昔懐かしいレトロなコッペパンが名物のお店に立ち寄ると、大きなキャリーバッグを持った外国人の家族が楽しそうにパンを選んでいた。インバウンドであろうか、駅から遠く分かりにくい場所にある小さな店舗をよく見つけたものだと感心した▼思わぬところで旅行者に遭遇したが、観光庁の統計によると9月の訪日客数は約218万人で、コロナ禍前の2019年9月と比べて96%の水準まで回復。中国からの訪日を除くと128%になるそうだ▼国内外の観光需要が回復し多くの観光地でにぎわいを取り戻している。一方で観光客の急増により地元住民の生活や自然環境に悪影響が及ぶオーバーツーリズム(観光公害)が顕在化。バスや鉄道の混雑、ごみの放置、騒音などの問題が観光地の魅力低下につながると懸念される▼政府は先月、オーバーツーリズム防止に向けた対策パッケージをまとめた。混雑状況に応じて交通機関の運賃設定を変える取り組みなどが柱で、全国20地域を選んで年度内にもモデル事業が始まるという▼今後さらなる混雑も想定される中、観光客の受け入れと住民の生活の両立を図る対策が急がれる。
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