全国の空き家が過去最多となる900万戸に達したことが、4月30日に発表された総務省の住宅・土地統計調査結果(速報値、2023年10月1日時点)で分かった▼18年の前回調査から51万戸増え、総住宅数に占める割合も0・2ポイント上回る過去最高の13・8%に。売却や賃借の相手が見つからず、誰も住む予定のない「放置空き家」も36万戸増の385万戸と右肩上がりに増え続けている▼国や地方自治体も手をこまねいているわけではない。同省の前回調査以降、空き家対策を強化する法律や条例が相次ぎ制定された。市町村の権限を強め強制的に取り壊せるようにした一方、古民家カフェのような収益施設への転用・改修を財政や税制などで手厚く支援できるようにした▼政府は空き家を含む「既存住宅流通及びリフォーム」の市場規模について、30年までに直近18年の12兆円から14兆円に引き上げる目標を掲げる。潜在的なビジネスチャンスは大きい▼実家や持ち家などの処分、管理をどうするのか。空き家問題には多くの人が遅かれ早かれ頭を悩ませることになる。支援策も有効に生かし、空き家発の成長戦略に期待したい。
source https://www.decn.co.jp/?p=163311
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