2024年3月12日火曜日

回転窓/不適切な「××」

 1月からTBS系で放送中の金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』。取材先との雑談などでもよく話題に上り、特に昭和世代の視聴者の多くがはまっているという▼主人公の体育教師が1986(昭和61)年から現代へタイムスリップし、出会う人たちとの絆をコメディータッチで描く。不適切発言やハラスメント連発の「昭和のおじさん」の極論が、コンプライアンスで縛られた現代人の価値観を揺さぶるのも見どころだ▼昭和から令和へと時代が移る中で変わっていいこと、変えずに守るべきことは…。ドラマでは多様性が尊重される現代社会で、異質なものを認めようとしない矛盾も示唆する▼生まれ育った時代や社会環境の違いにより、世代間の文化や考え方などに隔たりが生じるジェネレーションギャップ。70代後半の団塊の世代から10~20代前半のZ世代まで、幅広い年齢層が交わる社会での正論は一つに収まらないだろう▼働き方改革や人材育成もしかり。働き手の考えが千差万別なのに、一律的なルール・価値観で多様な働き方や学び方に制限をかけては、人も経済も持続的成長が望めないのではないだろうか。

source https://www.decn.co.jp/?p=161752

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