2025年7月28日月曜日

回転窓/火山と共に

 世界最古の地震計は中国で作られた。その名称は「候風地動儀」。西暦132年、後漢時代に詩人で自然科学者の張衡が発明した▼銅製で形状は酒樽と似ていて、外側の八方に竜が付いている。内部に特殊な仕掛けがあり、地震を感知すると揺れが伝わってきた方角と同じ竜の口から玉が落ち、下のカエルの口に入る▼この復元模型が福島県北塩原村の磐梯山噴火記念館にある。1888年7月に磐梯山は大規模な噴火を起こし、約480人が犠牲になった。記念館には当時の記録写真など多くの関連資料が展示されている▼福島県では1900年7月にも安達太良山が噴火し大きな被害をもたらした。そうした災害史を踏まえ、火山の防災と魅力を広めようと8月23日に二本松市内で「令和7年度福島県火山防災シンポジウム-安達太良山噴火125年と火山ガス災害-」が開かれる▼元号「令和」は万葉集の一節から引用した言葉だが、張衡の句「於是仲春令月、時和気清」に着想を得ているとの説も。令和の英訳は「Beautiful Harmony」。美しく調和が取れた日本であるためにも災害への備えは怠れない。




from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=176080
via 日刊建設工業新聞

0 comments :

コメントを投稿