2024年2月28日水曜日

回転窓/LRTで変わる地域づくり

 宇都宮市と栃木県芳賀町を結ぶLRT(次世代型路面電車)の宇都宮ライトレールの開業から半年が過ぎた。国内初の全線新設、75年ぶりの路面電車などと話題を集め、地域の期待を背負って2023年8月26日に運行が始まった▼利用者はほぼ想定通りに推移。土曜や休日は想定の2倍以上の人が乗降することもあり、「自分の力で乗りやすい、利用しやすい公共交通」(佐藤栄一宇都宮市長)として地元の人たちや観光客らに親しまれている▼宇都宮駅からは西口方面への延伸が計画され、25年度にも国に軌道事業の特許申請を行う動きがある。市は延伸関連の費用を24年度予算案に計上した▼予算案を発表した記者会見で佐藤市長は「人口減少に対応できる都市基盤を今のうちに造っておきたい」と話した。「人口が当初より減る予想」という強い危機感が念頭にあり、「財政事情に満足せず、打って出たい」とまちづくりに意欲を見せる▼宇都宮ライトレールの車両は「(未来への)光の道筋」との思いを込めて「ライトライン」の愛称で呼ばれる。地域の顔となった新しい公共交通が次代のまちづくりをけん引していく。

source https://www.decn.co.jp/?p=161380

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