国データバンクによれば、25年の建設業倒産件数は過去10年で最多となった。物価高騰に価格転嫁が追い付かず、後継者不足などもあり、中小企業でさらに増える可能性があると示唆する。何事も、表面だけでは真実に迫れない。




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西尾レントオール/和歌山市と災害時協定締結/発電機や冷暖房機器など供給

 西尾レントオールは20日、和歌山市と「災害時におけるレンタル機材の供給に関する協定」を結んだ。市内で大規模な災害が発生した場合、同社は市の要請に基づき停電時の発電機、避難所で使用する冷暖房機器、通信途絶時の非常用通信手段のほか、インフラ復旧のための建設機械など、幅広くレンタル機材を供給する。
 締結式は同日に市役所で行われ、協定書を交わすとともに鶴巻郁夫副市長が西尾レントオールの千切光延南近畿営業部長に災害協定締結事業所(生活物資等の供給)の認定プレートを贈呈した。鶴巻副市長は「南海トラフ地震などに備え避難所整備などを進めているが、まだ十分とは言い切れない。さまざまな資機材を提供していただけることは大変にありがたく心強い」とあいさつ。千切部長は「市と連携・連絡を取り合い、事前の訓練など準備段階からしっかりと協力をさせていただく。発災時に会社を挙げて対応できるよう、力を尽くしていきたい」と述べた。
 同社はこれまで、全国60以上の地方自治体と災害に関する協定などを結んでいるが、和歌山県内では初めて。これまでの各自治体との協議を踏まえた避難所運営に関する提案なども可能で、被災者の多様なニーズに対応できるよう尽力するとしている。




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東北電力、菅原学園ら/電力エンジ科設置へ協定/連携して人財育成体制構築

 東北電力と東北電力ネットワーク、菅原学園の3者は20日、同学園が運営する専門学校デジタルアーツ仙台(仙台市青葉区)への「電力エンジニアリング科」設置に向けた協定を結んだ。2027年4月の創設を目指す。少子化が進む中、3者が連携して電力の安定供給を担う人財を育成し、社会インフラの維持を通じて持続的に地域の安全・安心に貢献する。電力会社が専門学校と協力し学科を新設するのは全国で初めて。
 27年度創設に向けて26年度から学生を募集する。20人程度の定員を予定。専門学校内に教室を設けるとともに、東北電力と東北電力ネットワークの電力設備を活用してフィールドワークを展開する。1年次に電気基礎(第2種電気工事士試験相当)や実習、2年次には電気応用(第1種電気工事試験の一部など)、実習、情報リテラシー系を学ぶ。
 菅原学園は学科の設置・運営と情報リテラシー系や就職対策の授業などを実施する。東北電力と東北電力ネットワークは、電気系の授業に関するカリキュラム作成支援や講師派遣、実習施設の提供を行う。学習を通じて、電気工事や保安の知識・技能を身に付けてもらい、電気工事士などの資格取得につなげる。併せて、東北電力グループが卒業生の受け皿にもなる。
 近年の少子化や人口減少を背景に技術系人財が不足している。将来的に電力設備を含む社会インフラの維持に懸念が高まっている。解決に向けて3者はそれぞれが持つ知見や技術を生かし、電力安定供給のプロフェッショナルを教育する体制を整えるため協定を締結した。
 菅原学園の担当者は「人材不足が叫ばれる中で、今まで興味を持っていなかった層にも電気設備業界を発信する必要があった。われわれが培ってきたさまざまな学びのチャンネルと東北電力グループの技術力を合わせて、即戦力の技術者を輩出したい」と話している。




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東京・千代田区/運動施設の整備推進/年度内にスポーツセンター建て替え基本計画策定

 東京・千代田区がスポーツ施設の整備を推進する。区民の健康で充実した生活を後押し。老朽化している「スポーツセンター」(内神田2)の建て替えで基本計画を年度内に策定する。2032年度の完成を計画している。スポーツイベントの会場に高齢者や障害者専用の観覧席も設置。観戦する側も感動を共有できるスポーツ文化を生み出す。
 千代田区は「第3期千代田区スポーツ振興基本計画」を26年度にスタートする。期間は30年度までの5年。
 計画策定に向けた区民アンケートでは、18歳以上の842人に利用状況を聞いたところ、年間を通して利用した人が多い区立の運動施設は「スポーツセンター」で、24・5%が使っていた。次いで教育活動で使用しない時間帯に施設の一部を開放する「コミュニティースクール」が21・3%だった。
 スポーツセンターの建て替えに向け、区は学識者やスポーツ協会などで構成する「新スポーツセンター基本計画検討会」を設置した。スポーツセンターだけ改築するのか、隣接する東京都千代田合同庁舎と一体的に建て替えるのかなどを含めて検討している。
 25年3月にまとめた「千代田区新スポーツセンター基本構想」によると、都の施設と合同で再整備した場合は延べ約4・8万平方メートルの規模になる見込みだ。
 誰もがスポーツを観戦できる環境を整えるため、専用観覧席の設置を含め高齢者や障害者が利用しやすい観戦支援の仕組みを検討する。加えて、区立施設の管理・運営に力を入れ、区民が快適で安全に使える空間を創り出す。




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鹿島ら/重機の作業内容、自動分類し定量化するAIモデル構築/ドラレコ動画で識別

 鹿島は、AI技術を研究開発するpluszero(東京都世田谷区、森遼太社長兼最高執行責任者〈COO〉)と共同で、バックホウに搭載したドライブレコーダーの動画から、作業内容を自動分類し定量化するAIモデルを構築した。現場社員がバックホウの稼働効率を容易に個別分析。結果を基に土工作業を最大限に効率化する重機配置を計画し、現場の生産性向上につなげる。
 鹿島が施工する「平等処分場建設工事」(富山環境整備発注)でAIモデルを構築した。バックホウに搭載したドライブレコーダーの動画データを取得し、AIモデルに取り込むだけで、各バックホウの作業内容を自動で分類して定量データを生成する。
 作業内容は▽掘削▽積み込み▽敷きならし▽転圧▽のり面整形▽移動▽待機▽その他-の8カテゴリーに分類する。分類の誤りが発生しやすい特定パターンの補正や、現実的に起こらない作業パターンの排除など、熟練技術者の知見をAIモデルに適用し、分類精度を高めた。
 同工事の現場では、最大20台のバックホウが掘削や積み込み、敷きならし、転圧、のり面整形などの作業を行っている。AIモデルにより作業分類した定量データを基に、現場社員が非効率な作業を特定するなど、各バックホウの稼働効率を分析。この結果を活用して重機の必要台数の算出などを行った。
 AIモデルの作業分類と実際の作業内容を突き合わせ、分類精度を検証したところ、待機が97・1%と高い精度で分類できていることを確認。敷きならし、転圧、掘削も、それぞれ約80%の高精度で作業分類できた。
 今後は他の造成工事への導入拡大を目指し、機械学習用の教師データをAIモデルに蓄積。分類精度をさらに高める。




