優れた建築をたたえる表彰制度は数多くあるが、設計や施工技術、環境保全、文化の進展など審査基準の違いが各賞の個性となっている。審査員は建築の学識者や実務者のほか、建築以外のデザインや文化、芸術の専門家が担うこともある▼一般の人が参加して“ベストワン”を決める、ユニークな建築アワード「みんなの建築大賞」が創設された。前年に完成・発表した国内建築の中から10作品「この建築がすごいベスト10」を選び、X(旧ツイッター)で一般から「いいね」で投票してもらい大賞を決める▼ベスト10は建築の魅力をもっと広く、多くの人に伝えたいという有志約30人の委員会が推す作品。初開催の今回は住宅や介護施設、学校、文化財の改修、神社の仮殿、震災関連施設など多彩な作品がノミネートされた▼個人住宅や地方の郊外に立つ施設など訪ねるのが難しい作品も少なくない。SNS(インターネット交流サイト)を積極活用する賞の特徴を生かし、空間を再現したメタバース(3D仮想空間)で建築体験できると一般の方も投票が面白くなるだろう▼投票期間は11日まで。15日の結果発表を楽しみに待ちたい。
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