陰ながら人々や社会のために重要な役割を果たす人は「縁の下の力持ち」と呼ばれる。これまで建設業の活動をたたえる際、このことわざがよく使われてきた▼日々の暮らしや経済・社会を支えるという使命を担う建設業。災害発生時には被災地で真っ先に重機を動かし、道路啓開やインフラの応急復旧、被災者の支援活動に懸命に取り組む。名声など見返りを求めず、それらを当たり前のように実行する姿はまさにことわざの示す通りだろう▼元日発生した能登半島地震から6カ月が過ぎた。国土交通省北陸地方整備局はこの間の被災地支援や復旧・復興の取り組みをまとめ、写真や図表を多用し160ページ超にわたって詳報している▼建設関連の企業・団体名や個人名を出しながら、甚大な被害を受けた被災地での建設関係者の対応を紹介。個社の工夫などにもスポットを当て、資料には多くの活動事例や作業に従事する人々の思い、地元からの感謝の声などが載る▼苦労をいとわず、被災地で奮闘を続ける人たちの姿は、悲しみに暮れる被災者を勇気づけ、復興への活力にもなろう。建設専門紙として、その姿に光を当て続ける。
source https://www.decn.co.jp/?p=165027
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