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2026年1月20日火曜日

東京都/地下調節池でインフラツアー開く/子どもたちがプラネタリウム鑑賞

 東京都は17日に杉並区などを通るトンネル式の「神田川・環状七号線地下調節池」で、都民などを対象にインフラツアーを開いた。子どもを含め28人が参加。川から洪水を取り込む同区内の取水施設を見学した後、調節池が埋設している地下約40メートルまで下り、管路内でプラネタリウムを鑑賞した。ツアーは都民に水害を防ぐ地下調節池の役割を知ってもらうため定期的に開催。今年は1~3月に合計12日開く。
 神田川・環状七号線地下調節池は杉並区和泉1~中野区野方5の延長4・5キロ。神田川と善福寺川、妙正寺川の洪水を約54万立方メートルためる。内径は12・5メートルで、管の下に立った場合、天井までは6~8メートルある。1期と2期に分けて建設し、1期は1998年度、2期は2007年度に完成した。
 1期完成後の約30年で合計47回取水した。19年10月に台風19号が上陸した時には49万3500立方メートルの水をため、下流部の水害を防いだ。直近では25年7月に水を取り込んだという。ためた後は2台のポンプを使ってくみ上げ、川に戻している。
 17日のインフラツアーでは、参加者は善福寺川取水施設(杉並区)2階の操作室で職員から監視体制やゲートの操作などに関して説明を受けた。その後敷地内の立坑から地下調節池に移動。マットに寝そべり、管路の上部に投影した星空を鑑賞した。
 都の担当者は「水害を含めて災害が増える中、まちの安全を守っているインフラの存在を知ってもらいたい」とツアーの狙いを話した。




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回転窓/記者の呼吸

 言語化は記者にとって呼吸に等しい。事実を吸い込み、問いを混ぜ、文章として吐き出す。この工程を省いた記事は、整っていても生きていない。必要な能力は語彙(ごい)力でもSNS耐性でもない。疑問を感じて踏みとどまり、考え切る胆力だ▼現場を見渡すと、記者の本質がぼやけて見える場面も増えた気がする。取材メモを手際よく並べ、AIで文章を整え、「それなり」の原稿を短時間で仕上げるのが今風かもしれない。速く、整ってはいる。だが、行間に立ち止まる場所がない▼違和感を嗅ぎ取る鼻を、知らず知らずのうちに自分で鈍らせてはいないか。仕事に対する姿勢は、要領の良さではなく粘りに出る。AIは迷わない。だから便利で、だから危うい。迷い、立ち止まり、問い直すのは人間の仕事だ▼「書くとは血を流すことだ」(ヘミングウェイ)。血を流さずに書ける時代になったが、安易な選択をした瞬間、記者は文章生成オペレーターに近づいてしまう▼肩書は会社がくれるが、記者であるかどうかは自分で守るものだ。楽な道はいくつもある。だが、考え切ることを手放した時、文章は人間を離れる。




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商習慣を変える3-標準労務費始動・2/「これだけ必要」根拠明確に

 ◇見積もり交渉、原価把握の必要性増す
 「労務費に関する基準(標準労務費)」は、技能者の賃金原資となる労務費を確保しようとする建設会社にとって、価格交渉の武器となる。標準労務費の考え方や工種・作業別の「基準値」を参照しながら、労務費を内訳明示した見積書を作成し、必要額を確保する。ただ、扱い方には注意が必要のようだ。日本型枠工事業協会(日本型枠)の後町廣幸専務理事は「喜んでばかりはいられない。標準労務費は“もろ刃の剣”だ」と指摘する。
 改正建設業法で標準労務費を著しく下回る額の見積もりや値切りは禁止となる。労務費の水準はある程度固定化され、下請や末端の技能者までそのまま行き渡らせなければならない。これが何を意味するか。昔のように丼勘定で見積もって契約し、残った分でもうけを出すやり方は通用しなくなる。やり方を変えずに契約した結果、労務費以外の部分に、もうけはおろか、会社の経費も残らなかったら、後の祭りだ。
   □  □
 後町氏はこうした懸念を踏まえ、「適正な請負金額はいくらなのかを透明化しなければならない」と主張する。型枠工事で言えば、躯体種別や部位別の歩掛かり、材料費、運搬費などを自社で把握する。工事原価を正確に算出し、元請などに「どうしてもこれだけは必要だ」と説明できるだけの明確な根拠をそろえる。その段階で、ようやく価格交渉に入る準備が整う。
 まずは改正業法に沿って標準労務費に基づく見積書を作成し、元請などに提示する。これを起点に、交渉の経緯を記録に残す。費用内訳ごとの原価が把握できていれば、見積もり内容の都度の精査に役立ち、「さまざまなところに競争力を生み出す余地が出てくる」。
 図面を見て建物形状が複雑でなければ歩掛かりを良くでき、型枠材の転用が効くようなら材料費を抑えられる。施工上の工夫や無駄削減の効果を正確に反映し、提案することが可能になる。労務費が減額された場合などの経緯を、国土交通省の建設Gメンが円滑に確認することにもつながる。
   □  □
 日本型枠が2018年から運用する見積書作成のウェブシステムは、必要なデータを打ち込めば見積額を自動算出でき、労務費内訳などを記載した見積書作成の省力化に寄与する。法施行を前にアクセス数は飛躍的に伸びているという。システムを用いて標準労務費をベースに工事原価を計算し、その上で自社として必要な経費や、適正な利益をしっかり確保する。こうした正攻法を貫き、「働いている職人さんの賃金に還元しよう。そうしなければ会社を続けられないのだから」と後町氏は呼び掛ける。
 建設工事の1次下請は元請に対し受注者でありながら、2次以降の下請を抱える場合は発注者にもなる両義的な立場にある。標準労務費の運用を契機に、詳細な歩掛かりなどの積算根拠を持たない2次下請などをサポートする1次下請も出てきている。労務費や経費の内訳を明らかにして末端から積み上げるからこそ、元請などに提示する見積書に正当性が生まれる。自らの商習慣を先んじて変える積極的な動きが、業界全体の変革をけん引する。




