大型連休前半の4月29日に開かれる全日本柔道選手権大会を毎年楽しみにしている。年に一度、体重無差別で男子柔道日本一を決める大会で、今年も「柔よく剛を制す」という言葉を体現する熱戦が繰り広げられた▼近年は国際柔道連盟のルールにほぼ準拠した国内大会が多い。こうした潮流の中、今大会は審判規程が大幅に改定されて注目を集めた▼ゴールデンスコア方式の延長戦を廃止した上で、どちらが優勢だったかを審判が判断し勝敗を決める「旗判定」が7年ぶりに復活。試合態度や技の効果と巧拙などを総合的に比較し、攻撃を高く評価する。試合時間が4分から5分に延び、決勝は8分。世界的に珍しい無差別大会の価値や魅力を高めるのが狙いだ▼変更されたルールで勝ち抜く方法を恩師たちと熟考し、最後まで攻めの姿勢を貫いた中野寛太選手(旭化成)が6度目の挑戦で初優勝した。今夏のパリ五輪出場はならなかったが、2028年ロサンゼルス五輪を見据えて稽古に精進すると力強く語っていた▼建設業界は4月から時間外労働のルールが変わった。これをチャンスと捉えれば産業の新たな魅力も生まれる。
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