日本列島で台風7号が猛威を振るった。15日に紀伊半島から上陸し、関西地方を縦断して北上。近畿や東海、中国など各地で大雨となった▼鳥取県では鳥取市佐治などで総降水量が500ミリを超えた。道路で土砂流出や護岸崩落などが発生し、復旧作業が進む。今後も不安定な天気が続くため、土砂災害などに引き続き警戒が必要だ▼東海道・山陽新幹線など交通機関も大きな影響を受けた。運行には車両の運転だけでなく、線路の保守などに多くの人が必要になる。乗客にとっての安全・安心な運行はもちろんのこと、見えないところで働く人たちの安全も忘れてはならない▼広島市北部を襲った大規模な土砂災害の発生から20日で9年となる。この災害を契機に土砂災害防止法が改正され、土砂災害の危険性がある区域の明示や、円滑な避難勧告発令などに向けた情報提供などが進んだ▼安全な場所への避難が大事であり、近年は台風前などに早期の避難を求める声が目立つ。そうした中でも行政や地域建設業らは支援や復旧に向かう。「地域の守り手」の存在感を高め、誇りを持って働ける環境の構築も欠かすことはできない。
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