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長崎県佐世保市/博物館美術センター再整備/26年度に方向性検討

 長崎県佐世保市は博物館島瀬美術センター(島瀬町)について、再整備に向けた検討を本格化する。現施設が築40年を超えたことを受け、長寿命化改修のほか、PPP/PFIなど民間活力導入による建て替えも視野に入れる。2026年度は全国の美術館整備に関する先進事例を基に、庁内で地域の実情や市の財政状況に見合った整備の方向性を検証。これを踏まえ、27年度以降に基本構想の策定に着手する考え。
 現在の美術センターは1983年に開館し、規模はS一部SRC造地下1階地上7階建て延べ3264平方メートル。1階には展覧会やミュージアムコンサートが開催可能なフリースペースがあり、2~4階が文化・芸術に関する展示室、5階が原始・古代の佐世保を紹介する考古展示室、6階以上が収蔵庫、倉庫となっている。
 美術センターの老朽化対応が迫られていることを受け、25年度に再整備に向けた基礎調査業務を丹青研究所に委託。他都市の先進事例としてPPP/PFIの導入事例や、美術館が地域にもたらす経済波及効果に関する定性的・定量的なデータの整理などを行った。
 市は地方都市での美術館という実情から、再整備に当たっては集客力を確保するため、図書館、レストランなどあらゆる機能を集約させた複合施設とすることも視野に入れる。財政面ではPPP/PFI導入も検討するが、物価高の影響を踏まえて民間事業者の参入が見込めるかも検討課題としている。




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2026年1月19日月曜日

宮城県利府町/町営住宅PFI起工/施工は橋本店JV、29年の完成予定

 宮城県利府町がBT(建設・移管)方式のPFIで実施する「町営住宅建替事業」が起工した。事業者のの橋本店(仙台市青葉区)を代表とするグループは16日、現地で安全祈願祭を執り行った。同グループは大成ユーレック(東京都港区)、昴設計(仙台市青葉区)、アート引越センター仙台支店で構成。設計は共同住宅が大成ユーレック、集会所が橋本店、建築施工は橋本店・大成ユーレックJV、工事監理は昴設計が行う。2029年6月の事業完了後、施設を町に引き渡す。県内で町営住宅の整備にPFIを導入するのは初めて。
 神事では大成ユーレックの水谷昇平設計部長が鎌入れ、熊谷大利府町長が鍬入れ、橋本店の武田文孝社長が鋤入れし、工事の無事完成を祈願した。
 式典後、熊谷町長は「培ってきた豊富な経験で理想の住まいを形成してほしい」と期待を込めた。事業グループを代表し橋本店の武田社長は「安全管理を最優先に、関係者が一丸となって工事に全力で取り組む」と決意を示した。
 工事場所は利府八幡崎69の2など(敷地面積5810平方メートル)。町営住宅(PC造5階建て延べ)3棟と集会所(W造平屋274平方メートル)を整備する。1期工事(工期27年2月まで)で1号棟(延べ1391平方メートル、30戸)を建設。引き続き、現町営住宅の解体と造成工事(施工・橋本店)を進め、2期工事(27年10月~29年3月まで)で2号棟(延1398平方メートル、25戸)や3号棟(延べ1400平方メートル、30戸)、集会所を建てる。
 高橋真生現場所長(橋本店)の話
 「近隣住民など第三者災害に細心の注意を払う。配管ルート検討などにBIMの3Dモデルを活用する」。




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凜/西日本高速道路エンジニアリング四国技術本部技術部統計分析課長・山下民岐子さん

 ◇事務系でも技術開発できる(やましたみきこ)
 2017年に縁があり西日本高速道路四国支社に派遣され、保全サービス統括課で各事務所のデータ集計を任された。大学卒業後にシステムエンジニアとして10年のキャリアを積んだ経験からより効率的な集計システムを提案した。その成果が評価され、上司の勧めもあって18年8月に今の会社の門をたたいた。
 技術本部技術部に配属され、技術論文の英訳を担当。その傍ら点検データを一元管理するシステムの情報から橋梁カルテを自動作成するソフトを制作した。この取り組みが社内の業務改善改革発表会で最優秀賞に輝き、その後もほぼ毎年入賞を続け、西日本高速道路全社でもたびたび表彰された。
 コーポレート部門を経て、技術本部に戻ってからはコンクリート構造物の昼夜点検可能な赤外線調査システムの開発メンバーに加わり、安価なカメラで精度を維持できるアルゴリズムの考案に携わった。受注開始を間近に控え「建築物でも応用できる」と汎用性を強調。システムのドローン搭載に意欲を見せる。
 創業以来初の女性課長だが気負いはない。「女性だから、男性だからという意識はない。自分は事務系で採用されたが技術開発に携わり現場へ出向いている」「集中して取り組みたいものが見つかると成長につながる。そうしたチャレンジができる会社だ」とも。座右の銘は「継続は力なり」。休みの日は昭和レトロな喫茶店巡りでリフレッシュする。
 (やました・みきこ)




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高砂熱学工業、チームラボ/パートナーシップを構築/環境技術とアートを融合

