2024年5月22日水曜日

回転窓/未来につなげる責任

 〈地球の生命維持システムが存続の危機に瀕(ひん)している〉。国の2023年版環境・循環型社会・生物多様性白書では、環境悪化の現状にそう警鐘を鳴らしている▼最も深刻な気候変動は「気候危機」ともいわれる喫緊の課題だ。平均気温の上昇や雪氷の融解、海面水位の上昇という形で現れ、日本でも大雨や台風による水害などが毎年のように起きている▼白書は生物多様性の損失や生態系サービスの低下を引き起こす可能性も指摘。過去50年間に地球上の種の絶滅は、過去1000万年平均の少なくとも数十倍~数百倍の速度で進行しているという。地球規模で人口増加や経済の拡大が進む中、生態系サービスの恩恵を受け続けるのが困難になるとの見方もある▼きょう22日は国連が定めた「国際生物多様性の日」。1992年のこの日に生物多様性条約の本文が採択されたことを受けた国際デーであり、世界共通テーマに沿って国内外でさまざまな普及啓発イベントが行われる▼今年のテーマは「Be part of the Plan(共に未来を)」。未来につながるサステナブルな地球を築く責任は一人一人にある。

source https://www.decn.co.jp/?p=163734

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