2024年5月31日金曜日

回転窓/能登半島を支える文化

 あなたの歌声が能登半島地震の復興支援に--。全国カラオケ事業者協会が6、7月に復興支援プロジェクトを実施する。決められた応援曲を歌うと、1曲あたり1円を寄付する取り組みだ▼芸能は復旧・復興に直接つながるものではないが、地域が団結したり、取り戻したい日常への思いを強くしたりする。前向きな気持ちを生み出す力を持つ▼石川県が20日、能登半島地震を踏まえた「創造的復興プラン」の最終案を発表した。人口減少や高齢化という課題を受け入れつつ、持続的なふるさとの未来を提示していく決意を表明した▼社会基盤の早期復旧・強靱化やコミュニティー再建などとともに、祭りの再興も盛り込まれた。能登では夏から秋にかけて「キリコ」と呼ぶ巨大燈籠(とうろう)が街を練り歩く。7月には能登町・宇出津地区で祭りが開かれる▼地震で甚大な被害が出て神社の鳥居も壊れたが、祭りを絶やしたくないとの思いから通常通りの開催を決めたそう。クラウドファンディングも実施中だ。生活を支えるインフラと地域に根付く文化のどちらも大事。しっかり継承されていくよう共に後押ししていきたい。

source https://www.decn.co.jp/?p=164047

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