 高砂熱学工業とデジタルアートを手掛けるチームラボ(東京都千代田区、猪子寿之代表取締役)が連携する。高砂熱学工業が「環境クリエイターパートナー」となり、チームラボの作品展示などに高度な空調・環境制御やシミュレーションの技術を提供。快適と感動を両立した体験価値の創出を目指す。初弾として、京都市南区の常設アートミュージアム「チームラボ バイオヴォルテックス京都」に協賛。アート作品の一部で技術支援を手掛けた。
 チームラボは、バイオヴォルテックス京都で「環境が現象を生み、その現象が存在を創る」という「環境現象」をコンセプトに作品群を展示している。高砂熱学は展示作品「変容する連続体」の空間づくりをサポート。空気や熱の流れを精緻に制御する技術などを提供し、作品価値の向上に貢献した。
 京都市内で15日開いた調印式で、高砂熱学工業の小島和人社長は「建物環境に限らず自然や文化、人の心、健康まで含めた課題解決に挑む存在が環境クリエイターだ」と強調。アート分野とのコラボレーションについて「コア技術の向上にもつながる。こんなにワクワクするチャレンジはない」と今後に期待した。
 猪子代表取締役は「作品と環境は切り離せない関係にあり、高度な設計や制御、新たな環境の創造が重要になる。高砂熱学工業の技術支援により、さらなる発展を期待している」と語った。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=180882
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東京・豊島区/池袋駅東西高架デッキ整備/26年度に北側線路上部概略設計着手

 東京・豊島区は池袋駅の東西をつなぐ高架デッキの整備検討を加速させる。南北で計画するデッキのうち、北側線路上部の概略設計に2026年度着手する。駅の東西移動は地下通路が主なルート。利用動線の交錯や慢性的な混雑が長年の課題だ。高架デッキの整備で課題解消と東西回遊の強化につなげる。整備完了は40年代を計画している。
 計画するデッキは区が主体で整備する。過去にも駅東西の歩行者環境改善に向けて、区議会などで議論があった。1990年代には地域主体の協議会などが立ち上がったが、関係者の合意に至らず進展しなかった。ただ、その後も都議会への請願や区による整備構想策定など、環境改善に向けた動きがあった。15年には駅周辺が特定都市再生緊急整備地域に指定され、駅東西のまちづくりがさらに活発になっている。
 デッキ整備では西口で進む再開発事業の「池袋駅西口地区」「池袋駅直上西地区」との連携も見据える。現状では「駅とまちをつなぐ空間を再開発建物内部」に設ける想定だ。区は東側でも地権者との協議を始めている。東側デッキ接続部の位置や規模は検討中。
 区は「駅東西地域の一体化」をデッキ整備の効果に掲げ、池袋全体の魅力向上につなげる考えだ。




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PC建協/25年度受注は3000億円台前半見通し/一定事業量は今後も確保

 プレストレスト・コンクリート建設業協会(PC建協、堤忠彦会長)は15日、2025年度の会員企業によるPC関連工事受注額が3000億円台前半になる見通しを明らかにした。2年連続で4000億円を下回り、4年連続の減少となった。堤会長は「国土強靱化やネットワーク整備など今後予想される需要も多い。一定の事業量は今後も確保できる」との見方を示した。
 鉄道会社からの受注は微増となる一方、中央官庁は微減、地方自治体や高速道路会社は大幅な減少を予測する。他の分野は、民間建築構造物のプレキャスト・プレストレストコンクリート(PCaPC)採用で大幅な増加が見込まれる。工事種別では新設が大幅に減少し、補修や補強は増加する見通しだ。防衛施設などのPCaPC建築構造物が一部で予定されているが、受注が来期にずれ込む可能性がある。その場合は今期受注予測に大きな影響があるという。
 上期(25年4~9月)の受注実績は前年同期と比べ11%増の1920億円だった。発注者別に見ると▽中央官庁310億円(前年同期比10%減)▽地方自治体283億円(7%増)▽高速道路会社929億円(5%減)▽鉄道会社154億円(45%増)▽その他244億円(713%増)。工事種別で見ると、新設が1003億円(6%減)、補修・補強が917億円(39%増)となった。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=180892
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五洋建設、ライト工業/AIで曲がり削孔支援/熟練技術をデジタル継承

 五洋建設とライト工業は、既設構造物直下の液状化対策工事で、曲がり削孔機のAIガイダンスシステムを開発した。従来は熟練オペレーターが担ってきた難易度の高い曲がり削孔施工を高度化・省力化する。新システムの導入で削孔精度が約55%高まり、作業時間は約20%減らせた。経験の浅いオペレーターでもベテランと同等の施工が可能になる。
 新システムは、滑走路や建築物など既設構造物直下の液状化対策を推進する「曲がり削孔式浸透固化処理工法」に対応する。高度な技能が必要とされる設計ラインに沿った曲がり削孔を、効率的に行える。
 システムは2段階の解析プログラムで構成する。第1段階の「リアルタイム現在位置推定プログラム」では、AIのディープラーニングを活用。位置データとオペレーターの操作データから、削孔位置をリアルタイムに推定する。これまでに蓄積した2000メートル以上の削孔データを学習し、高い推定精度を実現した。
 第2段階の「最適操作量算定プログラム」では、現在位置から見た設計ラインとのずれ量やオペレーターの操作データを基に、設計ラインへ近づける最適な操作量を出力する。第1、2段階の解析プログラムを繰り返し実施することで、削孔全長にわたり連続してガイダンスする。
 実証実験では、経験の浅いオペレーターが32メートルの曲線削孔を行い、効果を検証した。ガイダンスシステムがない場合は、ずれの許容限界ラインに接近したが、ガイダンスを用いることで最大ずれ量を約55%低減した。さらに、最適な操作量を即時に提示することでオペレーターの判断時間を短縮し、削孔作業時間も約20%削減した。
 五洋建設が開発した3D可視化ツール「Gi-CIM」と連携すれば、遠隔地からでも削孔の進捗状況を即時に確認できる。出来形確認の利便性は大幅に向上する。
 今後も削孔データの収集とAI学習を継続し、ガイダンスの基盤となる位置推定精度のさらなる向上を目指す。熟練技能者の減少に対し、「技術のデジタル継承」で対応していく。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=180880
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2026年1月16日金曜日

