2023年12月14日木曜日

回転窓/“ONIGIRI”へ進化

 近所におにぎり専門店がオープンし、開店記念の半額サービスもあり長蛇の列を作っている。少し落ち着いてきたら、ぜひ味わいたいと楽しみにしている▼「食」に関する調査研究や情報提供を行う、ぐるなび総研(東京都千代田区)が2023年を象徴する「今年の一皿」に、ふんだんに具材を使った「ご馳走おにぎり」を選んだ。専門店の開業が相次ぎ、22年1~12月と比べ23年1~10月の開業数は約1・5倍に増えたという▼同総研では豊富な種類の具材から選べる楽しみと、飲食店で握りたてを味わうスタイルが消費者に受けたと分析。海外でも“ONIGIRI”の名で販売され、日本の伝統的な食文化が浸透しつつあるそうだ▼和食が国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録されて10年がたった。国立科学博物館(東京都台東区)でも特別展「和食~日本の自然、人々の知恵~」が開催中とあって、和食を再考する機運も高まりを見せる▼おにぎりがご馳走へと進化したように、伝統は常に革新、刷新することで受け継がれていくのだろう。建設業でも多くの“ONIGIRI”が誕生してほしいものだ。

source https://www.decn.co.jp/?p=159370

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