2024年3月5日火曜日

回転窓/多様な焼き鳥文化

 梅や寒桜が関東各地で見頃を迎えている。近くの公園では早咲きのオカメザクラが満開となり、肌寒い中でも花をめでながら酒宴を開く方々がおられた▼酒宴の一団はガスコンロを持ち込み、鍋や鉄板でいろいろ調理していた。おいしそうな匂いに誘われて料理の話を伺うと、ひときわ目を引いたのは鶏皮肉を甘辛のタレで焼き上げた「今治焼き鳥」。愛媛県今治市出身の方が地元料理を振る舞ったようだ▼今治焼き鳥は熱々の鉄板の上で、大きな鉄のコテを使って肉を押さえながら豪快に焼く調理スタイル。市のホームページによると、商売人が多く、せっかちで待つのが嫌いな気質と言われる今治の人を満足させることから、約50年前に考案されたという▼日本焼き鳥協会では〈1〉畜産物(野生含む)の肉・内臓等を使用〈2〉食べやすい大きさに加工し串に刺す〈3〉塩・タレ等で焼き上げる-の3条件を満たしたものを「焼き鳥」「やきとり」と定義する。串に刺さないスタイルでも、今治のように地域の文化とされる場合は認定の対象となる▼酒のお供で定番メニューの焼き鳥。今夜も1軒立ち寄り、日本文化の味を堪能しよう。

source https://www.decn.co.jp/?p=161539

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