2024年7月29日月曜日

回転窓/世界溺水防止デーを迎えて

 夏は水の事故が増えてしまう季節でもある。先週25日の「世界溺水防止デー」に合わせ、関係機関が改めて事故防止を広く呼び掛けている▼世界では年間25万人近くが水に溺れて命を落としているという。溺水の危険に対する認識を高めて未然防止につなげるため、2021年4月の国連総会で毎年7月25日を世界溺水防止デーとすることが宣言された▼子供たちの夏休みが始まると痛ましい事故の報道が相次ぐ。大人も例外ではなく、海や川などでの事故は後を絶たない▼水難事故のリスクについて、岐阜県河川課のQ&A方式で注意喚起している内容が分かりやすい。例えば〈岐阜県内の河川で、安全に泳げる場所はありますか?〉への答えは〈ありません。河川は自然そのものであり、安全は一切保証されていません〉。明確な表現であり川を決して甘く見てはいけないと強く認識できる▼制定4年目を迎えた世界溺水防止デーだが、日本での認知度をもっと高めていかなくてはならない。今後も官民による継続的な啓発活動が必要だ。大人も子供も水の怖さを正しく理解し、そして安全に楽しむための知識を持ちたい。

source https://www.decn.co.jp/?p=165806

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