2024年3月19日火曜日

回転窓/能登の春遠からじ

 冬の寒さが和らぎ、外出時の服装は防寒の厚着から薄着に変わりつつある。気温が上がり、各地では春の訪れを告げるサクラの開花がこれから本格的に進む▼春の陽気で身も心も軽くなると、うちにこもらず、外に出かけたくなるのが人の行動心理だろう。花見の名所などの観光地には、待ちに待った行楽シーズンが到来する▼先週末の16日、北陸新幹線で富山・石川方面に出張で訪れた。始発の東京駅から乗車すると、連休でもないいつもの土日ながら自由席はすぐ満席に。途中駅の上野、大宮からの乗客も加わり、通路には人があふれ、車両内を行き来するのも大変な状態だった▼金沢~敦賀の延伸区間開業に加え、旅行代金が割り引かれる「北陸応援割」が始まった効果かと思いきや、半分以上の乗客は途中の長野辺りまでに降車。他の車両の状況は分からないが、服装や荷物などからスキー・スノボーや登山が目的の方が多かったようだ▼冬来たりなば春遠からじ--。厳しい冬が来ても、暖かな春は必ず訪れる。今はつらく、大変な状況が続く能登半島地震の被災地だが、この先には復興という明るい未来が待っている。

source https://www.decn.co.jp/?p=161973

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