大建協/高校生招き第一次大極殿院東楼復原整備現場で見学会

 ◇伝統建築現場で匠の技術体感
 大阪建設業協会(大建協)は2025年12月19日、近畿地方整備局が奈良市の平城宮跡歴史公園内で進めている「第一次大極殿院東楼復原整備工事」(施工=竹中工務店)現場で、高校生対象の見学会を開いた=写真。大阪府立布施工科高校建築システム専科・設備システム専科の2年生26人が参加し、匠(たくみ)の技が詰まった伝統建築の素晴らしさを肌で感じた。
 東楼は西楼とともに、第一次大極殿院の南正面、大極門(22年復原完了)を挟んで東西対称の位置にあったとされ、奈良時代の730年前後に築地回廊の一部を解体して増築されたと考えられている。発掘調査で確認された遺構を保護しながら、W造2階建て延べ525平方メートルの規模でよみがえらせる工事だ。22年4月に着工し、巨大な素屋根を構築して進めてきた復原工事は終盤を迎え、3月の完成に向け外構工事などを実施している。工事費は約52億円。
 生徒たちは現場事務所で竹中工務店の担当者から現場監督の仕事の流れや復原整備工事の概要・全体工程などの説明を受けた。現場を指揮する藤原勇作業所長は「単なる建設現場ではなく、伝統建築の技術を受け継ぎ、さらに磨きをかけていく匠の誇りの現場だ。その技術を見て、触れていただき伝統建築の職場や仕事に興味を持ってもらえるとうれしい」と話した。
 この後、現場へ移動し工事のポイントなどの説明を受けながら完成間近の東楼を見学した。質疑応答では生徒から「工事で一番苦労したことや留意したことは何ですか」「休暇はしっかり取得できますか」などの質問が出た。最後に生徒代表が「授業では学べない施工管理に携わる方々の仕事内容や苦労を知ることができた。見学会で学んだことを将来に生かしたい」と感謝の言葉を述べた。




from 行事 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=180823
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回転窓/一人一人の行動変容を

 長期休暇で自治体のごみ収集が休みになると、自宅にたまるごみの量に改めて気付かされる。収集再開の初日、積み上がったごみ袋を手際よく片付けていく収集作業員の姿を見て、頭が下がる思いがした▼区や市町村などが行うごみの収集は、自治体で有料か無料かに分かれている。1月時点で、家庭ごみが有料の自治体は全国で約65%に上るという▼都内では、多摩地域のほとんどの市町村と大島町などの島しょ部で有料だが、23区と一部の村や島は無料となっている。9日に開いた会見で小池百合子知事は、多摩地域で有料化した結果、ごみの発生抑制に大きな効果があったとし、無料の23区に有料化への取り組みを促していきたい考えを示した▼最終処分場の埋め立てスペースには限りがあり、各処分場は膨大なごみで次々と満杯になっている。23区の場合、江東区青海沖の東京湾上に広がる中央防波堤新海面処分場が、現時点で最後のとりでとなる▼貴重な埋立処分場を一日でも長く使うには、さらなる減量と減容が必要だ。資源の再使用やリサイクルに取り組むことも欠かせない。一人一人の行動変容が求められている。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=180801
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ひと/東京デフリンピック・デフバレーで金メダルを獲得、清水建設・中田美緒さん

 ◇次世代のロールモデルに 
 2025年11月に日本で初開催された聴覚障害者スポーツの祭典、デフリンピック東京大会に出場。デフバレーボール女子日本代表のセッターとして、2大会ぶりの金メダル獲得に貢献した。
 会場は連日満員だった。駆けつけた同僚や学生時代の友人、恩師らの熱い声援を力に変え、プレッシャーをはねのけた。「大好きなバレーで結果を残し、お世話になっている皆さんに一つ恩返しができてよかった」と喜びをかみしめる。
 現在は清水建設の社員として、フルタイムで海外駐在員を支える庶務業務に励んでいる。当面はバレーの練習を休み、心身をリフレッシュする。充電期間中にさまざまな経験を積み、新たに挑戦したいことを探す。
 デフバレーの普及活動はもちろん、他競技への挑戦にも興味を示す。バイタリティーは旺盛で、「これからもいろいろなことを学び、聴覚障害の子どもたちのロールモデルになりたい」と話し、視線をさらに先へ向ける。
 (なかた・みお)2023年東海大学体育学部卒、清水建設入社。グローバル事業本部総務部庶務グループで勤務する。デフバレー選手としては、17年デフリンピックトルコ大会金メダル、24年デフバレー世界選手権沖縄大会金メダル・ベストセッター賞など獲得。神奈川県出身、24歳。




from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=180813
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大林組/新たなウェルビーイング体験提供/スタートアップ3社と協業

 大林組はスタートアップ3社と協業し、オフィスワーカーに新たなウェルビーイング体験を提供する。同社が運営するマッチングサービス「みんまちSHOP」の機能を拡充。都市部で働く人とビル内の遊休スペースを持つ施設所有者らを仲介し、新たなコミュニティー形成やポイントインセンティブによる脱炭素行動などを促す。2月に実証実験を開始する。
 法人向けAIエージェントプラットフォームを提供するBLUEISH(東京都港区、為藤アキラ代表取締役)、カーボンクレジット連動ポイントサービスなど手掛けるaora(東京都渋谷区、堀井紳吾代表取締役兼最高経営責任者〈CEO〉)、デジタルデータに価値と所有権を付与するNFT(非代替性トークン)を活用したサービスを提供するSBINFT(東京都港区、近藤智彦代表取締役)と協業する。
 実証実験は、一般社団法人の関西イノベーションセンター(大阪市中央区、早乙女実理事長)が主催する「MUIC課題解決プログラム」の一環として展開。2月に大阪市の中之島・淀屋橋エリアで行われる。
 大林組は、実証実験で得られたみんまちSHOPユーザーの行動やAIとのコミュニケーションデータを活用。オフィスワーカーらのインサイト分析に役立てる。施設所有者やサービス事業者とともにデータをまちづくりに生かし、エリアのウェルビーイング向上につながる新たな価値や体験を創出する。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=180805
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環境省/エコ・ファースト認定/橋本店、前田道路など9社

