2023年12月21日木曜日

回転窓/街路樹再生への思い

 自宅近くにある350メートルほどの通りは桜並木の名所で、植樹から60年以上の老木が立ち並ぶ。毎春に美しい花を咲かせるが、立ち枯れなどによる倒木を防ぐため伐採が進んでいる▼2018~22年度の5年間の平均で全国の街路樹約5200本が台風などによって倒れたことが、国土交通省の初調査で判明した。調査対象は国や自治体が管理する道路沿いにある街路樹約720万本。災害の有無で年によって濃淡があるため、5年間の平均を算出した▼約5200本のうち、約3700本が強風などの災害による倒木で、残り約1500本は立ち枯れや腐食など災害以外の要因で倒れたという▼道路管理者による点検の結果、倒木が発生する前に伐採された街路樹は年平均で約2万6700本に上った。倒れた木が原因で事故も起きている。倒木を減らすには、日常的な点検と必要に応じた伐採を着実に進めていかなければならない▼近所の通りでは伐採した木の株が残り、若木に植え替えられていない。それではどこか寂しく、通りの活気も色あせて見える。伐採と植樹がセットで街路樹を再生していくことも大切だと思うのだが。

source https://www.decn.co.jp/?p=159608

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