2024年3月1日金曜日

回転窓/能登半島地震から2カ月

 能登半島地震で被災した能越自動車道のうち、のと三井IC~のと里山空港IC間で2月27日、対面通行が再開された。応急復旧だが被災地に大きな力となる▼国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所は「一歩ずつ確実に」とのハッシュタグを添えて復旧状況をSNS(インターネット交流サイト)に投稿。「土砂に雪に…本当に大変。心から感謝申し上げます」とコメントが寄せられていた▼きょうで発災から2カ月。住宅再建や主要インフラの全面再開には至っておらず、復興への道のりは遠い。被災地に明るさを取り戻すため地道に歩みを進める必要がある▼土木学会は災害時に根幹的な役割を担う幹線道路について、復旧の容易さなどを考慮した構造・工法を検討すべきだと指摘している。災害が起きても機能維持できる高規格インフラがあれば安心して人が集う▼北陸新幹線の金沢~敦賀間が16日に開業する。地域活性化への寄与と同時に、安定したネットワークとしても大きな意味を持つ。石川県は開業日に観光支援策「北陸応援割」を始める。被災地の再生を願いつつ、春の北陸を訪れてみてはどうだろうか。

source https://www.decn.co.jp/?p=161452

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