 環境省は14日、環境保全の取り組みが優れている「エコ・ファースト」の企業の認定式を省内で開いた。橋本店、古河電気工業、前田道路、ミサワホーム、加山興業、日比谷花壇など新たに9社を認定し、各社が石原宏高環境相に環境保全の方針などを伝え、活動に力を入れることを約束した。石原環境相は「各業界をリードする環境先進企業として環境経営をけん引してほしい」と求めた。認定企業は100社を超えた。
 環境保全の取り組みを約束した企業を環境先進企業として認定するエコ・ファースト制度の一環。2008年度に開始し、認定企業は計102社となった。認定企業は専用マークを宣伝などで利用できる。環境省は支援のために認定企業と意見交換を行っている。
 認定式で橋本店の武田文孝社長は「地場の建設業として地域の社会資本を支える立場から環境配慮を経営の中核に据える。施工段階の二酸化炭素(CO2)排出削減、資源循環の推進、ICT・DX活用による生産性向上と環境負荷低減、地域の自然環境や生物多様性に配慮した工事に取り組む。技術者、技能者が誇りを持って働ける環境づくりを通じて持続可能な地域づくりに貢献する」と述べた。
 古河電気工業の宮本聡代表取締役は「グループは地球環境保全を経営の重要な課題と認識し、脱炭素、資源循環、自然共生を3本柱に真摯(しんし)に取り組んでいる。50年までにバリューチェーン全体の温室効果ガス排出ネットゼロの実現、30年までに水などの使用量の着実な削減、生態系への影響の最小化に取り組み、持続可能な未来の実現に全力を尽くす」と話した。
 前田道路の今泉保彦社長は「道を造る会社であって、道路を施工し、必要な材料を製造している。全国の工場で、日本のアスファルトの合材の二十数%の製造を担っている。製造時に大変多くのCO2を排出しており、削減に努めている。サプライチェーン全体のCO2削減、50年カーボンニュートラル、低炭素製品の普及促進を掲げている。高いレベルの取り組みによって人と環境に優しい道づくりにまい進したい」と約束を説明した。
 ミサワホームの桜沢雅樹常務執行役員は「新築、ストック、まちづくりなどの5事業を展開する中で、脱炭素社会、循環型社会、自然共生社会の構築を目指したい。ハウスメーカーとして良好な住環境を形成し、持続可能な社会を実現していきたい。工場、サプライヤーと打ち合わせ、社会をより良くしていく」と抱負を述べた。
 報告を受け、石原環境相は「メンバーになったことが企業価値の向上、宣伝につながり、業績が伸びたらいい」と期待を示した。上田康治事務次官は「政権は不安な未来を希望に変えるのを理念に経済対策を打っている。希望となって先頭を走ってほしい」と求めた。その上で「どうサポートできるか意見交換している。しっかり支えたい」と話した。




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2026年1月15日木曜日

東京・日の出町/周年記念のマンホールカード、1月17日から配布/民俗芸能デザイン

 東京都日の出町が合併70周年と町制施行50周年、下水道事業着手40周年を記念し、17日からマンホールカードを配布する=写真(報道発表資料から)。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にもなった民俗芸能「鳳凰の舞」や市のイメージキャラクター「ひのでちゃん」、記念ロゴマークで地域の魅力を伝える。
 鳳凰の舞は旧日の出町の下平井地域に伝わる雨乞いや悪疫退散を願う民俗芸能。毎年9月に地元の春日神社で踊られている。2006年、ユネスコ文化遺産に登録された。
 17日はイオンモール日の出と「生涯青春の湯・ひので三ツ沢つるつる温泉センター」、23日以降は日の出町役場でも配布する。手渡しで限定2万枚。同じデザインのマンホールふたは、役場入り口付近と下平井会館前にある。年内に計7カ所で設置予定だ。




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大阪府/技能五輪金メダリストが知事を表敬訪問/安立龍矢選手が国際大会へ決意

 第63回技能五輪全国大会で金メダルを獲得した大阪府選手団の金メダリスト4人が13日、大阪府庁を訪れ、吉村洋文知事を表敬訪問した。建設関連職種では電工職種で優勝したきんでんの安立龍矢選手が出席し、競技内容や国際大会に懸ける思いを語った。
 冒頭、吉村知事は「全国一という結果は本当に素晴らしい」と祝意を述べ、「大阪は技術の町。多くの技術者に支えられて社会が成り立っている。感謝の気持ちを忘れず、これからも力を発揮してほしい」と激励した。その後は選手が一人ずつ自己紹介し、競技の特徴や準備の過程、今後の目標などで知事とやり取りを交わした。
 安立選手は配線や結線、配管など建物の電気設備を総合的に施工する競技内容を説明。「限られた時間の中でも正確さと仕上がりの美しさを意識した」と話した。配管の水平・垂直をそろえる点や、外観の整った仕上がりが評価につながったという。
 国際大会への挑戦については「電工職種は22歳までが出場条件。今21歳で、今回がラストチャンスだった」と明かし、「ここまでやってきたことを信じて、悔いのない挑戦をしたい」と意気込みを見せた。
 吉村知事は「府庁舎は古い施設だけど電気工事はできますか」と笑いを交えて問いかけ、会場は和やかな雰囲気に包まれた。
 このほか精密機器組み立ての岡孝陽選手、美容の森千津選手、ワード・プロセッサの武村俊明選手(第45回全国障害者技能競技大会)が出席した。




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三機工業/26年版カレンダーが全国展で銀賞/自然の循環と生命の普遍性を表現

 三機工業の2026年版カレンダーが、第77回全国カレンダー展(日本印刷産業連合会ら主催)第1部門で銀賞を受賞した。作品は、さかいはるかさんの「生命の息づかい(いのちのいきづかい)」。「自然の循環と生命の普遍性」をテーマに、小さな泡が弾けて生命が生まれ、形を変えながら静かに消えていく様子を描く。自然のミクロと宇宙のマクロが重なるイメージを色鉛筆の柔らかいタッチで表現した。
 ポスターカレンダーの制作は23回目。三機工業は25年に創立100周年記念で若手アーティスト向けアワードを創設し、グランプリに輝いたさかいさんの作品を採用した。
 同展は一般企業らが制作するカレンダーから印刷技術やデザインに優れた作品を選ぶ。第1部門は主にBtoB企業を対象とし、今回の応募総数は351点だった。




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東京・千代田区/九段生涯学習館基本構想素案/談話スペースで交流機能強化

