近所の幼児教室が知能教育の一つに後出しじゃんけんゲームを取り入れている。「勝ち」「負け」「あいこ」を先生が決めてからグー・チョキ・パーのどれかを出し、幼児は先生が指示した結果になる手を選ぶ▼掛け声は「後出しじゃんけんぽん・ぽん」。初めの「ぽん」で先生、一拍おいた「ぽん」で幼児が手を出す。楽しみながら瞬発力や思考力を養えるゲームとして始めたのだそう。「なかなか終わらせてくれません」と先生が笑顔で話しているのを聞いた▼複合施設や庁舎の整備を計画する際、サウンディング調査を行う公的機関が増えている。民間事業者にとっては、調査や資料作成などの費用と労力を伴うが、上流の貴重な情報を早い段階で得られるなど参加のメリットは少なくない▼ある公的機関は、調査に参加した民間事業者からの提案と比較した上で、手持ちの計画案の採用を決めた。事業費が最も安くなるのが最大の理由だと説明していた▼ルールに基づいた調査と政策判断の結果を問題にしたいわけではない。ただ、誰かにとってはちっとも面白くない後出しじゃんけんになったのではないか、と少し気になった。
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