2024年3月6日水曜日

回転窓/隣家に来た職人

 隣の一戸建て住宅で修繕工事が始まった。前日にはベテランと若手の職人が社名入りのタオルを持ってあいさつに。作業内容とスケジュールに関する説明が丁寧で分かりやすく、隣人としてこれなら大丈夫だろうと安心できた▼現場からは板材の加工やビス打ちなどの作業の合間に、心地よいやりとりが聞こえてくる。「(板材の)7号持ってきて」「置いてあります」。「あの角は測った?」「そこに書いておきました」▼そんな二人の会話だけで生産効率は極めて高いのだろうなと思えてしまう。「木くずが飛んでしまったので拾わせてください」と話しに来た若手に聞くと、職人になって2年目なのだという▼週末に仕事をしているので「お休み取れてる?」とも尋ねると、施主宅の駐車場を部材の加工などに使うため、車のない時間が長い日を中心に作業しているのだそう。「今は平日に休みをもらってます」と教えてくれた▼新しい公共工事設計労務単価が公表された。引き上げは12年連続で民間工事への波及も期待されている。「お給料は上がりそう?」。余計なことと承知の上で、今度話せた時にこっそり取材してみよう。

source https://www.decn.co.jp/?p=161571

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