過半数が一人の方が好き--。博報堂生活総合研究所が首都圏に住む25~39歳の男女を対象に「ひとり意識・行動調査」を実施したところ、皆でいるよりも一人を好む回答が56%を占めた▼1993年に実施した調査では皆でいる方が好きとの回答が56%と多かったが、30年で逆転した。一人で行きたい場所を見ると、「喫茶店・カフェ」や「映画館」は回答数が倍増。同研究所は、一人を志向する生活者が大幅に増加し意識と行動が変化していると分析している▼こうしたニーズを反映してか、一人でも気兼ねなく楽しめる場は確実に増えている。旅行会社のクラブツーリズムは、一人参加向けツアーを97年から展開中。コロナ禍を経て顧客が戻り、11月時点で過去最高を更新中という▼訪れた場所や食事を心ゆくまま楽しんだり、たまたま居合わせた人と仲良くなったり、一人でいるからこそ広がる可能性もある。単独行動だから寂しいということではない▼帝国データバンクの景気動向調査によれば、景気は改善傾向が見られるが、個人消費は低調に推移したまま。ニーズを上手に盛り上げて消費の好循環を生み出していきたい。
source https://www.decn.co.jp/?p=159206
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