2024年2月21日水曜日

回転窓/必要な準備と覚悟

 茨城県の建設関係団体が開いた講演会で、女子バレーボール日本代表監督を務めた中田久美氏が「目標を明確にすれば、やるべきことは見えてくる」とリーダーの心構えを話していた▼最年少の代表入りや三度の五輪出場など、いくつもの史上初を成し遂げてきた中田氏。地元企業の経営者らを前に「新しい風を吹かす、ぶち壊す」ことの大変さを強調した▼講演会は時間外労働の罰則付き上限規制が4月から適用されるのを前に、施工と設計関係の団体会員間で親睦を深めようと企画した懇親会に先立ち行われた。「法律の枠内で適正な工期と利潤を得るのが必要だ」。ある参加者はこう指摘する▼建設工事は設計者と施工者、現場は元請会社と協力会社、職人らの関係で成り立っている。品質や納期、作業の安全はお互いの信頼があってこそ。厳しい規制が適用されてもそうした関係性を維持していかなくてはならない▼中田氏は「夢を現実にする準備と覚悟」の重要性も説く。規制を順守しながらの現場運営には、今までの普通を見直すことも求められる。できる限りの準備とそれぞれの覚悟で大きな課題をクリアしていきたい。

source https://www.decn.co.jp/?p=161185

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