車で聴いていたFMラジオの番組で、リスナーから寄せられた運転中の出来事の話を紹介していた▼ある日、信号のない横断歩道を渡った小学生が、一時停止した車の運転手に向かって深くお辞儀してお礼するのを見かけた。運転手に目を向けると、小学生に笑顔で小さく手を振っていたそう。増えたらいいなと思える場面が目に浮かび、温かい気持ちになった▼日本自動車連盟(JAF)がまとめた「信号機のない横断歩道」に着目した2023年の調査によると、道路を渡ろうとする歩行者がいる場合に一時停止した車の割合(一時停止率)は全国平均で45・1%。前年より5・3ポイント高かったが、依然として半数以上の運転手は止まらず走り続けているのが実態だ▼調査はJAF職員が歩行者となって8~9月に全国で実施。都道府県別の一時停止率は長野県で80%を超えた一方、低いところでは20%台が複数あった▼ちなみに番組放送局のある県の一時停止率は昨年までの20%台から31%へ上昇。番組で紹介された小学生と運転手のような振る舞いが広がれば、一時停止率はさらに高まるだろう。思いやりの連鎖を期待したい。
source https://www.decn.co.jp/?p=158277
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