 九段下交差点付近での再開発に伴い、「九段生涯学習館」を更新する予定の東京・千代田区は、新学習館に談話や飲食ができるスペースを新設し、交流機能を強化する。運動や音楽活動で使う部屋の数と、各部屋の面積は増やす方向で検討する。
 千代田区は「(仮称)新九段生涯学習館基本構想」の素案をまとめた。一般からの意見を19日まで募った後、必要な修正を加え、2025年度に正式決定する。基本構想での考え方に基づき、26年度に基本計画を策定する。
 再開発エリアは九段南1(敷地面積約0・6ヘクタール)。九段南一丁目地区市街地再開発組合が高さ約170メートル、延べ8・1万平方メートル規模のビル建設を計画している。28年度の着工を目指している。
 談話や飲食ができるスペースは展示機能と一体的に整備し、状況に応じて広さを調整する。運動や音楽活動で使う部屋は広さの異なる複数の部屋を用意する。会議室は利用実態を踏まえて数や規模を整理。可動間仕切りを使い、人数に応じて広さを変えられる仕様にする。
 美術や工芸などの活動スペースは縮小する一方、電気炉を置く準備室は拡充する。陶芸専用の部屋は、さまざまな創作活動で利用できる部屋に転換し利用率の向上を図る。
 既存の九段生涯学習館の規模はSRC造地下1階地上9階建て塔屋1階延べ3712平方メートル(生涯学習館延べ2817平方メートル、区営九段住宅延べ895平方メートル)。集会室や学習室、レクリエーションホールなどで構成している。1980年に完成した。
 再開発組合が新たなビルを建設している間は代替施設を検討する。




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大成建設/浮体式仮締切の喫水自動管理/姿勢、沈降・浮上を遠隔で

 大成建設は、水上工事に用いる「浮体式仮締切」の喫水を遠隔で自動管理するシステムを開発した。喫水とバラスト水位の変化を即時に自動計測し、電磁弁の開閉で水位を自動制御する。浮体式仮締切体に複数のレベル計を取り付け、遠隔からの自動制御を実現。岡山市南区で施工する「児島湾締切堤防排水樋門改修工事」(発注者・農林水産省中国四国農政局岡山南土地改良建設事業所)で実証し、有効性を確認した。
 新システムは、「T-Float Controller(仮締切)」として開発した。浮体式仮締切の施工で重要な鋼製函体(箱枠)の姿勢や沈降・浮上状況をリアルタイムで計測・制御する。
 あらかじめ設定した目標喫水に合わせ、電磁弁でバラスト水を自動注排水する。箱枠の稼働中姿勢を常時監視し、1次管理基準値内に収まるよう自動補正。レベル計の計測値に基づく自動制御に加え、2次管理基準値を超える傾きが検知された場合には自動で緊急停止する。
 従来の時間推定に依存せず、計測データと画像に基づく可視化で一元管理して姿勢制御の精度を向上。箱枠の姿勢・沈降・浮上を一元管理することによって、浅水域での座礁や空頭制限がある狭い空間での近接物接触リスクを低減する。潜水作業の削減にも寄与し、作業効率と安全性を大幅に向上する。
 新システムを使うことで、浮体式仮締切の設置に要する作業時間が従来の方法に比べ約1割削減できる。同社は、堰や水門、橋梁下部工などの工事にシステムを積極適用していく。




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2026年1月14日水曜日

日鳶連/伝統の「木遣り」安全願い披露/技術向上や安全管理に努力

 日本鳶工業連合会(日鳶連、岡本啓志会長)が13日、東京・霞が関の国土交通省を新年のあいさつで訪れ、金子恭之国交相や佐々木紀副大臣らを前に、伝統の労働歌「木遣(や)り」を披露した=写真。
 木遣りは掛け声を合わせ、建築用の重い木材を大勢で運ぶ時に歌われてきた。岡本会長や栗栖龍男専務理事ら木遣り師5人が、張りのある伸びやかな声で江戸木遣りの一節を歌い上げた。
 岡本会長は「とび職人は現場の華であると同時に、安全の要でもある。伝統を守りつつ、時代に即した技術の向上、安全管理に努力していく」と新年の決意を述べた。
 返礼した金子国交相は「木遣りの伝統をしっかりと守っていただいていることに心から敬意を表したい。これからも現場で匠(たくみ)の技を生かし、安全な施工に尽力をいただきたい」と話した。




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回転窓/旅先で感じた違和感

 年末に家族を連れ、ある地方都市を旅行した。一つでも多くの名所や神社仏閣を巡るため、路線バスではなく、発着時間が読みやすい鉄道を選んだ。揺れの心地よさが眠りを誘い、目的地の最寄り駅を通り過ぎてしまうのも旅の思い出だ▼駅構内を歩くと普段利用している駅よりも照明の数が少なく、薄暗い印象を覚えた。別の見方をすれば、東京や大阪のような大都市の駅が明る過ぎるのだろう▼東日本大震災の影響で福島第1原発が機能不全に陥った15年前。首都圏で電力不足が予想され、計画停電が実施された。震災前は当たり前だった電気の使用が制限され、生活にも影響した。心の中で被災地の早期復興を願った▼東京電力ホールディングスは震災以来、停止していた柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市)を20日に再稼働する予定。エネルギーの安定供給に期待が集まる▼資源の乏しい日本では火力発電や原発、再生可能エネルギーを有効活用しながら経済や社会を回してきた。寒さが身に染みるこの時期。凍える手をストーブで温めるたび、そのありがたみを感じる。電気を無駄にしないため、この先も節電を心掛けたい。




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政府/PPP・PFI事業、順調に案件具体化/観光庁はプラットフォーム機能充実検討

