2023年8月28日月曜日

回転窓/リレー競技のルーツ

 陸上世界一を決める2年に1度の世界陸上競技選手権大会(世界陸上)が19~27日、ハンガリーのブダペストで開かれた。東京五輪がコロナ禍で1年延期されたため、昨年に続く2年連続の開催に。今大会も心に残るさまざまなシーンが見られた▼人気種目のリレーは、男女混合4×400メートル決勝でトップを走るオランダのアンカーがゴール手前で転倒し、猛追してきた米国が世界新記録で優勝した。世界が注目する大舞台で、惜しくも金メダルを逃した選手の心情を思うと胸が痛む▼国際大会の競技種目で使われている距離の単位は、国際標準の「メートル」。その中で4×400メートルの1600メートルリレーは「マイルリレー」とも呼ばれる▼現在のようなリレー競技は、19世紀末に米ペンシルベニア大のF・B・エリスとH・L・ゲイエリンが考案したものだという。1893年、同大とプリンストン大のそれぞれ選手4人が、1人4分の1マイル(約402メートル)ずつ合計1マイル(約1609メートル)を走り競い合った▼それから今年で130年。アスリートたちがバトンをつないでゴールへ向かうリレーは、いつも見る者を魅了してくれる。

source https://www.decn.co.jp/?p=155892

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