三井不動産が日本橋室町東地区開発計画の一環として、東京・日本橋で建設を進めてきた「福徳神社」が23日に竣工し、24日に一般に開放された。福徳神社の完成により三井不が複数の地権者との共同事業として進めてきた日本橋室町東地区開発計画が全体竣工した。
日本橋室町東地区開発計画は、東京メトロ銀座線三越前駅に近接した五つの街区(中央区日本橋室町1の5、2の2~5、区域面積1・8ヘクタール)の一体開発として、東京都が07年に都市再生特別地区に指定。10年に他の街区の開発に先行し、三井不動産が手掛けた「室町東三井ビルディング(COREDO室町1)」と野村不動産が行った「日本橋室町野村ビル」が竣工。今年2月には三井不動産が手掛けた「室町古河三井ビルディング(COREDO室町2)」と「室町ちばぎん三井ビルディング(COREDO室町3)」が竣工した。
残るプロジェクトとなっていた福徳神社(日本橋室町2の5)は、設計・施工を清水建設が担当。建物はS造地下2階地上1階建て延べ889平方メートルの規模。防火規制に対応するため、鉄骨を耐火材料で包み、吉野ヒノキで仕上げた。地下には駐輪場や防災用備蓄倉庫を配置している。敷地の東側では、三井不動産らが進める「(仮称)日本橋本町二丁目特定街区開発計画」の一環として、神社と一体となる広場空間「(仮称)福徳の森」を16年度までに整備する予定だ。
全体竣工を迎え、三井不動産の新原昇平日本橋街づくり推進部長は「完成して終わりでなく、タウンマネジメントを通して街を良くしていきたい。日本橋には古いコミュニティーがあり、一方でビジネス街や商業施設に多くの人々が訪れる。福徳神社を核に、街に交流とにぎわいを生み出していきたい」と話した。
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