 PPP/PFIを巡る政府の事業件数目標で、関係省庁の取り組みが順調に進展している。内閣府によると、重点14分野で2022~31年度に650件の達成を目指す中で、25年度までの事業件数が294件に達する見込みとなった。各省庁は観光をはじめ所管分野の案件形成や地方自治体の支援を一段と強化する方針。政府は新設したタスクフォース(TF)で目標や事業リスクの検討を進めていく。
 重点14分野のうち、大学施設、文化・社会教育施設、スポーツ施設、道路、公営住宅は目標に達する進捗率が25年度で50%を超え、大学施設と道路は80%以上になる見通し。大学施設は文部科学省が導入可能性調査や施設整備を予算で側面支援。文科省は「24年度までは順調に推移」としている。ただ建築コストや金利の上昇から事業者選定手続きで不調・不落が発生し、直近は伸び率が鈍化している。
 道路は、交通ターミナルなどを含む全体での目標設定になっていることもあって、具体化した事業が多い。長距離バス交通の拠点でもあるバスタは品川、新潟、近鉄四日市、神戸三宮、呉、札幌で事業が具体化し、事業者を特定した箇所もある。国土交通省と地元自治体で整備に取り組んでいる下関北九州道路のように、エリア単位でPFIの活用を視野に検討が進んでいる事業もある。
 各省庁は引き続きPPP/PFIの具体化を進める。観光関係は、14分野のMICE(国際的なイベント)施設の取り組みとして、観光庁が「PFI(コンセッション方式)推進プラットフォーム」の機能を充実させる。自治体による市場調査の相手先にもなるサウンディングパートナー企業の拡充を検討する。MICE施設の運営は指定管理者制度の導入が一般的ながら、コンセッション(公共施設等運営権)方式との比較や利点の整理にも取り組む。
 国交省は、14分野のクルーズ船向け旅客ターミナルに関し、港湾緑地などで民間事業者が得た施設収益を緑地のリニューアルなどに還元する「みなと緑地PPP」と、官民が連携した同旅客ターミナルの整備を組み合わせ、港湾のにぎわい創出を促す方策を検討する。
 政府は25年12月に、関係省庁の課長級で構成するPPP/PFI投資促進TFを開いた。目標を盛り込むアクションプランの改定について議論。重点分野の在り方、分野横断型・広域型事業の推進、物価高騰などの事業リスクを検討していく予定で、議論の行方が注目される。




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宮城県大河原町/千本桜スポーツパークBTO/大和リースグループに優先交渉権

 宮城県大河原町は、BTO(建設・譲渡・運営)方式のPFIを導入する「おおがわら千本桜スポーツパーク整備・維持管理運営事業」の公募型プロポーザルで大和リースを代表とするグループを優先交渉権者に選んだ。提案額は37億3000万円(税抜き)。事業期間は2043年3月末まで。
 同グループの構成企業は八重樫工務店(大河原町)、枡建設(同)、フクシ・エンタープライズ(東京都江東区)の3社。協力企業として楠山設計、高野ランドスケーププランニング(札幌市中央区)、シンコースポーツ(東京都中央区)、オーエンス(同中央区)の4社も参画する。
 白石川右岸河川敷(新川前)の「おおがわら千本桜スポーツパーク」(対象面積5万6689平方メートル)の都市公園に「一目千本桜」の情報発信や伝承を行うための施設などを建設する。スポーツや観光を楽しむ人たちが集まる、にぎわいの交流拠点となり、防災機能も有する。スポーツパーク内ではパークゴルフ場(コース面積2万3403平方メートル)やマウンテンバイクコース、ドッグランなどが既に供用。パークゴルフ場の運営期間が完了することを受け、先行して27年4月に運用を開始する。拠点施設は28年4月のオープンを目指す。




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2026年1月13日火曜日

防災学術連携体/10周年記念シンポ開く/防災庁設置後も社会的な役割を

 防災学術連携体(代表幹事・渦岡良介地盤工学会会長)は9日、10周年記念シンポジウム「63学協会連携の軌跡と防災研究のあり方」をウェブで開いた。防災関係の63学協会のネットワークとして、日本学術会議と連携した活動の成果を振り返り、防災研究に期待される役割などについて議論した。田村和夫事務局長による記念報告に続いて、日本地震学会、土木学会、日本建築学会などが研究の変遷や最新の知見を発表した。
 冒頭、渦岡代表幹事は、「10年の節目。防災研究はどうあるべきか、期待される役割は何か議論を深めたい」とあいさつした。日本学術会議の大西隆会長と竹内徹防災減災学術連携委員会委員長は、防災を巡る各専門分野の一層の連携と、活発な活動を要請。大西会長は「防災学に携わる皆さんが学術組織の発展をリードしてほしい」と求めた。
 来賓としてあいさつした内閣府の長橋和久防災監は政府が年内の設置を目指している防災庁について、「あらゆる事態を想定、先読みし、リスクへの対策を戦略的に立案する。学術界との連携が不可欠」と話した。記念報告として同連携体の10年の軌跡を話した田村氏は、「今後も学会間の横断的な連携を推し進め、防災・減災へ貢献する」と語った。
 日本地震学会の福島洋東北大学災害科学国際研究所准教授は「変容する人間社会における地震研究」と題し、東日本大震災以降の地震学の変化・進展について説明した。「地震学は科学と社会の間の翻訳者として、社会に貢献するのが役割」と話した。防災学術連携体に対して、防災庁設置後も社会的な役割を発揮するよう提案した。
 日本地震工学会の大堀道広滋賀県立大学教授は、防災研究の取り組みと、他学会との連携状況について報告。阪神・淡路大震災から30年の節目として昨年1月に実施した講演会をはじめ、地震工学分野のDXに関する研究会、交流大会などの活動を紹介した。
 日本気象学会の立花義裕三重大学教授は、地球温暖化に伴う豪雨、猛暑、豪雪などの気象現象を「気候災害」と位置付け、「自然の現象による気象災害と異なり、気候災害は温室効果ガスの削減によって抑制できる」と指摘。「日本は脱炭素分野のトップランナーになる必要がある」と訴えた。土木学会の塚原健一九州大学教授は「激甚化する気象災害に対応する技術と社会制度の統合」と題して講演した。
 塚原氏は、流域全体で総合的・多層的にに対策を講じる流域治水の取り組みなどを説明した。「住民が自らの居住地の危険性を正しく理解し、行動変容につなげる『自分事化』が重要だ」と呼び掛けた。
 日本建築学会の壁谷澤寿一東京都立大学教授は、「建築分野における耐水構造研究の変遷」について講演した。構造物の耐水性を高めるために、土木分野と建築分野の連携をさらに進めるよう強調した。「水理学の基礎言語などを建築のカリキュラム入れ込んでいく必要がある」と述べた。




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