2023年8月7日月曜日

回転窓/2024年問題と人材育成

 夏は就職活動中の学生には大切な季節である。2025年卒の就活生から、一定要件を満たすインターンシップ(就業体験)であれば企業は取得した学生の情報を採用活動に生かすことが可能になった▼マイナビが大学3年生と大学院1年生を対象に行った調査では、学生情報を採用選考に利用するインターンシップに「参加したい」の回答が8割に上った。早い段階から就職に少しでも有利に働く機会を求めている若者の心境がうかがえる▼いつの時代も企業にとって若手社員の育成は大きな課題に変わりない。だが「この4年ほどで難しい問題が顕在化してきた」と、既に罰則付き時間外労働の上限規制が適用されている建設関連業の人事担当役員は話す▼時間の管理が厳しく行われる中、若手の仕事を上司や先輩が先回りして進行させるのが目立つようになったのだという。これからの会社を担う人材が、それで実践的な対応力とスキルを高めていけるのか。働き方改革を後退させることなどありえず、担当役員は頭を悩ませる▼建設業に上限規制が適用される24年問題でクリアするのは、どうやら時間の壁だけではない。

source https://www.decn.co.jp/?p=155421

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