毎年1月に召集される通常国会で首相が政策の基本方針などを説明する施政方針演説は、多くの国民が注目する。今年は先月30日に衆参両院の本会議で行われた▼岸田文雄首相はデフレからの完全脱却に向けて「チャンスをつかみ取り、絶対に後戻りさせない」と強調し、改めて経済再生に強い意志を持って取り組むと表明。賃上げを喫緊の課題に位置付け「あらゆる手を尽くし、物価高を上回る所得を実現していく」と宣言した▼大いに期待するも大企業と中小企業の賃金格差が縮まる気配は見えない。経営資源が限られる中小にとって持続可能な経営環境づくりが急がれる▼岸田首相は施政方針演説で能登半島地震について「異例の措置でもためらわずに実行する」「被災者の帰還と被災地の再生まで責任を持って取り組む決意だ」と訴えた。災害という非常時に国や自治体が果たす役割と寄せられる期待は大きい▼被災自治体の首長が先月行った記者会見の中で、道路啓開に当たる公共機関への謝意が示された。被災地できょうも懸命に応急復旧作業を続けている建設業。注目会見で光が当たれば現場の士気はきっと高まる。
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